富山生きる場センターは、1970年代後半に富山で施設や家から出て
「障害者の自立と解放」という理念を掲げ、障害者解放運動として地
域で「生きる」としての拠点作り始めました。
施設や家から出た障害者は働く場や生活の場を求める場として、ま
たは地域の中に食い込んでいくための様々な取り組みをする場として
一軒家を借りて始めました。
障害者自らが主体的に、自主的に地域で生きるための取り組みを開
始しました。当初は、廃品回収やのみの市、スーパーのバザーなどの
出店、差別を無くすための一人芝居などの企画から、地域に打って出
るための取り組みを始めました。
当時は、障害者が地域社会で一人で生活することがまだまだ当たり
前ではなかった時代の中で、地域で生きるための拠点として障害者全
員でお金を出し合って運営を始めました。
今みたいに引かれたレールを選択する時代ではなかった。自らが切
り開かなければ地域で生きるための道は、無かった時代です。障害者
自らがお金を出し、知恵を出し、汗をかき、地域社会に生きることに
身体を張って切り開いてきたことを忘れないでほしい。
機関誌「ふれあいを求めて」は、そんな私たちの地域社会の中でさ
まざまな方とふれあいをもとめながら、歩んで行きたいという思いを
込めて名付けました。
80年代、富山で初めて民間の作業所として補助金を取りました。そ
の時代は、社会福祉法人しか認められなかった時代に3年間の実績と
みんなで署名活動を行い、やっと認められ富山市では民間の作業所を
行うところが増えていきました。
いつの時代も私たちが納得のいく生き方を求めて行きたい。私の好
きな言葉「人のふんどしで相撲を取るな」です。
(創立者より)
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