ロケットの作り方〜自作ロケットで宇宙に行こう!


第2話 宇宙開発の今

 外国のことは良く分からないので、日本の話をしましょう。

 宇宙開発事業団(NASDA)では、主に技術試験衛星と実用衛星の打上げを行っています。実用衛星で私達の生活に直接影響をしているのは、ご存じ「ひまわり(GMS)」などの気象衛星、「ゆり(BS)」や「さくら(CS)」などの放送衛星、また、「みどり(ADEOS)」「TRMM」などの地球観測衛星などです。技術試験衛星とは、あまり聞き慣れない衛星ですが、実用衛星を製作するための実験を行ったり、将来の宇宙開発技術の基盤となるデータをとることが目的です。最近では、一度分離してランデブードッキングする実験や、ロボットアームの動作実験を行った、「おりひめ・ひこぼし(ETS-Z)」が有名ですね★

 片や、文部省宇宙科学研究所(ISAS)では、主に科学衛星を打ち上げています。地球を観測衛星するから、X線観測天文衛星、さらには月、惑星探査ミッションに関しては、NASDAよりも一歩先んじているといったところでしょうか★

両機関のこれからのプロジェクトでおもしろそうなものを並べてみましょう。

☆データ中継技術衛星   DRTS
   NASDAが打ち上げる予定の通信衛星。DRTS-EとDRTS-Wがあり、衛星間通信技術の蓄 

   積をはかる。
☆ホープX  HOPE−X
   何度でも再利用できる宇宙往還機。日本版の無人スペースシャトルで、NASDAとNAL(航

   空宇宙技術研究所)が共同で開発している。
☆セレーネ  SELENE
   NASDAの月調査ミッション。将来の月探査に必要な、月面軟着陸の技術試験を行う。
☆月探査機  ルナーA
   月にペネトレータ(センサがたくさんついた、大きな杭のようなもの)を月面に打ち込み、月の

   内部構造を調査する。ISASの最先端月ミッション。
☆小惑星探査機 ミューゼスC
   ISASの探査機で、地球の近くにやってくる小惑星に接近し、その一部を採取(!)、地球に

   持ち帰る。

などなど。。。
 しかし両機関とも、最近の人工衛星打ち上げに失敗し、これらの打ち上げスケジュールも決まっていないのが現状です。
 日本の宇宙開発は、現在、停滞期に入っていると言っても良いでしょう★

(次号につづく)

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