メイジ達の主張するところによれば、ワールド・オブ・ダークネスで 超常の者や超常現象の存在は、一般の人々がその存在を認める世界観を 持っていることによって支えられています。
近代以降、科学技術結社のメイジ達の活躍により人々の意識は変わり、 人々を脅かしていた数多くの異形は姿を消しました。――表向きは。
現代の都市で、白昼堂々魔物が現れることを信じる者はいなくなりました。 しかし、都市の闇に巣くう魔物の存在を示す都市伝説は数多く存在し、 人々の心から消えることはありません。
そして、ワールド・オブ・ダークネスでは現実に、人々が住む都市の裏側には 数多くの異形が巣くっています。もちろんこれらがいるから都市伝説が 生まれるのですが、逆に都市伝説の存在がそれら異形の存在を支えている側面 もあるのです。
さて、今回のお話は、「夕日の少女」と名付けられる都市伝説にまつわるお話です。 物語の中で、この都市伝説は現実のものとなり主人公(達)に襲いかかります。 一体、この都市伝説は何なのでしょうか。どんな異形がこの都市伝説を生んだの でしょうか。なぜ今、現実のものとなりえたのでしょうか。主人公とともに その謎に迫ります。