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メトロポリス・スーヴェニア・ブック

 コレ、実はメトロポリスのポスターブックなんでやす。広げるとロボット・マリアをあしらった新聞紙大の大きなポスターになり、反対面には映画「メトロポリス」のあらすじやら、アッカーマンのコレクションやらの紹介があるというシロモノ。78年の発行で、版元は「スターログ・日本版」でおなじみのツルモトルームだから、たぶん、アッカーマンの初来日を記念して「アッカーマンSF博物館」などと同時期に企画・発行されたものだと思いやす。
 
 そもそも“ポスターブック”という概念が日本でいつごろからあったのか定かではないんすが、おそらくこれなんかは国内における比較的初期のモノのひとつといって良いかも。まぁ、単にポスターを八折りにしただけといってしまえばそれだけですが、つらつら眺めているとシミジミと嬉しくなってきたりするから、これが不思議なもんすな。^^

 元来、古書の世界では、「プリンテッド・マター」(紙の形をした印刷物)てな言葉があって、マッチのラベル、チラシ、駅弁の包紙、箸袋等々、印刷されたものならなんでも珍重する傾向にありやす。かつて三国一郎氏も『紙と糊』(自由国民社)の中でそれら小紙片に対する愛を語っておられやしたが、ポスターブックなんてのは、そんな中でも収集品として本筋の、いわばコレクターズ・アイテム。本格的にポスター・コレクターを目指さずとも、この手の印刷物の面白さ、楽しさにもっと目を向けたいもんでげすな。

 このポスターブック、「スターログ」創刊2号に発行を知らせる関連記事があるものの、広告も出ていないようなので、見落とした方が多いかも。実はアチキもつい最近まで気づかず、古本屋で見つけて慌てて買ったというのが真相。アッカーマンの「メトロポリス−東京21世紀スタイル」というエッセイも読めて、意外な掘り出し物でやした。500円玉1枚で得られるこの得々感は、「何」って感じ。ま、これだから古本屋あさりは“やめられまへんな〜”(by明石家さんま)。


「メトロポリス」の監督フリッツ・ラングや、怪奇作家H.P.ラヴクラフトのサインなんかが紹介されてます。当時の定価600円を、500円で入手しやした。

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