メタルーナ・ミュータント | |||||||||||||||
![]() メタルーナ・ミュータント レプリカ・ヘッド (オリジナルモールド:アッカーマンコレクション) |
![]() 脳みその肉? の盛り上がりが凄いです。 ![]() 側面から見たところ。頭の形はほぼ三角形になってます。とにかくデカい! |
||||||||||||||
メタルーナ・ミュータントと言えば1950年代の古典SF映画 『宇宙水爆戦』 に登場するキャラクターとしてあまりにも有名な巨大昆虫型モンスター。ビリケンのリアル・モデルシリーズ第1号にもこれが採用されていたことは皆さんご存知の通りですね。
本編にはほんの数回しか登場しない、いわばチョイ役に過ぎないキャラ(女性科学者役で出演していたフェイス・ドマージュによれば、現在のプリントからはすべてカットされているが、ミュータントとの格闘シーンはもっとあったらしい)でしたが、バド・ウェストモアのメイクアップチームによるそのモンスター・デザインの素晴らしさもあって、日本ではともかく、アメリカでは未だに根強い人気を保っているようです。
ちなみに、アッカーマンさんは年齢的及び種々の財政的問題もあって、今年、家の一部とコレクションの大半を処分してしまったようです。あのアッカーマンションが今はもうないというのは、実に寂しい限りですね。 さて、メタルーナ・ミュータントのプロップ・レプリカ(イリューシブ社製等、ムービーモールドでないものは除く)には、 1 ドン・ポストルートのモノ 2 中子真治氏ルートのもの 3 ドン・ポストスタジオ限定マスク 4 リキャスト品 の4種が確認されています。 1は、ユニヴァーサルに残っていたオリジナルの石膏型(注1)をドン・ポスト・スタジオのスタッフが修復、そこから抜かれたもの。聖咲奇氏が「宇宙船」の創刊号でドン・ポスト社を取材した折にお礼にプレゼントされたヘッドがこれで、推定で10個程度存在するようです。 2は、中子真治氏のつてでいくつか抜かれたもの。ドン・ポスト系が肩口まであるのに比べて、こちらはネック部分まででカットされたタイプです。 3は、2000年頃、ユニバーサル・モンスターシリーズ(いわゆる"カレンダー・マスク":注2)のひとつとして250個限定でリリースされたもの。主に顔面の前部にオリジナルモールドを使用していますが、頭の上部及び側面は新たにモールドし直されているらしく、オリジナルより幾分ほっそりしたフォルムになっています。ショップの店頭在庫として残っていたり、オークション等ではまだ見掛けますが、すでにメーカーでは生産中止となっているため、一応、入手困難品でしょう。
なお、このヘッドは最近あまり見掛けなくなりました。 今回入手したプルは、アッカーマン氏が親交のあったドン・ポスト・スタジオから入手したものらしく、上記の1よりもさらに10年〜15年は古いものだろうと推定しています。 全体は光沢のあるメタリックブルー、血管は目の覚めるような赤でペイントされており、現在でもオリジナルそのもののシェイプを保っています。リキャスト品などとは比べ物にならないど迫力が味わえる逸品と言えるでしょうネ。(^_-) |
|||||||||||||||
ともあれ、バカでかいメタルーナのおつむをなでなでしながら 『宇宙水爆戦』 のビデオを観るのはまた格別なものがあります。 「あ、この頭の血管がこれだな」なーんて。(←かな〜り単純かも) |
||
(情報提供:清原裕一氏/2002.10.19 加筆修正) |