本書の著者は、現在の肩書きでいうと、文部科学省研究振興局学術研究助成課長。著作権畑では非常に有名なお役人さんである。その歯に衣着せぬ物言いは筆者がとくに愛好するところで、きわめて国際派であられる点なども含めて以前から尊敬申し上げている。
その著者が、筆者に本書を送ってくださった。一般の読書人向けの本書は面白みにかけるかと思いきや、やはり著者の歯に衣着せぬ物言いが随所に光っている。たとえば、著作隣接権制度をさして、「単に『政治力の強い業界』に付与されているもの」(60頁)などと(学者が書けばミもフタもないかもしれない)ホンネの見解を堂々と示してくださっているのも著者ならではである。筆者のゼミに所属しているある男子学生にも貸してあげたが、「いやあ面白かったですよ〜」などといっていた。
2004.3