日記

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 また、悪趣味な題材の本である黒い迷宮ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実を買ってきて、読破しました。
 タイトルの通り、ルーシー・ブラックマン事件をテーマにしたノンフィクションです。本作の特徴というか、私が買おうと思ったきっかけは、この本が日本の事件でありながら被害者がイギリス人であったことから、在日英国人の駐在記者であるリチャード・ロイド・バリーによって書かれている本来はイギリ スで販売されていたものの邦訳本だったからです。
 ルーシー・ブラックマン事件は事件の知名度の割に、その詳細があまり国内では報道されていない事件なのですが、この最大の理由はこの事件の容疑 者として逮捕・起訴された織原城二が帰化した在日韓国人の二世であるという日本のマスコミのタブー的存在だったことと、織原自身が複数のマスコミや出版社 を相手に恫喝訴訟を繰り広げて、実際に賠償金を払わされたりといった事例があるからです。
 作者のリチャード氏はイギリス人であることもあり、日本のマスコミのタブーには縛られておらず、織原の出自(本名はもちろんのこと、過去に名 乗っていた通名も織原ではないとまでは、知らなかったです)についてもきちんと記述されています。織原の親族に直接取材した経緯が書かれていたり、さすが イギリスのマスコミは日本のマスコミとは違うとうならされます。
 また、作者が英語圏の出身者であることから、被害者のルーシー・ブラックマンやカリタ・リッジウェイ(ルーシー事件以前に準強姦致死の被害者と なっていた)の家族や関係者に直接取材を行っており、これはタブー以前に日本のマスコミ関係者には同等の取材は不可能だろうと思われる情報量には圧倒され ました。

 ただ、イギリス人とは価値観が違うなとも思う記述も散見されます。まず、この事件の被害者のルーシー・ブラックマンをリチャード氏は普通の女性 と定義づけていましたが、少なくとも私にはそうは思えませんでした。スチュワーデスという安定した収入を得られる職業を捨てて、わざわざ日本に渡航してホステスに身をやつすというのは、驚愕の一言ですし、浪費癖があって多額の借金(返済不可能なレベルではなかったようですが)を抱え、ジャンキーとまでは言えないにせよ日本国内でドラッグ(もちろん違法薬物)を楽しんだという女性を私は普通とは思えなかったです。
 また、ルーシーやカリタあるいはその他大勢の織原による准強姦の被害者の職業はホステスだった訳ですが、ホステスという職業を外国人に説明するというのは、大変に難しいことだというのが良く分かります。
 ホステスは娼婦ではありません。ホステスはウェイトレスではありません。でも、ホステスを娼婦と同じ様な職業と看做す人は大勢いるでしょう。逆に ホステスをウェイトレスと同じ様な職業と看做す人はほとんどいないでしょう。これは、私の偏見なのかもしれませんが、正直な見解です。
 ところが、ルーシーはホステスという職業に対する普通の人が持つ偏見を理解出来ていなかった、あるいはそれに目を背けていたように思えます。
 ホステスである女性が客に誘われてその自室にまで着いて行って被害に遭ったということについて、日本の警察が当初はまともに取り合わなかったという不手際(すでに手遅れでもあった訳ですし)をそこまで責める気にはなれないとは思いました。

 また、ルーシーの父親のティム・ブラックマンは日本の警察に不信感を持っていたと思われますが、別に日本の警察は無能ではなかったなというのは、率直な私の感想です。
 この本だけを読んでいれば、容疑者の織原を逮捕するまでとんでもない時間がかかったと錯覚してしまう人もいたと思いますが、実際は3ヶ月ほどで逮捕までこぎつけています。もっとも、まともに捜査体制を組むことになったきっかけは、ティム・ブラックマンがブレア首相(当時)を動かすことに成功して、 この事件を外交問題として圧力をかけることに成功したからで、こういう経緯がなければまともな捜査が長期間なされなかった可能性は否定できないとも思います。

 色々、とりとめもないことばかり書いてしまいましたが、興味深い内容の本であることは間違いありませんでした。ただ、帯に書かれている推薦文(やたらと大げさで信じたらがっかりすると思います)ほどに評価する訳ではありませんが、値段分には十分値する本ではありました。

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