バドミントン部

恥辱の野外練習

※この作品は「シゴかれっ娘 罰せられっ娘 いびられっ娘を 愛でましょう」様に投稿した作品を基に書き直したものです。


 毎週月水金曜日が来ると、美咲は憂鬱になる。部活動の野外練習があるからだ。姫琴女子高等学園のバドミントン部といえば県下では強豪として知られている。が、それよりも厳しい練習と厳格な上下関係とで有名だった。『三年神様、二年人間、一年奴隷』という言葉は、姫琴の女子バドミントン部に限っていえば、決して大げさな比喩ではない。特に野外練習の日は、一年生は、上級生から徹底的にしごかれた。学校の周りを何周も走らされたり、男子並の筋肉トレーニングをさせられたり。もちろん野外練習をズル休みでもしようものなら、上級生から、屈辱的かつ淫執な制裁が下されることになる。

「一年生、全員整列」

 二年生の百合から号令がかかった。千草百合。美人でスタイルがよく、バドミントンも二年では最も強い。次期部長候補の筆頭と目されている。

「はい」

 と声を合わせて返事をし、白いシャツに紺のブルマ姿の一年生たちは、練習で疲れた身体に鞭打って先輩の前に駆け足で集合した。姫琴女子のバドミントン部の一年生は、練習の時は常にブルマを穿いていなければならない。たとえ冬であっっても例外ではない。上にジャージを着ることは許されるが、下はブルマでなければならない。二年生になって、やっと下にジャージのズボンを穿くことを許されるのだ。

 ブルマ姿の一年生を前にした百合は、かすかに笑みを浮かべている。美咲は悪い予感がした。

「これが今日最後のメニューだから気合いを入れていきなさい。今日のしめは耐久空気椅子」

 美咲の悪い予感は的中してしまった。他の一年生たちも、口にこそ出せないものの、心の中では悲鳴をあげていた。

 空気椅子とだけ言えば、運動部に所属したことがある人ならわかってもらえるだろうか。椅子も何もない空間で、あたかも椅子に座っているかのような姿勢でいる、という筋肉トレーニングの一種である。ものの一分もその姿勢でいようものなら、太腿からふくらはぎにかけては筋肉疲労でパンパンになる。と、ここまでが一般的な空気椅子の説明。姫琴女子で行われている耐久空気椅子はさらに過酷である。普通の空気椅子は時間が決められているが、耐久空気椅子ではそれが決まっていない。つまり、誰かがギブアップして座り込んでしまうまで続けられるのだ。当然のことながら、ギブアップした者にはお仕置きがされる。

「いくよ。耐久空気椅子、用意、始め」

 一年生は一斉に腰を落とす。手を膝に置き、椅子に座っているポーズをとった。地獄の空気椅子耐久レースが始まりである。
 ブルマにつつみ込まれたむっちりした尻や引き締まった尻。十二人の少女たちの尻が一列になって並ぶ様はまさに壮観だ。

 三人の上級生たちは、ラケットを手にして一年生の目の前を試験官のように行き来する。上級生が持っているラケットは競技用のラケットではない。頑丈なだけが取り柄の安物で、罰ラケット、通称『罰ラケ』と呼ばれている代物である。

「ほら静香。もっと腰を落としなさい。太腿を地面と平行にする」

 百合の厳しい声とともに、罰ラケットが容赦なく一年生の太腿を叩く。

「うくっ…」

 美咲の隣からは、静香のうめき声が漏れ聞こえた。相当にきつそうだ。それに引き替え美咲にはもう少し余裕がある。これでお仕置きは回避したかな、と美咲が安堵していたところ……

「美咲、頑張ってるわね」

 百合が猫なで声で美咲の耳元にささやきかけてきた。秘かに憧れているる者も多いと言われる百合。百合の息づかいを間近で感じ、
美咲はなぜか顔を赤らめてしまった。

「でもそろそろ脚が痛くなってきた頃でしょ。私が脚をさすってあげるわね」

 そう言って百合は、美咲の膝頭に指先をすべらせた。

「ひっ」

 美咲はひきつったような情けない声を発した。くすぐったさに身体から力が抜けてしまいそうになる。しかし先輩に口答えして逆らえばどんな仕打ちが待っているかわかったものではない。美咲は上級生の悪戯をじっと堪え忍ぶ。

 が、それをいいことに百合の手戯れは止む気配を見せない。それどころか美咲の膝裏にサワサワと指を遊ばせる始末だ。

「せ、先輩、くすぐったいです」

 とうとうたまりかねて美咲は小さな声で抗議の意図を表した。しかしそう簡単に悪戯をやめる百合ではなかった。

「え、何? 太腿の方も撫でて欲しいって? しょうがないわね」

 白く優美な百合の手が、いきなり太腿の内側へとすべり込んでくる。

「ひゃ!」

 滅多に触れられることのない場所を撫でられる感覚。すんでのところでバランスを崩して尻もちをついてしまうところだった。

 美咲は、膝を開き気味にした空気椅子の姿勢のまま、百合の手が太腿の内側のきわどいところを這い回るのを我慢するしかなかった。上司のセクハラに耐えるOLってこんな感じなのだろうかと考えながら。

 しかし、黙って健気に耐える美咲の様子が、ますます百合を喜ばせてしまったらしい。

「なかなかやるわね。じゃあ、これはどうかしら」

「あっ!」

 太腿を悪戯していた百合の手が、美咲の股間をねっとりと撫で上げた。淫らな意図を持った撫で方。百合の手つきは、まるで痴漢のそれだ。いや痴漢という表現は適切でない。女の身体を知り尽くした痴女の手つき。

「は…あ…んっ…んうぅ」

 おまけに美咲の身体も、意志に反してそれに答えてしまい、淫らな性の刺激が体中を駆けめぐる。

「それとも、ここがいいかしら?」

「んあっ! せ…先輩、お願いですから…そんなこと…」

 百合の白く細い指は、美咲の下腹部の三角恥帯をブルマ越しにまさぐってくる。あたも美咲のアソコの形を調べようとしているかのように。土手肉とおぼしきあたりをこすってきたかと思うと、一転して、肉の合わせ目を爪の先だけの繊細なタッチでなぞりあげる。

 美咲は腰が小刻みにふるえるのを止めることができない。それは筋肉痛からくるものばかりではなかった。むしろ、百合によってもたらされる性的刺激によるものが大きかった。腰から湧き上がる性の悦楽は、一時、筋肉の疲れを忘れさせてはくれる。が、少しでも気を緩めると、性の快楽そのものに負けて腰砕けになってしまいそうになる。

 疲れてギブアップするならまだしも、身体を悪戯されてリタイアするなんて恥ずかし過ぎる。やや小さい胸を上下させ、荒い息を吐きながら美咲は必死に自分の身体と戦った。淫らな悪戯をしてくる先輩よりも、こんな状況でも感じてしまう自身の敏感な身体が恨めしい。

「せ…先輩、やめ…やめてください……」

「何よ。先輩がせっかく後輩のことを思ってマッサージをしてあげてるってゆうのに。そんな恩知らずにはコレよ」

 百合の手が、美咲の一番敏感な所をグリグリとこすってきた。ブルマの上からとはいえ、それは甘美な閃光となって美咲を貫く。

「あっ… す、すみません…でも…それ以上されたら…もう許してください…」

「まだ許さないわよ。こっちにも制裁を加えてあげるわ」

 百合は手にしていたラケットを放り出し、空いた手を美咲の背後にまわした。きゅっと締まった美咲の尻。その狭間に指を差し込み、まさぐった。

「きゃっ! あああ」

 臀部の奥の敏感な場所を不意打ちされ、美咲は思わず高い声を出してしまった。どう言い訳しようとそれは嬌声であった。前の門への責めに気をとられていたため、後ろの門は無防備だった。自分ですら触ったことのない器官を攻撃され、美咲の身体はあっさりと陥落した。ヒクヒクと痙攣したかと思うと、その場に崩れ落ちてしまった。

「美咲、脱落〜」

 それは嬉しそうに百合は宣言した。
「ほら、さっさと四つん這いになって前に出る!」

 一番最初に脱落してしまった者は、四つん這いになってみんなが並んでいる前に出て、さらし者にならなければならない。四つん這いといっても膝を地面についていいわけではない。膝はきちんと伸ばしていなければならない。姫琴女子では『キリン』と呼ばれている姿勢だ。空気椅子ほどではないにしろ、決して楽ではない。それにこのポーズは、必然的にお尻が持ち上がる格好になる。みんなと一緒にやるならまだしも、一人でやるのは恥ずかしい。

 美咲は、空気椅子に疲れ、快楽に痺れた身体を引きずるようにして、四つん這いになって前に出る。ブルマに包まれた尻がくなくなと揺れる様は、見る者の加虐欲をかき立てずにはおかない。紺のブルマから伸びた美脚を鞭で叩いてみたい。同性ですら心の底でそう夢想する。何人もの同性の視線をお尻に浴びながら、耐久空気椅子が終了するまで美咲はお尻を高く掲げていなければならない。 

 が、美咲に課せられた罰はそれだけではない。

「じゃあブルマ脱がすよ」

 最初にリタイアした者は、次に耐えきれなくなった者が出るまでブルマを脱がされてしまう。しかもお尻を突き出した格好のまま。学校の外から見られることはないが、他の部活や下校する女生徒たちは、遠慮なく好奇の視線を向けてくるだろう。

「ほら、ブルマを脱がしてやるって言ってるでしょ。何か言うことがあるんじゃない?」

「は、はい。ブルマ脱がしお願いしまーす」

 こんな屈辱的なことまで言わなければならない。百合の綺麗な手が、美咲の紺のブルマーにかかる。じわじわ脱がされた。それも全員に見られるように。二年生はもちろん、一年生までもが、美咲がブルマを剥かれるシーンに注目している。空気椅子をやっている一年生はそれどころではないはずなのだが、監視役の二年生がみんな美咲に目がいっているため、さりげなく楽な姿勢をとれるのだ。

「お、見えてきた見えてきた。白ね」

 百合がわざとみんなに聞こえるような大きな声を出す。白い下着に包まれた美咲の尻が、みんなの目にさらされた。ブルマーは太腿を通り過ぎ、膝まで下ろされたところで止まった。少しでも下着を隠したくて、美咲は太腿をぴったりと閉じ合わせた。

「脚はラケット幅まで開きなさい」

 ラケットを膝と膝との間に差し込んまれる。ラケットのフレームの楕円形、その横の幅まで膝を開かなければならない。下着に守られているとはいえ、肝心な部分まであらわになってしまう。

「美咲の下着、まだ濡れていないみたいね。つまんないわ」

 下着の底の部分を指でかるくこすられた。百合の手でいいようにいたぶられ、もしかしたら濡らしてしまったのではないかと危惧していたのだが、その心配はなかったようだ。しかし恥ずかしい悪戯をこれ以上されたら、下着がどうなってしまうか自分でも自信がない。恥ずかしい汁で汚れた下着をみんなに見られるかと思うと、美咲は秘かにおののいた。

「その姿勢を保つのよ。崩したらお仕置きを追加するからね」

「はい、ありがとうございました」

 三人が脱落するまで耐久空気椅子は続けられる。あと二人。誰でもいいから早くギブアップして、と美咲は念じる。

「美咲、脚が曲がってるよ。伸ばして」

 少しでも膝が曲がると注意された。ラケットの柄で、下腹のふっくらした場所をつつかれる。それに反応して、美咲の腰がピクッと小さく跳ねた。こんな状態だというのに美咲はおかしな気分になってしまう。

 しばらくして静香がギブアップした。静香も美咲の隣でさらし者になる。獣のような恥ずかしい四つん這いのポーズ。静香の顔は赤くなっている。今度は静香がブルマを脱がされる番だ。そして一番最初に脱落した美咲は……

「美咲、パンティ脱がすよ」

「は…い。パン…ティ脱がし…お願いしまーす」

 三人目の脱落者が現れるまで、下着を脱いで下半身を丸裸でいなければならない。これから我が身にふりかかる恥辱を思うと、美咲は泣きたくなった。厳しいバドミントン部のこと、罰として下半身を丸裸に剥かれた一年生を目にしたことはあった。が、まさか美咲自身がそんな目にあうことになるとは思いもしなかった。運動神経だっていいし、何よりも先輩に目をつけられないように気をつかっていた。なのにこんなことになるとは。

「美咲、声が小さいよ。もっと大きな声で」

「は、はい。パンティ脱がし、お願いしまーす」

 目をつぶって美咲は叫んだ。自分が口にした恥ずかしい台詞に、顔はかっと熱くなる。この場にいる全員が、美咲の口から出た言葉を聞いたのだ。

 百合は、恥にまみれた後輩を満足そうに見下ろすと、四つん這いになっている玩具の白い下着に手をかけた。もちろん、すぐには下ろさない。時間をかけて、ゆっくりといたぶりながら脱がすつもりだ。まずは、引き締まった尻を手の平全体を使って撫で回す。美咲のヒップは程よく肉がついていて撫でがある。百合は思う様その手触りを楽しんだ。

「ふふふ、いい手触り」

 美咲は目を閉じてじっと耐えた。ここで逆らったら、今以上の淫虐な制裁を受けるに決まっている。やがて百合の手の動きは厚かましさを増し、尻の割れ目にそってしつこく上下し始める。

 と不意にその手が、美咲の尻の深い所をまさぐってきた。

「きゃああ」

 危うく腰が落ちそうになる。体中で最も不浄な場所に、他人の指の存在が感じられる。布一枚を隔てているとは言え、そんなことは何の慰めにもならない。その奇妙にむず痒い感覚に、美咲はパニックに陥った。くさいとか言われたらどうしよう。汚いとか言われたらどうしよう。そんな思いが頭の中をぐるぐると駆けまわる。

「お…お願いですから、百合先輩、指を抜いてください」

 美咲は腰を左右にふって、残忍な上級生の魔指をふり払おうとした。しかし、くねくねとうねる腰の動きは、まるで指をねだっているように見える。

「あらあら、もの欲しそうに腰なんかふっちゃって。なら、こっちにあげる」

 百合の手が、太腿と太腿との間に割り込んできて、下着越しに女の下腹にある繊細な箇所をこすってきた。

「ああ…」

 小さくうめきをもらしたものの、美咲は何とか声を抑えることができた。もし口をつぐむことができなかったら、はしたない声を全員に聞かれてしまったことだろう。それほど百合の指使いは巧みだった。手慣れている。女子校という環境がそうさせたのか、それとも元々の資質なのか、女の身体を知り尽くしているようだ。布の上からだというのに、美咲の感じる場所を正確に捉えてくる。おかげで美咲は声を抑えるのに精一杯で、抗議の声すら上げることはできなかった。それをいいことに百合の手は、ますます好き放題に獲物をいたぶってくる。

「あら、美咲。あなたのここ、なんだか湿っぽくない」

 女の唇の中心を、指の腹でぐりぐりとこすられた。

「そ、そんなはずは……ありません……」

 みんなの手前そう言ったが、そんなことは自分でも信じていなかった。自分で密かに慰める時には、これくらい感じていれば、とっくに淫ら蜜を噴きこぼしている。

(ああ、百合先輩にばれるのはともかく、どうか、みんなにも見えるくらいに染みが大きくなりませんように)

「そうなの。じゃあ、もっと確かめてみるわね」

「あ、そんな…」 

 雌しべの周辺に、芸術品のような美しい指がすべってゆく。それにつれ、美咲の体内では歓喜が紡がれていった。快楽の波が寄せては返すたび、美咲の脚から力が抜けそうになる。これ以上いたずらをされたら、どんな恥をかいてしまうかわからない。

「あああああ。お願いですから、もう、もう、ひと思いにパンティを脱がせて…ください」

 とうとう自分からはしたないおねだりを口にしてしまった。

「美咲、あなた、そんなに下着を脱がして欲しいの。まったく、乙女の羞じらいってものを知らないのかしら」

 百合の口元には淫らなうす笑いが浮かび、瞳は欲望にぬめ光っている。

「でもまあいいわ。そんなに下着を脱がせて欲しいなら、脱がせてあげるわ」

 下着のゴムに指をかけ、ゆっくりゆっくりと剥き下ろしてゆく。百合の手が下がるにつれ、美咲の尻肌がじょじょに公開されていった。いっそのこと一気に脱がしたほうが、脱がされる屈辱を感じる時間は短くてすむ。時間をかけることで、最恥の場所をあらわにされているということを思い知らせ、なおかつ見る者には卑猥感を与えてるのだ。これが若草流の責め方だ。

「美咲、可愛いお尻が丸見えよ。あ、オマ〇コも見えてきたわよ。アソコの毛、薄いわね〜 割れ目の形がしっかりわかるわ。ピラピラがちょっとはみ出ていて、とってもおいしそう」

 息がかからんばかりに顔を近づけられ、あからさまになった下半身をのぞき込まれる。女として耐え難い恥辱だ。白いパンティは美咲のひきしまった太腿の付け根にからみついているばかりで、美咲の下腹部を隠してはくれない。それどころか、あらわになった下肢を飾るアクセサリーとなって、より一層、卑猥感を醸し出す。

「美咲、貴女のお望み通り、パンティを脱がせてあげたわよ。何か私に言うことがあるんじゃないの」

またしても屈辱の台詞を要求される。

「パ、パンティ脱がし、ありがとうございました」

 日頃のしゃきしゃきした美咲からは想像もできないような細い声だった。

 美咲は、裸の下半身をみんなの方に向け、牝犬のように這いつくばっている。みんなの視線が痛い。遠慮のない視線が、美咲の下半身の中心部に刺さる。おもしろ半分に同い歳の少女を観察する者。磨きあげられたような白い肌に、嫉妬のこもった視線を投げかける者。あるいは、いけないと思いつつも美咲の下半身から視線がはずせない者。

 大勢の視線を浴びているうちに、美咲は変な気分になってきた。みんなに見られていることを意識すれば意識するほど下半身のあたりにむず痒いような刺激が湧き起こるのだ。露出の快感という言葉がよぎり、美咲を不安にさせる。 

 ああ、はやく三人目の脱落者が現れますように。そう唱えながら美咲は、自分の中の奥深くから目をそらせた。

 不幸中の幸いというか、この頃になると、他の部員の脚も限界が近い。三人目はすぐだと美咲は高をくくっていた。が、急に先輩たちの監視が甘くなった。腰が浮いていても身体を前屈みにしていてもなかなか注意をしない。

 そのくせ美咲に対する監視は前にもまして厳しくなった。

「美咲、脚が曲がってるよ。伸ばして」

 ラケットの柄が、美咲の剥き出しのオマ〇コに当てられ、グリグリとこすりつけられる。普段はそんなことを考えたこともないのだが、ふと、ラケットの柄と男性のシンボルとは似ていると思った。それを股間に押し当てられているかと思うと、こんな状況だというのに下半身に甘い疼きを感じて、かえって腰に力が入らなくなってしまう。

「ほら、しっかりなさい。でないと、このグリップ、貴女のアソコに突っ込むわよ」

「は、はい。すみません」

 自らの淫らな妄想を見透かされたようで美咲はひやりとした。

 上級生たちにいたぶられ、一年の部員の視線をオマ〇コに浴びながら、さらに数分間耐えなければならなかった。あとで思えば数分なのだが、その時は30分くらいに感じた。三人目の一年生が座りこみ、ようやく試練の時が過ぎた。

 三人目の一年生も前に出て四つん這いのポーズをとらされる。

「耐久空気椅子、終了」

 百合の声に、一年生は一斉にその場へ座り込む。

「前にいる者以外、全員整列。これからお仕置きするから、よく見てるのよ」

 ほっとしたのもつかの間、これからがお仕置きの本番だ。空気椅子に耐えられなかった三人は、例の罰ラケでお尻を叩かれる。それも、バドミントン部全員と下校途中に足を止めた生徒たちが見守る中で。三番目に脱落した娘は、ブルマの上から五回。二番目に力つきた静香は、パンティのまま十回。最初に脱落した美咲は、下半身丸出しのまま十五回ものお尻叩きの刑を受ける。

 上級生たちは、交代しながら後輩の尻を打っている。最後にリタイアした娘は、何とか耐えられたようだ。時々、苦しそうに呻いたが、めそめそするようなことはなかった。ブルマを履いているし、回数も少ないからだろう。

 次に打たれた静香はつらそうだった。五回目を過ぎたあたりから声に嗚咽が混じり始め、最後にはとうとうすすり泣き出してしまった。もちろん姫琴女子のバドミントン部では、泣き出してしまう娘など珍しくない。美咲は、すぐにでも駆け寄って慰めてやりたかったが、これからお仕置きを受ける身ではそれはかなわない。

 次はいよいよ美咲の番だ。

「いくわよ美咲」

 罰ラケットをもてあそんでいる百合は顔を輝かせている。アルミのフレームが、これから美咲の身体にもたらされる痛みを想起さ
せる。

「貴女へのお仕置きは、全部私がやってあげる。どう、嬉しい?」

 ラケットで、軽く尻の割れ目を撫でられた。

「は、はい……」

 百合の強烈なスマッシュを思い出して、美咲は心底ぞっとした。あの細身からどうやって、と疑いたくなるようなスマッシュを百合は放つ。その力で尻を打たれるのだ。百合の様子だと、きっと手加減はしてくれないだろう。美咲は覚悟を決めた。

「一発目、お願いしまーす」

 女の子の恥ずかしい部分をみんなの視線にさらしたまま、お仕置きをお願いする。

 ばちっ!!

 すごい音がした。フレームとガット(ラケットに張られた網)とが尻の肉を叩いた音だ。とともに激痛が美咲の臀部に走る。百合は、ほぼ手加減無しでラケットをふるった。痛くないはずがない。

 しかし、美咲に悲鳴をあげさせることはできなかった。先輩に下半身をいじられて感じてしまい、今は四つん這いの姿勢で丸裸のお尻を打たれている。この状況の中で、不様な悲鳴をあげないことだけが、美咲が矜持を保つことができる唯一の方法だった。どんなに痛くても歯を食いしばろう。そう美咲は心に誓った。

「二発目、お願いしまーす」

 痛みに顔をしかめながらも、平静をよそおって言った。百合は、おやっといった表情をする。そして頬を歪めた。

「いつまですました顔でいられるかしら。楽しみだわ」

 二発目、三発目、四発目。

 痛さのあまり、だんだん膝が曲がってくる。するとすかさず、

「ほら、美咲。脚が曲がってる」

 厳しい声で注意される。それだけでなく、ラケットの堅いフレームで、女性器をごしごしとこすられた。

「うくっ…」

 体中で最もデリケートで神聖な部分に対する配慮などこれっぽっちもない。フレームは、美咲の性器を荒々しく痛めつける。ヒリつく痛みと、女の大事な場所を無機物でいじられる屈辱感。そしてこれは認めたくないのだが、一抹の甘い疼きが身体を駆けめぐる。

「はい。すみません」

 美咲は、お尻の痛みをこらえて膝を伸ばした。形よいお尻が高く掲げられ、ちょうど打ち頃の高さになる。と同時に前と後ろの女の恥部が突き出される。まだ男を知らない秘密の花園とひきしまった尻の谷間の穴に、間近からの百合の視線を感じる。

 五発目、六発目、七発目……。

「は、八発目、お願いしまーす」

 もうこの頃には息も絶え絶えになっていた。尻はじんじんと痛み熱かった。きっと腫れて熱を持っているのだろう。

「声が小さい!」

 待ってましたとばかり、百合は美咲の敏感な場所を罰ラケットでいじめる。小陰唇がめくられ、敏感な粘膜が蹂躙された。

「んんっ! は、八発目、お願いしまーす」

 すんでの所で悲鳴をこらえ、お仕置きの続きをお願いする。

 九発目、十発目……十四発目。

 次の一発が最後だ。やっとこの責め苦から解放される。

「ラスト一発お願いしまーす」

 美咲は目をつぶって堪える準備をした。しかし、それがいけなかった。百合はいつの間にか、ラケットを美咲の脚の間に差し込んでいた。縦になったラケットが、無防備な秘唇を下から打ち上げた。

「ああああああ!!」

 腰が跳ね上がった。

 美咲はのどから絞り出すような悲鳴を上げた。リストの強い百合だけに、その痛みはすさまじい。今までの十四回の尻打ちなど、女のデリケートな場所を打たれる痛みに比べれば問題にならない。

 四つん這いの姿勢を保つことはできず、べちゃっと地面につぶれてしまった。打たれて赤く腫れ上がったお尻をみんなの方に突き出したまま、美咲は、ズキズキする女性器を手で押さえてうずくまっているばかりだった。
「美咲、姿勢を崩したわね」

 百合は、ラケットを、地べたに這いつくばっている美咲の尻に、ぐいっとねじりこんだ。

「ひいっ」

「だらしないわね。お仕置きは最初からやりなおしよ」

 百合は屈服した後輩を見下ろしながら、当然のようにお仕置きの追加を宣言した。  

「今日の練習はこれで終了します。ただし美咲と静香は残りなさい。あとの一年は解散」

「ありがとうございました」

 一年生たちは逃げるようにして急いで更衣室に向かう。後にはうずくまる美咲と怯える静香、そして淫らな期待に顔を輝かせている上級生たちが残った。

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