非空気連行減水剤 コンプラスト 追跡調査

コンプラストは空気非連行ということで凍結融解のサイクルからくる表面の亀裂には弱いのでは、という質問をよく受けます。透水性が低く、空隙率の低いコンプラスト・コンクリートは水分の含有が低いために水分の凍結融解からくる躯体への膨張圧の影響をうけにくいのです。

北見町のノエビア化粧品の実績がそれを雄弁に証明してくれています。

北海道で築後18年のコンプラスト使用打放しコンクリート仕上げ。凍結融解に耐えて美しい緻密な仕上げを維持!

北見町とは?

北海道北見市は北海道の中央部の少し東寄りにあり、サロマ湖の30キロ南、網走の40キロ西にある冬の寒さの厳しい場所です。
北海道北見市大通西
ノエビア化粧品北見支店

竣工:1984年(昭和59年)
設計:ケー・エー・シー(KAC)
施工:鈴木組


使用材料
コンプラスト211&RP264
18年も前の話なので、正確な配合は不明であるが、水セメント比は55%、スランプは壁18センチ、スラブ15センチ、玄関回りのパーゴラは21センチ程度。壁のコンクリートを打つ時は、バイブレーターをほとんど使用せず、2メートル間隔に作業員を配置して型枠を叩かせたという。
当初は外壁面をウエテキシSで撥水処理していたが、その後、何回か塗り替えたようである。

北海道では、苛酷な凍結融解のサイクルにさらされるので、長持ちするコンクリート打放しは無理だと云われている。この建築はコンプラストによる非空気連行水密コンクリートの優れた耐久性を実証した好例である。

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