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かなり顔デカなマスクで
結構ド迫力。

ヘアは植毛ではなくて
モールド。

全体はヤニで汚れた歯みたいな黄系。

額にズラの境目を表現。ちょっと笑えます。
 の昔、NET(今のTV朝日)で「ベルフェゴールは誰だ?」という外国TVシリーズを放送していて、年少の管理人はこれを毎週楽しみに観ていた。"ルーブル美術館に夜毎幽霊が出る"というミステリーで、主演が人気シャンソン歌手ジュリエット・グレコというのが当時話題になったらしい。子供の自分にはむろんそんなことはどうでもよく、広大な美術館内を異形の者が歩きまわるというミステリアスな雰囲気に惹かれていただけである。原作がアンチュール・ベルネッドという作家の1927年の大衆向け新聞小説ということもあって、最後はミステリ的種明かしがあったのだが、マントと仮面で被われた正体不明のベルフェゴールの歩き姿はなかなかに魅力的な風情があった。
 のベルフェゴールのルーツを探してみると、原作発表の2年前に公開された映画「オペラ座の怪人」の"ファントム"にちょっと似ていることに気がつく。こちらはミステリファンにはお馴染みの密室モノの古典「黄色い部屋の謎」の作者ガストン・ルルーが原作で、映画の方はなによりロン・チャニーの不気味なメイキャップと演技で一躍ホラー映画の古典となった。ネタ的に近いモノはあるものの、つい最近ソフィー・マルソー主演でリメイク(「ルーブルの怪人」2002年・仏)され多少話題になった程度で、未だにフランス以外では無名な存在であるベルフェゴールとはえらい違いではなかろうか。
 者を比べてみるとなんとなく影の薄い"TV版"ベルフェゴールに比べ、ファントムのインパクトは強烈だ。クリスチーヌに仮面を剥ぎ取られ醜い素顔を晒す、いわゆる "Unmasked Scene" はいま見ても衝撃的で、十分な技術のなかった時代にあのような個性的な扮装を考案したロン・チャニーのイマジネーションとテクニックは特筆すべきものがある。公開当時、映画評論家の双葉十三郎氏などは「一晩中うなされた」というから、本国でもさぞ受けたことだろう。
 、まぁ、今も昔もビジュアルインパクトって大切ね、ということなのだが、個人的には謎解き要素の勝った"TV版"「ベルフェゴールは誰だ?」は結構気に入っている。細かい筋など忘れてしまったので機会があればまたTVシリーズと再会してみたいところだが、この文を書くに当たってGoogleでググってみても上記ソフィー・マルソー版リメイクに付随してちょっと触れている程度。ほとんど話題にも上っていないようだから、チャンスは少なさそうである。残念。 
 て、上はそのベルフェゴール・・・ではなく、オペラ座の怪人の方で、ジョー・ライリーの1/1ディスプレイマスク "ERIC"である。リリースは2004年で限定10個。かなり大きくインパクトのあるマスクで、やや二重アゴ気味ではあるが、オリジナルの怪人のイメージを忠実に再現している。髪は植毛ではなくモールドで表現しており、注目すべきはズラの境目を作ってあること。これが怪人の滑稽さと悲哀を増幅していてなかなかにGOOD。さらにペイントは全体的に黄色っぽく、汚れた歯と紫色に腫れた歯茎がナイスである。裏に"2003"と刻印があるところを見ると、原型は結構時間をかけて作ったのではなかろうか。
 ペラ座の怪人は古くはDON POSTのカレンダーマスクがあまりに有名で、近年はCine Art社のレプリカを良く見かける。そちらの方が入手が容易だが、こういう個人製作のものにはまた独特の味わいがあって捨て難い。クラシック映画ファンについつい自慢したくなる逸品である。(2005.6.12)
   

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