ジャック・トランス

ジャック・トランス


シャイニング初版本

パシフィカ版初版単行本(イラストカバー版)
(どなたか帯付の極美本お譲り下され^^;)

ジャック・トランス(シャイニング)

 故スタンリー・キューブリックの傑作ホラー『シャイニング』(1980)は、ホラー映画の歴史の中でも何かとエポックメーキングな作品ではなかったかと思っています。
 「何月何日何曜日」と静かに表示されるドキュメンタリー・タッチのクールなスタイル、ホラー映画の定石をアッサリと覆した展開(少年を助けに行くエスパーの黒人料理長がすぐ殺されてしまう!)、小憎らしいビジュアルイメージ、意味ありげなほのめかしと謎めいたラスト等々、単細胞な私なんぞは、さすがに『2001年宇宙の旅』の監督だけのことはあるわい、などとしたたか感心したものでした。
 が、一方で、一般観客からは「オチが良く判らない」と首を傾げられてしまい、またジャンル映画の愛好家からは原作の改変に対してキビシイ批判の矢が向けられたりもしたようで、原作者のスティーヴン・キングとも、ひと悶着あったことはご存知の通りです。
 もともと芸術家肌のキューブリックが普通のホラー映画を撮るはずもなく、典型的なホラー小説だったキングの原作は、確信犯的に親子の対決の図式に置き換えられてしまい、知能犯的説明不足による2001年的曖昧模糊ラストに向けて収斂されて行くのでありました。
 まぁ、詳しい作品分析等は、手近の研究書等を当たって頂くとしても、作中そこかしこに散見される恐怖の本質への肉迫にはさすがなモノがあり、わけても無人のホテルの廊下の不気味なたたずまいをこれほど巧みに表現した映画はないだろうと思っています。もっとも、映画を観終わったお客さんの間では「シェリー・デュヴァル(奥さん役)の恐怖に歪んだ顔の方がよっぽど怖い」と評判でしたが。(^^A

 左はヘンリー・アルヴァーツ原型による限定版マスク。1989年頃の造型で、すでに絶版。完全に「あっちの世界」に行ってしまった主人公ジャック・トランスの狂気の表情を見事に再現しています。髪の色は映画では黒ですが、これにはブルーグレーっぽいものが使用されており、ペイントもかなりクセのある仕上げ。中はフォーム詰めになっており、別に不精ヒゲを植毛したバージョンなどもあるようです。
 これを飾れば、今日からあなたのお部屋もちょっとした蝋人形館! な〜んてね。^^ 

MASKS
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