銀幕に俺たちがいた136

「イン・グッド・カンパニー」

 日本だけではないんですね。改めて思いました。リストラです。アメリカ映画「イン・グッド・カンパニー」は現在の私の心情にドンピシャでした。アメリカでもリストラはあるんだと、いうことです。リストラ、とはいかないまでも買収されて解雇、、降格という労働者への最後通知です。自分の就業意欲は無視されて会社の都合で一個人の生涯を決定されてしまう、サラリーマンの宿命はアメリカも同じですよ、ということをこの映画でさらりと受け止めさせていただきました。
 ストーリーは50歳近いサラリーマンでスポーツ雑誌社の広告部長が主人公です。デニス・クエイドが演じている。妻と2人の娘がいる家族の物語はホームドラマというには軽すぎるけど、四、五十歳代の中間管理職は当然ながら、その年代に近づいた平社員は切捨て御免でバッサリ解雇されてしまう、のが日本ばかりじゃなくて、アメリカでも同じですよ、というのがこの映画です。買収吸収されて部長の後釜には26歳の若造がついてその部下となってやらざるを得なくなったとき、黙って従うか、退社するか?家族を思うとじっとがまんして流れに任せて天命を待つしかないでしょう。アメリカ映画でもこういう事態になっているのかな?と思って、今の自分の状況と重ね合わせていろいろと考えさせられました。映画は2人が世代を超えて一致協力して大きな仕事を獲得し、吸収された会社は何故か逆転劇のように元に戻り、主人公は部長へ、26歳の若造は解雇されて部長から無職の人間にされてしまう現代の恐怖をコメディータッチでさらりと描いてあるから、余計現実味は増してくる。
 何故か、これは未公開映画だそうです。現実を見せたくない映画会社
の配慮なんでしょうか?それはおかしい。  
            2006年10月31日  マジンガーXYZ