黒魔術の手帖黒魔術の手帖の函背

黒魔術の手帖 澁澤龍彦

 刊行当時、かの三島由紀夫をして「殺し屋的ダンディズム」と言わしめた、函も帯も小口も真っ黒な本。オカルト関係の文献としては戦前の酒井潔に続く先駆的な仕事ですが、もちろん堅苦しい研究書ではなく、軽めの読み物として書かれたもの。香具師の口上みたいな前書きがやけに楽しかったりします。
 オカルトに関しては、今ではもっと詳しく書かれた本がいくらでも出ていますが、現在でも入門書としての価値は失っていないでしょう。特にジル・ドレイ卿の章は読み応えがあり、未読の方は御一読を。

 この本、初版自体はさほどレアというわけでもないのですが、問題は帯。まずついていないか、ボロボロかのどちらか。完本を入手するまでには5回ほど買い換え、約10年が経過してしまいました。桃源社のこのシリーズの装丁は私の超お気に入り。昭和36年刊。


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