[52−03] 次の組合せのうち誤っているものはどれか。

(1) ベッカリーア−−「犯罪と刑罰」を著し,当時の刑事司法に鋭い批判を加えた。

(2) フェリー−−イタリア実証学派の代表者の一人で,一元主義に立つ刑法草案を作成した。

(3) フォイエルバッハ−−刑法から一切の目的を排除し,「目には目,歯には歯」のタリオ的応報刑論を主張した。

(4) ビンディング−−古典学派の代表者の一人で,規範論を提唱した。

(5) リスト−−近代学派の代表者の一人で,目的刑論を主張した。

[52−06] 被害者の承諾に関する次の記述のうち誤りどれか。

(1) 承諾が違法性を阻却するのは,個人的法益に関する罪に限られる。

(2) 承諾は必ずしも責任能力者によってなされたものでなくてもよい。

(3) 事後の承諾が予想されても,行為時に承諾がなければ違法性は阻却されない。

(4) 錯誤による承諾は,取消がなされない限り刑法上有効である。

(5) 承諾がなされても行為の方法,程度のいかんによっては違法性が阻却されないこともある。

[52−12] A会社の事務員甲は,社長乙から,200万円の小切手を手渡され,「これを取引銀行から払い戻してもらってこい」と言われたのに,勝手に金額を250万円に改ざんして250万円の支払を受け,そのうち200万円を社長に渡し,残りの50万円を着服した。甲の罪責は次のうちどれか。

(1) 小切手の変造・行使と背任

(2) 小切手の変造・行使と50万円の詐欺

(3) 小切手の変造・行使と250万円の詐欺

(4) 小切手の変造・行使と50万円の横領

(5) 小切手の変造・行使と50万円の業務上横領

[52−15] 甲は,乙宅に侵入し宝石を窃取したが,乙がその直後これを発見し,「どろぼう」と叫んで組みつこうとしたので,宝石を取り戻されたくなかったうえ,さらに金品を奪おうと思って,乙を縛りあげ,所持金を奪って逃走した。住居侵入の点を除いて,甲の罪責は次のうちどれか。

(1) 窃盗罪と強盗罪の併合罪

(2) 事後強盗罪と強盗罪の併合罪

(3) 事後強盗罪と強盗罪の観念的競合

(4) 包括して事後強盗罪

(5) 包括して強盗罪

[52−17] 次のうち刑法上有価証券でないものはどれか。

(1) 改札前の国鉄乗車券

(2) 百貨店の商品券

(3) 郵便貯金通帳

(4) 郵便為替証書

(5) 船荷証券

[52−20] 次のうち不動産侵奪罪が成立するのはどれか。

(1) 立入禁止の立札を無視して,他人の空地にテントを張り,1週間サーカス興業を行った。

(2) 家屋の貸借人が賃貸借期間満了後,賃貸人から立ち退きを要求されたのにそれを無視して居すわった。

(3) 貨物運送屋甲は隣地の所有者乙に無断でその空地に四日間荷物を置いた。

(4) 隣地を取り囲むつもりで,隣地との間の境界標を取り壊し,隣地内に板塀を張りめぐらせたが5日後,台風のために塀はあとかたもなくこわれてしまった。

(5) 低地の所有者が,山地から土砂を運び盛土をして隣接する高地と同じ高さにして境界を不明にした。

[52−23] 親族相盗例に関し次のうち正しいものはどれか。

(1) おいが同居していないおじの所有物を騙取した場合には告訴があっても処罰できない。

(2) 妻が夫の妹の嫁ぎ先で夫の妹の所有物を窃取した場合は告訴があっても処罰できない。

(3) 孫が祖父の不動産を侵奪した場合,告訴がなければ処罰できない。

(4) 夫が別居中の妻の所有物を横領した場合その刑が免除される。

(5) いとこが同居中のいとこを脅迫してその所有物を喝取した場合,告訴があれば処罰することができる。

[52−26] 犯罪後の法律により刑の変更があった場合に関して次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 結果犯については「犯罪後」とは結果発生後を意味する。

(2) 行為時法と裁判時法との間に中間時法があるときでも,行為時法と裁判時法とで軽い方を適用する。

(3) 「法律」とは狭義の法律を意味し政令・条例を含まない。

(4) 刑の軽重は主刑のみを標準とすれば足りる。

(5) 継続犯において行為が法律の改廃の前後にわたる場合改廃前の法律が適用される。

[52−29] 甲は乙と共謀の上,丙女を強姦しようと企て丙女宅に侵入し,あいくちを丙女につきつけて脅迫したが,丙女の哀願に同情して強姦の意思を失い,乙に対して何もしないで立ち去るよう言い残して一足先に丙女方を出た。しかしその後乙は丙女を強姦した。甲の罪責は住居侵入の点を除き次のうちどれか。

(1) 強姦罪の共同正犯の中止未遂

(2) 強姦罪の共同正犯の障碍未遂

(3) 強姦罪の共同正犯

(4) 脅迫罪の共同正犯

(5) 強姦罪の従犯

[52−32] 誣告罪に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 自己の業務上横領の犯跡を隠ぺいするため警察に盗まれたと虚偽の申告をしたとき本罪は成立する。

(2) 申告した事実が虚偽であると信じて申告してもそれが客観的真実に合致している場合は誣告罪は成立しない。

(3) 誣告された者が責任無能力者であれば,処罰されることはないので誣告罪は成立しない。

(4) 虚偽の事実を記載した書面が警察に届いても捜査が開始されなければ本罪は成立しない。

(5) 誣告罪が成立するのは書面による申告の場合に限り,口頭による場合は成立しない。

[52−37] 刑法上の脅迫の意義について次のうち誤りはどれか。

(1) 騒擾罪における脅迫は一地方の平穏を害するに足る程度のものであることを要する。

(2) 公務執行妨害罪における脅迫は当該公務員の職務執行に緊密な関係を有する補助者に対して加えられたものでもよい。

(3) 強要罪における脅迫は相手方又はその親族の生命・身体・自由・名誉若しくは財産に対し,害を加えるべきことを告知することである。

(4) 事後強盗における脅迫は相手方の反抗を抑圧するに足りる程度のものであることを要する。

(5) 恐喝罪における脅迫は強盗罪における脅迫ほど強いものでなくてもよいが脅迫罪における脅迫と異り,相手方に畏怖心を生じさせるものであることを要する。

[52−39] 凶器準備集合罪に関する次の記述のうち誤りはどれか。

(1) 「集合」とは二人以上の者が共同加害の目的をもって時及び場所を同じくして集まる場合をいい,すでに時及び場所を同じくしていた二人以上の者がその場で共同加害の目的をもった場合は含まれない。

(2) 「共同して害を加える目的」とは加害行為を共同実行しようとする目的である。個々の加害行為を認識するのみならす,集合した二人以上,の者が加害の共同意思を有することを要する。(本肢不正確)

(3) 「準備」とは,その性質上,または用法上人を殺傷しうべき器具を意味する。

(4) 「準備」とは凶器を必要に応じていつでも本罪の加害行為に使用しうる状態におくことであるが,準備の場所とは必ずしも一致する必要はない。

(5) 本罪は継続犯であるから,行為者が凶器を準備し,またはその準備のあることを知って集合している限り,犯罪は継続する。

[52−47] 執行猶予について次のうち正しいものはどれか。

(1) 刑の執行猶予を受けた者は刑の執行猶予中の情状によっては,判決によって猶予期間を短縮することができる。

(2) 執行猶予の期間中に罰金の刑に処せられた時は執行猶予は取り消される。

(3) 執行猶予に付された者がその執行猶予中さらに罪を犯し,その罪について再度執行猶予にできるのは一年以下の懲役,禁錮,又は罰金に処せられたときである。

(4) 拘留,科料についても執行猶予にできる。

(5) 懲役,罰金を併科するときは,その一方のみについて執行猶予することができる。

[52−50] 次の記述のうち,併合罪となるのはどれか。

(1) 賭博開張者のために見張りをしていた者が,自分もしたくなり,その後賭博に加わった。

(2) 猥褻写真300枚を仕入れ,初め30枚を売却し,4日後20枚を他の者に売った。

(3) 公務員が職務に関し,業者を脅迫して100万円提供することを約束させ,後日それを受け取った。

(4) 行使の目的で50万円の小切手を偽造した者がそれを使って40万円の品物を購入した。

(5) 強盗の目的で他人のアパートに縄ばしごをかけた者が,翌晩,それを使ってその他人の部屋に侵入して強盗をした。

[52−53] 罪刑法定主義に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 慣習法は刑法の直接の法源となりえないから,違法性の判断において慣習法を考慮することは罪刑法定主義に反する。

(2) 法律で刑だけを規定し,構成要件の内容を政令以下に委ねることは罪刑法定主義に反する。

(3) 法律の規定を類推解釈するのと同様に,縮小解釈することも罪刑法定主義に反する。

(4) 犯罪後の法律により刑の変更があったとき,軽い刑を適用することは罪刑法定主義の当然の要請である。

(5) 既に無罪とされた行為について重ねて刑事上の責任を問われないとすることは罪刑法定主義の要請である。

[52−56] 次の記述のうち偽造有価証券行使罪にあたらないのはどれか。

(1) 浪費癖のある者が自己の浪費を隠すため,他に貸与したように装って,他人に手形の偽造を頼みその手形を親族に見せた。

(2) 銀行で手形割引を受けようとして,手形を偽造しそれを行員に呈示した。

(3) 融資を受けるため他人に偽造手形を振り出してもらい,自己の信用をうる目的で取引関係者に見せた。

(4) 真正な裏書のある手形を善意で取得した後それが偽造手形であることを知ったが,手形金回収のため裏書人にそれを呈示した。

(5) 銀行の役職員が自己の使い込みを隠すため,手形を偽造し,監査当日の朝,他の書類といっしょにして監査役員の机の上に置いておいた。

[52−59] 甲は乙に対する恨みをはらすため,乙とその家族全員が海外旅行で不在中の住宅を焼き払おうと思い,その旨を丙に依頼したところ,丙は乙宅と誤って丁の所有する空屋に放火しこれを焼燬した。

共犯従属性説及び法定的符合説による場合,甲は次のうちどの罪の教唆犯となるか。

(1) 現住建造物放火罪

(2) 非現住建造物放火罪

(3) 現住建造物放火未遂罪

(4) 非現住建造物放火未遂罪

(5) 失 火 罪

[52−62] 刑罰に関する次の記述のうち誤りはどれか。

(1) 二個の罰金を併科する場合は,その合算額以下で処断する。

(2) 法定刑の長期が一年の懲役と二年の禁錮では,前者の方が重い。

(3) 刑の執行猶予期間の満了と刑の免除の言渡しが確定したときは,同一の法的効果を生ずる。

(4) 時効により刑の執行の免除を受けた場合,刑の言渡しのあった時から5年を経過すれば,刑の執行猶予が可能である。

(5) 殺人罪と傷害罪の併合罪で有期懲役を科す場合,20年を超えることをえない。

[52−65] 騒擾罪に関する次の記述のうち誤っているのはどれか。

(1) 騒擾罪が成立するには,一地方の平穏が現実に害されたことを要しない。

(2) 騒擾罪の首魁とは主導者をいい,現場において多衆を指揮・統率したことを要する。

(3) 暴行・脅迫を行った者でも,共同意思がなければ付和随行者とはならない。

(4) 騒擾罪の暴行は最広義のものであり,路上に駐車してある自動車を転覆させることも含まれる。

(5) 騒擾罪は内乱罪と同じく衆合犯(集合犯)であり,行為者の演じた役割によって刑に軽重がある。

[52−68] 甲は,養子である6歳の乙をせっかんするため,乙に蒲団をかぶせ,その上から麻縄で縛り,うつぶせにして放置した。食後間もない乙は胃の内容物をもどし,気管につまらせて窒息死してしまった。甲の罪責は次のうちどれか。

(1) 逮捕致死罪

(2) 傷害致死罪

(3) 逮捕罪と傷害致死罪

(4) 逮捕罪と過失致死罪

(5) 過失致死罪

[52−71] 甲は乙を殺そうと思い,乙が全く泳げないことを知っていためでモーターボートに乗せて海上に連れ出し,乙を海中へつき落とした。乙は偶然付近を通りかかったモーターボートに救けられたが,モーターポートが接岸する際に岩壁に衝突し,心臓病をわずらっていた乙はその衝突のショックで死亡した。甲の罪責つき,以下の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 主観的相当因果関係説によれば,乙が心臓病をわずらっていることを甲が知っていたときには殺人既遂罪となる。

(2) 主観的相当因果関係説によれば,乙がモーターポートに救けられること及び心臓病をわずらっていることを甲が知っていたときには,殺人既遂罪となる。

(3) 客観的相当因果関係説によれば,乙がモーターポートに救けられること及び心臓病をわずらっていることを甲が知っていたときには,殺人既遂罪となる。

(4) 客観的相当因果関係説によれば,モーターボートが岸に衝突すること及び乙が心臓病を患っていることを甲が行為当時に知らなくとも,殺人既遂罪となる。

(5) 折衷的相当因果関係説によれば,乙が心臓病をわずらっていることを甲が知っているときでも,一般人にとってモーターポートが岸に衝突することまでも予見しえないときには,殺人未遂罪となる。

[52−74] 責任能力に関する記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 酒の勢いを借りて予てから恨みをはらそうとして,酒を飲んだ上,人を傷害した場合,心神耗弱のときは,故意があるとはいえない。

(2) 刑法が14歳未満の者を処罰しないのは,行為の是非を弁別する能力を欠いているからであり,12歳程度の知能しか有しない成人は処罰されない。

(3) 暴行癖のあることを自認している者が,自制しつつ酒を飲んでいたが,つい飲み過ぎて人を傷害した場合,心神喪失のときは処罰されない。

(4) 心神耗弱の者は行為の是非を弁別する能力が著しく減退しているので,過失犯における結果の発生を予見し,回避することが困難であるから,過失責任を問われない。

(5) 酒を飲んだところ気が大きくなって仲間と喧嘩になり,傷害を負わせたが,その後眠ってしまった。その間にそれが原因で仲間が死亡した場合,死の結果についての責任を負わない。

[52−75] 次のうち,誤りはどれか。

(1) 甲は乙が脅迫に来ることを知ったので,そのときに備えてナイフを隠し持っていたところ,乙がやって来て突然匕首で斬りかかってきた。甲は乙にナイフで傷を負わせた。甲には,正当防衛が成立する。

(2) 夕クシーの運転手甲は,銀行強盗の犯人乙が車で逃走するのを目撃したので乙を捕えるために追跡し,乙の車に後から追突させて停止させた。その際,タクシーの乗客丙に傷を負わせた。甲には,緊急避難が成立する。

(3) 甲は乙が襲いかかってきたので,それを避けるために傍にあった丙所有の花びんを乙に投げつけ,壊してしまった。甲には,緊急避難が成立する。

(4) 甲は乙と口論をしていたが,乙が憤慨して甲の耳を強く引っばったので,乙の胸を押したところ,乙は転倒し木箱に腰をぶつけて全治2週間の打撲傷を負った。甲には,正当防衛が成立する。

(5) 甲は猟犬を連れて散歩をしていたが,乙の飼犬が猟犬を組み伏せたので,乙に止めるように頼んだところ,却って飼犬をけしかけたので,乙の飼犬を蹴飛して傷を負わせた。甲には,緊急避難が成立する。

[52−78] 次のうち,正しいものはどれか。

(1) 甲は乙宅を焼燬するため,乙宅に隣接する甲所有の物置小屋に火を放ったが,家人に見つかり物置小屋を半焼しただけであった。甲は非現住建造物放火罪の既遂となる。

(2) 甲は倉庫内の衣料品を窃取しようとして,倉庫の南京錠を合い鍵であけ扉に手をかけたところを警備員に逮捕された。甲は窃盗罪の未遂とはならない。

(3) 甲はデパートの紳士売場で布地をオーバーの下に隠し,出口に向って数歩歩いたところを店員に逮捕された。甲は窃盗罪の既遂となる。

(4) 甲は警察官に公務執行妨害罪で逮捕されそうになったので,警察官の拳銃を引き抜いて引き金を引いたが,警察官が装填義務に違反して弾丸を装填していなかった。甲は殺人未遂罪とはならない。

(5) 甲は鉛工場から鉄板約100キログラムを盗み,リヤカーに積んで裏口から搬出しようとしたが,リヤカーにカバーをかけていなかったために裏口の警備員に見つかり,リヤカーを置いたまま逃走した。甲は窃盗罪の既遂となる。

[52−81] 事実の錯誤と法律の錯誤(違法性の錯誤)に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 公務員が業者から依頼をうけて他の公務員に職務上の不正行為をするようあっせんしたが,他の公務員が不正行為をしなければ罪にならないと思い,業者から金品を受領したときは,具体的事実の錯誤である。

(2) 窃盗犯人が窃取後非番の警察官に発見され,その警官を刑法第95条1項にいう「職務ヲ執行」中の警官と思い殴打したときは,法律の錯誤である。

(3) 出版主がワイセツ文学書を入手したが,自らも部下の幹部社員もその内容を優れた芸術作品と信じ出版したときは,抽象的事実の錯誤である。

(4) 家主が賃貸借契約解除後も賃借人が家屋を明け渡さないので賃借人の居住権はなくなったのだから家は他人の住居ではなく,所有者である自分に立ち入る権利があると考えて勝手に侵入したときは,法律の錯誤である。

(5) 杉立木を神社から買い受けた者が,その購入契約で紛争を生じ,杉立木を執行官の占有に移す旨の公示札を見ていたが警察署の係官の言を信じて伐採したときは,具体的事実の錯誤である。

[52−84] 次のうち,甲につき詐欺罪が成立するのはどれか。

(1) 甲は電車の中で定期券の有効期間が切れているのに気づいたが,降車駅の改札係が他の駅員と雑談しているすきに改札口を通りぬけた。

(2) 甲は電車の中で定期券の有効期間が切れているのに気がついたが,なにくわぬ顔でその定期券を駅員に呈示して改札口を通過した。

(3) 甲は乙から乙所有の土地を買った旨の売買契約書を勝手に作成し,これを情を知らない登記官吏に示して自己に所有権移転登記をさせた。

(4) 甲は乙から丙に現金100万円を渡してくれと頼まれて100万円の交付を受けたが,そのうち10万円を着服し残りの90万円を丙に「90万円あずかった」と言って渡した。

(5) おつりを1000円余分にもらったのを家に帰ってから気がついたが,返しにいくのがめんどうなのでそのまま使ってしまった。

[52−86] 賍物であることを知らずに賍物の保管を開始した後,賍物であることを知るに至ったのに,なおもその賍物の保管を継続した場合についての賍物寄蔵罪の成否に関するなかで正しいものはどれか。

(1) 寄蔵とは委託をうけて本犯のために賍物を保管することであって,委託を受けた時に賍物であることを知らない以上,寄蔵行為があったといえず,犯罪は成立しない。

(2) 賍物であることを知った後,その賍物を他の場所に隠匿すれば犯罪は成立するがそのまま保管を継続しただけでは犯罪は成立しない。

(3) 盗品である賍物に質権を設定していた場合には,その後賍物であることを知って保管を継続しても犯罪は成立しない。

(4) 賍物であることを知った後,本犯に返還しようとしたが所在不明であったためそのまま継続した場合でも犯罪が成立する。

(5) 賍物であることを知った後も賍物の保管を継続した以上それ以前の保管を認容するものであるからさかのぼって保管開始時から犯罪が成立する。

[52−89] 公務執行妨害罪の成否に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 暴行又は脅迫をもって現実に公務員の職務の執行を妨害しなければ公務執行妨害罪は成立しない。

(2) 執行官の指示に従って差し押えられた家財道具を屋外へ搬出しようとした人夫に対して,暴行を加え搬出を妨害した場合は公務執行妨害罪が成立する。

(3) 警ら中の警官が喫茶店で休憩し紅茶を飲んでいる際に,これに暴行を加えた場合は公務執行妨害罪が成立する。

(4) 裁判の妨害の目的で法廷の傍聴席で発煙筒に点火して傍聴席を混乱させ審理を一時中断させた場合,公務執行妨害罪が成立する。

(5) 消防署に恨みをいだいている者が119番に電話して虚偽の火災発生通報をして消防車を出動させ,そのため現実に発生した火災の消火活動に支障をきたした場合公務執行妨害罪が成立する。

[52−90] 甲は人里離れた埋立地にある自己所有の一軒家に乙を誘い込んで殺害しその死体を押入れに押し込もうとした際に,誤って石油ストーブを倒した。甲は火が床に燃え広がるのる認めながらも住居とともに死体と証拠物件となるべきものを焼燬して罪証を隠滅しようと考え,容易に消火できたのにもかかわらすそのまま放置して住居を燃焼させた。甲の罪責について殺人及び死体損壊の点は除き正しいものはどれか。

(1) 現住建造物放火罪

(2) 自己所有の非現住建造物放火罪

(3) 建造物等以外放火罪

(4) 失火罪

(5) 犯罪不成立

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