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当館をご覧頂いた方々へ

 私の故郷は埼玉県南東部の市街地で、土地には起伏が無く、いつも山や谷にあこがれていました。それでもそのころはまだ水田が多く、道路沿いに掘られた用水路にも、家や商店の間に残された空き地にも、小さなたくさんの生命がありました。
 その後、次々と住宅地は拡大し、用水路には蓋がされていきました。水田から鷺が消え、カエルの声も途絶えていったのは、時代の波と言えるでしょうか。
 私の興味は身近な自然から、遠いサバンナや太古の白亜紀に向かいました。やがて高校のころ、粘土でその生命を再現することを始めました。見たことも行ったこともない世界を体験したかったのです。
 大学では考古学を専攻し、人間の営みを学びました。ただ、夢中になるうちに、サバンナや白亜紀のことは忘れかけていました。しかし今では、人間の営みも、地球の歴史という一つの大きな流れの中に存在していると感じています。
 八ヶ岳の懐に住む現在、また足元の命を含め、私たちの生命を見つめたいと思います。

   釣りを教えてくれた亡き父と、
    東京上野のミュージアムに繰り返し連れていってくれた母に
                         感謝を捧げつつ


                         A.E.G自然史博物館 
                         館 長  藤森英二

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