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                             判じ物

山田 仁(TOSS武蔵野)

楽しい、わかりやすい、粋、どんな人にもやさしい。
江戸庶民の文化を伝える授業。

向山型国語教え方教室でC表検定を受けたときの授業案である。


授業の展開

 
(1)判じ物とは何か、例示をする。
画像を提示する。

「さる」に濁点がつきました。「ざる」です。

東京の地名です。どこですか。

「あさくさ」を絵を見て当てさせる。

(2)「判じ物」の定義づけをする。

ある意味を、絵や文字などに隠して示し、それを当てさせるようにしたものを「判じ物」と言います。意ってご覧。

「判じ物」が大流行したのは江戸時代です。
どんな人たちに流行したのでしょう。

「どちらかというと、上流階級」

「庶民」

どちらかに挙手させる。

このような言葉遊びは、上流階級の人たちが楽しむためのものでした。しかし、江戸時代に入り、判じ物は庶民の間で流行しました。


(3)見て楽しい、当てて楽しい「判じ物」。

判じ物には、どんなものがあるのでしょうか。

画像を提示する。

ある鳥の名前です。何ですか。

「鈴」に目がある。「すずめ」である。

さくらの真ん中が抜けていますよ。何と読みますか。わかった人?

「さら」である。

有名な温泉地です。どこですか?みんなで。

「歯」に猫が逆さになって描かれている。「箱根」である。

判じ物のよさは、どんなところですか。ノートに書きなさい。

・楽しい

・わかりやすい といった答えが返ってきた。

(4)情報伝達の手段にも使われた「判じ物」。

喜多川歌麿の美人画です。おや、何かが書いてありますよ。
ズームアップ!

「おうぎやはなおうぎ」という女性の名前が書かれています。なぜ、こんなことをしたのでしょう。
 当時、絵の中に女性の実名を記すのを禁じられていました。そこで、判じ物で名前を記すようにしたのです。これならば、取り締まりに引っかかりませんね。

判じ物のよさは、どんなところですか。

 
(5)文字の読めない人々に使われた判じ物。

判じ物でかかれたお経を提示する。

法華経と書いてあります。お経です。

この判じ物をよんだのはどんな人たちでしょう。

・和尚さん

・文字が読めない人

文字が読めない人の情報伝達手段としても、判じ物が使われました。

判じ物のよさは、どんなところですか。

(6)受けつがれる江戸庶民の文化

楽しい、わかりやすい、粋、どんな人にもやさしい。
これが江戸庶民の文化なのです。

何と書いてありますか?

店の看板の画像を提示する。
「春夏冬中」つまり「あきないちゅう」である。

江戸庶民の文化は、今も生き続けているのですね。

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