エイリアン クリアドーム(オリジナルプロップ)

ORG. CLEAR DOME MOVIE PROP 1ST ALIEN MOVIE


“エイリアン”クリアドーム
(実物プロップ)
ORG. CLEAR DOME & DISTORTIONS CLEAR DOME
ディストーションズ版(左)との比較
サイズに極端な差があるように見えるが、
これは彎曲しているせいで、
実際の大きさはさほど違わない。

変なおじさん
ドーム製作風景
手前のドームは、後頭部まで
スッポリ覆われるタイプらしい。
 ドーム、カウル、フード、ヘッドカバー等々、呼び名は様々なれど、とにかく私はこの透明ドームというやつが大好きである。エイリアン全4作の中で1作目のギーガーズエイリアンが一番気に入っているのは、もちろんすべての始まり、創造者であるギーガーの芸術性が最も発揮された見事なオリジナルデザインである、ということが第一だけれども、大好きな『禁断の惑星』ロビー・ザ・ロボットなどと同様、頭部にこの透明ドームが装着されているということが、結構大きな理由になっていたりする。

 もともと透明ドーム状のものに対する偏愛は年少の頃からの嗜好であって、これは模型やミニチュアの愛好とセットで発揮されることが多かった。

 スノードームボトルシップには今も変わらず惹きつけられるし、小さい頃は軸の半分がガラスになっていて客船のミニチュアを封じ込めたシャープペンシルを大事に持っていた。
 また、柳田国男「長崎の魚石」の話を水木しげるの絵物語で知り、結構本気でこれを探したこともある(実にアホな子供(^o^)>)。

 これら一連のモノに共通するのは、内部が空洞のものを透明な外皮で覆ってある、と言うことだと思う。これは「空洞」かつ「透明」であることによって内部と外部が自由に行き来可能になるということであるはずだ。そこにある種、観念のマジックが生ずるというわけである。
 つまるところ、透明ドームの魅力の秘密とは、

「要するに、内部の豊かさのすべてが、それが凝縮されている内部の空間を無限に大きくするのだ。夢はそこに身を屈めて入り込み、この上もなく逆説的な快楽と、言いようもない幸福に包まれて、大きく膨らむのである」(G・バシュラール『大地と休息の夢想』より)

という一節から推察されるように、どうやら大と小の弁証法的魅惑への耽溺にあるらしい。これは、模型やミニチュアとの嗜好と合体すると、やがては神の視点からの全宇宙の所有という根源的な野望へとも通ずるのではあるまいか(ちょっと大ゲサ)。

 という訳ですっかりマクラが長くなってしまいましたが、上に掲載した写真はエイリアン1作目のエイリアン・ヘッド用クリアドームの実物プロップ(写真左)。材質は塩ビ製のペラペラのもので、ご覧のように型から抜いたまま不要部分のカットもされていない未使用品という、ある種の珍品。
 写真右上はディストーションズの限定エイリアン・マスク用ドームと比較したもの。オリジナルはディストーションズと比べて頭の方の部分のくびれが僅かで、かなりズンドウになっていることが分ります。映画の画面と比べてもかなり直線的なフォルムなので、あるいはテスト用に試作されたもののひとつかもしれません。
 エイリアンを造型したTOYやプロップには生物感を強調したものも多いのですが、この戦闘機のキャノピーのような無機質かつ一直線のフォルムこそ、ギーガーの提唱するバイオメカノイドのイメージそのもののようにも思えて、置場には困りながらもかなり気に入っている次第です。(^^A

 オリジナル・プロップのコレクションは、海外では当たり前のように取引されており、エイリアン1作目のオリジナルスーツがUKのオークションに出品されたのもまだ記憶に新しいところ。日本でもeBay等のネットオークションが盛んになってきたここ数年来、少なくとも海外モノに関してはコレクターも増え、なかなかの盛り上がりを見せているようです。
 
 もっとも、"オリジナル"ともなると、普通、目の玉が飛び出るような価格になってしまうのがネック。ただ、小さいものや、メインから少し外れたアイテムであれば、比較的リーズナブルなものも良く見かけ、上記ドームも数百ドル程度で入手に成功しました。これからプロップなどを海外から引っ張ってこようと考えておられる方で、当管理人のように予算に余裕のない人は、この辺をターゲットに絞ってチャレンジしてみるのもひとつの方法ではなかろうかと思います。コレクションがミョーに地味で渋いモノばかりになってしまうという難点はありますが、、、(^^A
 
 ともあれ、フトコロに余裕さえあれば、何でもネットで簡単に入手できるわけであり、コレクターにとっては本当に良い時代になってきたなと思う今日この頃ではあります。^^

2001.1.14 (11.25加筆訂正)




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