ロケットの作り方〜自作ロケットで宇宙に行こう!


第1話 まずは、夢の話。

 古来、まだ天が動いていた時代から、人々は星空を見上げ、星座に神の姿を重ね、大宇宙に思いを馳せていました。2000年の今となっても、いいえ、2000年を迎えた今だからこそ、人々はより宇宙を身近な物と感じ、より、現実的な物として考えることが出来ます★

 現在は軌道上に打ち上げられた人工衛星から、様々な情報を受信することが出来ます。数十年後には一般人が気軽に宇宙旅行を体験することが出来るでしょう。軌道上には微少重力のホテル、月には巨大な発電所と採掘工場があり、火星探査要員の募集を行っているかも知れません。私達の子供(または孫)達は、月で結婚式をあげているかも知れません。100年も経つと、画期的なロケットエンジンが開発され、木星、土星へと人類の版図は延びているでしょう。200年後には・・・やはり、ワープ航法で太陽系脱出!しかないのでしょうか★

 今から200年前の事を考えてみましょう。日本は江戸時代でした。人々はちょんまげを結い、 腰には刀を下げ、人力、または馬力の乗り物で移動していました。大阪から江戸に向かうのも、大変な行程だったとされています★

 しかし、今は科学の時代。東京−大阪間は飛行機で1時間もあれば到着しますし、30分で繋がるリニアモーターカーを地下に作るという構想もあると聞きます。東京−ニューヨーク間は現在、10時間程度かかりますが、スペースプレーンが出来れば、2時間で行く事が出来るそうです。 そう考えると、あながち太陽系脱出の日も、そう遠くはないのかも。どんなSF作家も想像したことのない様な理論で、宇宙を旅している日がくるのかも知れません。 こういう時代に生を受けたことを、星々に感謝したいと思います★

 話を少し現実的な方向に戻しましょう。 そんな200年も300年も先の話されても・・・と思っている方もいるでしょうから。 現在の宇宙開発は、ほとんどが国の機関で行われています。 有名どころでは、アメリカ航空宇宙局(NASA)、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)、ロシア宇宙庁(RKA)。日本では文部省宇宙科学研究所(ISAS)、宇宙開発事業団(NASDA)などがあります。 では、これらの機関でどういった計画が進んでいるのか。

(次号につづく)

From Kitamura

ロケットの作り方〜自作ロケットで宇宙に行こう!に行く

最初に戻る