異色作家短編集

異色作家短編集(早川書房 昭和34〜38年)
異色作家短編集(早川書房)
 『ヒッチコック劇場』『ミステリーゾーン』といった、懐かしのTVシリーズに原作を提供していた、いわゆる60年代幻想派の「奇妙な味」の短編を多く収録したシリーズとして名高いのがコレ。
 初版は瀟洒な函入りで、ビニールカバーに月報付、本自体はソフトとハードの中間とも言える独特の手触りが魅力的な全集でした。
 40年代の後半に改版してカバー装となり、全18巻のうち12冊だけは現在でも新刊で入手可能ですが、あとの6冊は古書で探さなければならない上に、もし揃っても装丁が不ぞろいになってしまうとあっては、ここはやはり全冊初版の函入りで持っていたいところ。
 絶版の6冊の中では第13巻スタージョンの『一角獣・多角獣』が一種のキキメ。ひところ1万円ついたこともありました。再三、復刊の予定が言及されたものの、ランジュランの『蝿』が再映画化の際に文庫化されただけ。SF・ホラー、幻想小説の基本図書として、文庫ででも再刊を考えて欲しいものです。

 左は私の所有しているもの。今でも早稲田あたりの古書店ではこの本の端本をちょくちょく見かけます。が、全冊を函・ビニールカバー・月報付きの初版、なおかつ函の背焼けのない極美本で揃えようと思ったらかなりの根気を要することでしょう。ちなみに、私も計4回は買い替えております(爆)。

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