[55−03] 次の犯罪のうち親告罪でないものはどれか。

(1) 過失傷害罪

(2) 未成年者拐取罪

(3) 秘密漏泄罪

(4) 誣告罪

(5) 私文書毀棄罪

[55−06] 次の記述のうち,強要(強制)罪になるものはどれか。

(1) 人を脅迫して広い邸宅内に閉じ込め帰宅できないようにした。

(2) 「お前のガールフレンドの顔に傷をつけるぞ」とおどして告訴を取りやめさせた。

(3) タクシー運転手を殴打し,下車地点までの乗車料金の請求を断念させた。

(4) 誤って足を踏んだ相手を殴打し,路上に土下座させてあやまらせた。

(5) 課税額の査定にあたり税務署長を脅迫して必要経費の増額を認めさせた。

[55−09] 次の行為のうち犯罪が成立しないものはどれか。

(1) 所有者及び居住者全員の承諾を得て住宅街にある家屋に火を放ってこれを全焼させる行為。

(2) 相手の承諾を得てその者を殺害する行為。

(3) 12才の少女の承諾を得て,その者に対して行なうわいせつ行為。

(4) 妊婦の承諾を得てその者を堕胎させる行為。

(5) 依頼人の承諾を得て,職務上知り得た依頼人の秘密を弁護士が漏泄する行為。

[55−12] 甲と乙とは互いに意思の連絡なく甲は殺人の意思,乙は傷害の意思で同時に丙に向って発砲した。甲乙の発射した2発の弾丸のうち1発はあたらず,1発は丙の心臓部に命中して,そのため丙は死亡した。甲乙いずれの発射した弾丸が丙に命中したか判明しない。甲及び乙の罪責に関する次の記述中正しいものはどれか。

(1) 甲は殺人既遂,乙は傷害致死

(2) 甲は殺人未遂,乙は傷害致死

(3) 甲は殺人未遂,乙は傷害

(4) 甲は殺人未遂,乙は暴行

(5) 甲乙共に傷害致死

[55−15] 甲と乙が共同して強盗の実行に着手したという前提のもとで,強盗罪の既遂・未遂に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 甲は,被害者の悲鳴に驚いて,乙に無断で現場から逃走した。乙は,やむなく単独で財物を強取した。甲は障害未遂,乙は既遂である。

(2) 甲は悔悟して乙に無断で現場から逃走した。乙は,それを意に介さず脅迫を続けたが被害者の悲鳴に驚いて犯行を中止した。甲は中止未遂乙は障害未遂である。

(3) 甲は被害者の悲鳴に驚いて乙に犯行の中止を求めた。乙はそれを意に介さず,甲が逃走した後,単独で財物を強取した。甲は障害未遂,乙は既遂である。

(4) 甲は悔悟して乙に犯行の中止を求めた。そこで乙は単独では犯行の続行が困難なためにやむなく犯行を中止した。甲は中止未遂,乙は障害未遂である。

(5) 甲は悔悟して乙に犯行の中止を求めた。乙はそれを意に介さず甲が逃走した後単独で財物を強取した。甲は中止未遂,乙は既遂である。

[55−18] 次の記述のうち,不可罰的事後行為にあたるものはどれか。

(1) 強盗の幇助をしたものが強取した現金の一部を強盗犯人からもらい受けた。

(2) 人を殺した者が被害者宅の床下にその死体を埋めた。

(3) 通行人からカメラをおどし取った者が,パトロール中の警察官を見て,証拠を湮滅する目的でそのカメラを川に投げ捨てた。

(4) 公務員の身分証明書を偽造したものが自分の腕時計を入質するためその証明書を質屋に見せた。

(5) クレジットカードを盗んだものがその後これを利用して買物をした。

[55−21] 予備に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1) 殺人に使用する目的で出刃包丁を購入したときは,殺人罪の予備になる。

(2) 内乱をおこす目的で同志にげき文を配ったときは内乱罪の予備になる。

(3) 他人の家に放火する目的で自動発火装置を作ったときは,放火罪の予備になる。

(4) 児童を略取して身代金を得る目的で自動車を準備し,略取経路の下見をしたときは,身代金目的略取罪の予備になる。

(5) 自己の着用しているネクタイでタクシーの運転手の首をしめて売上金を強奪する目的で流しのタクシーを待っているときは,強盗罪の予備になる。

[55−24] 次の記述のうち収賄罪が成立しないものはどれか。

(1) 公務員が実父から依頼され金をもらって実父に職務上の便宜をはかった。

(2) 公務員がその職務と関係のない業者に対し,職務上の便宜をはかってやるからとうそをついて,その業者から賄賂の趣旨で提供された金をもらった。

(3) 公務員が創業100年の記念品代として,職務に関し業者から金をもらった。

(4) 公務員が自分の担当している申告手続について,休日に業者の申告者の申告書の作成を手伝い,その業者から礼金をもらった。

(5) 公務員が職務上の秘密を漏らした違法行為の礼金として業者から金をもらった。

[55−27] 身分犯に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1) 背任罪(刑法第247条)は真正身分犯である。

(2) 業務上失火罪(刑法第117条ノ2)は不真正身分犯である。

(3) 占有離脱物横領罪(刑法第254条)は不真正身分犯である。

(4) 虚偽私文書作成罪(刑法第160条)は真正身分犯である。

(5) 偽証罪(刑法第169条)は真正身分犯である。

[55−30] 強盗致傷罪の成立に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。

(1) 甲は乙方で窃盗に着手したところ,乙が目を覚まして騒ぎ出したため逮捕を免れる目的をもって短刀で乙に切りつけて傷害を負わせた場合,強盗致傷罪が成立する。

(2) 甲は乙方で強盗に着手したところ,乙に騒がれて逃げ出したが,家人の通報により直ちにかけつけた警察官に前の路上で逮捕されそうになったため,当該警察官に短刀で切りつけて傷害を負わせた場合,強盗致傷罪は成立しない。

(3) 甲は1人歩きの乙女に自動車で追いすがり,同女のハンドバッグを引ったくろうとしたが,同女がハンドバッグを手ばなさなかったため,同女をひきずり転倒させて傷害を負わせた場合強盗致傷罪が成立する。

(4) 甲はかねて快く思っていなかった乙を寂しい路地に連れ込み短刀で切りつけ,乙に傷害を負わせたが,その後乙が抵抗不能の状態にあるのに乗じて乙の腕時計を奪った場合,強盗致傷罪は成立しない。

(5) 甲は姦淫の目的で乙女に短刀で切りつけて傷害を負わせたが同女から「金をあげるから助けてくれ」と哀額されたので姦淫を断念し,同女の腕時計を奪った場合,強盗致傷罪は成立しない。

[55−33] 次の記述のうち誤っているものはどれか。

(1) 名誉毀損罪における「人」は自然人の外に「法人」を含むと解しても罪刑法定主義に反しない。

(2) 食器皿に放尿する行為を器物損壊罪の「損壊」と解しても罪刑法定主義に反しない。

(3) 捜査段階における参考人の隠匿を「他人ノ刑事被告事件ニ関スル証憑ノ湮滅」と解しても罪刑法定主義に反しない。

(4) ワイセツ映画の映写をワイセツ物陳列罪にいう「陳列」と解しても罪刑法定主義に反しない。

(5) 内縁の妻の父親を遺棄した場合に尊属保護責任者遺棄罪が成立すると解しても罪刑法定主義に反しない。

[55−36] 刑に関する次の記述中,誤っているものはどれか。

(1) 科料を完納することができない時であっても,これにかえて労役場に留置することはできない。

(2) 罰金の方が拘留よりも重い。

(3) 5年の懲役の方が8年の禁錮よりも重い。

(4) 併合罪にあたる2個以上の罪につき罰金を言い渡すときは各罪につき定めた罰金の合算額の範囲内で処断する。

(5) 再犯の刑は20年を限度として,その罪につき定められた懲役の長期の2倍以下で加重される。

[55−39] 判例による共謀共同正犯理論を前提として次の記述のうち正しいものはどれか

(1) 甲が乙と,乙が丙と順次に犯罪を共謀し丙がこれを実行した場合,甲は乙・丙問の共謀の事実を知らなくても共同正犯となる。

(2) 実行行為を分担しない共謀者が共同正犯とされるのは知能犯に限られる。

(3) 実行行為者からたのまれて見張りをした以上は,その犯行内容を知っている限り,共同正犯であって幇助犯とはならない。

(4) 実行共同正犯の意思連絡は暗黙の行為で足りるが,共謀共同正犯の共謀は,暗黙の行為では足りない。

(5) 強盗犯罪を共謀した乙は実行行為者甲の行なったその犯罪の結果的加重犯について責任を負うことはない。

[55−42] 次の行為のうち観念的競合にあたるものはどれか。

(1) 男女二名が物置小屋の中で密会していることを知りながら小屋の外からカギをかけてこれを監禁した行為。

(2) 質屋から所有者の異なる質物の時計数個を窃取した行為。

(3) ワイセツ文書を一度に数名の者に販売した行為。

(4) 同一場所において2人の顔面を手けんで順次殴打した行為。

(5) 強盗犯人からその情を知りながら賍物である現金の一部を礼金とし,残りを隠匿する約束で一括して受けとりこれを収受し,かつ寄蔵した行為。

[55−45] 甲は乙に殺人を教唆したところ

@ 乙は殺意を生じたが殺人の実行に着手しなかった。

A 乙は殺意を生じて殺人の実行に着手したが未遂に終わった。

B 乙は甲の教唆と無関係に殺人をした。

殺人罪の教唆に関する甲の罪責について次に記述するもののうち正しいものはどれか。

(1) 共犯従属性説によればAのみが可罰的である。

(2) 共犯従属性説によれば@Aが可罰的である。

(3) 共犯従属性説によれば@ABとも可罰的である。

(4) 共犯独立性説によれば@Aが可罰的である。

(5) 共犯独立性説によればABが可罰的である。

[55−48] 甲は自己所有家屋を乙に賃貸していたが,賃料不払のため賃貸借契約を解除したのちも乙が立退かないでいるので,腕ずくで乙を立退かせようと考え,合いカギを用いて右家屋に立入った。乙は不在だったが,乙所有のステレオが執行官から差し押さえを受け封印がはられているのを見て,不払の賃料相当額に見合うので,これで賃料に充当しようと考え,封印をはったまま右ステレオを同所から搬出して自宅に隠した。甲の罪責は次のうちどれにあたるか。

(1) 住居侵入罪,封印破棄罪,器物損壊罪

(2) 住居侵入罪,封印破棄罪,窃盗罪

(3) 住居侵入罪,窃盗罪

(4) 不動産侵奪罪,封印破棄罪,窃盗罪

(5) 封印破棄罪,窃盗罪

[55−51] 次の記述のうち甲に賍物故買罪が成立しないものはどれか。

(1) 甲は乙が入質中の乙の背広を質屋から盗み出したのを知りながらこれを買い受けその代金を乙に支払った。

(2) 甲は乙がデパートから盗み出したゆかた地で作ったゆかたをその事情を知りながらこれを買い受け,その代金を乙に支払った。

(3) 甲は乙がその父親の腕時計を盗み出したのを知りながらこれを買い受け,その代金を乙に支払った。

(4) 甲は乙が他人の自動車を盗むに先だって買い手を捜しているのを知り,その自動車を乙から買い取ることを約束して,その代金を乙に支払った。

(5) 甲は乙に対し,同人の勤務する会社の商品を盗み出すことを教唆し,乙が盗み出してきた商品を買い受けその代金を乙に支払った。

[55−54] 次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 人を殺して逃げてきた息子に旅費を与えて逃亡させる行為は犯人隠避罪になるが,その刑を免除することはできない。

(2) 弟が他人の家から盗んできた背広を大学の寮に住んでいる兄がもらい受ける行為は賍物収受罪になるが,その刑は免除される。

(3) 夫が別居中の妻から現金をおどし取る行為は恐かつ罪になるが,その刑は免除される。

(4) 叔父の家に遊びに行きカメラを盗む行為は窃盗罪になるが,その刑は免除される。

(5) 同居している姉の夫の胸元に包丁を突きつけて現金を奪う行為は強盗罪になるが,その刑は免除される。

[55−57] 次のうち正当行為(刑法第35条)となるものはどれか。

(1) 教師が教室内で盗みをした児童を懲戒するために,その顔面を殴打する行為。

(2) 大学のボクシング部の選手が試合中,相手が反則をした為,しかえしに自からも反則して相手の下腹部を打つ行為。

(3) 他人の懐中物を盗んでさわがれた為,それを投げ棄てて逃げ出したスリを通行人がつかまえようとして足払いをかけてたおす行為。

(4) 弁護人が被告人を救う為,虚偽の事実を法廷で主張して証人の名誉を毀損する行為。

(5) 離婚して他の男と同棲中の女性に復縁を求める為,その留守宅にしのび込んで帰りを待つ行為。

[55−60] 刑務所に服役中の者が逃亡を企てて,自己の房内で看守に暴行を加えてカギを奪い,廊下に出て,さらに建物の外に脱出し,構内の物陰にしばらく隠れていたが,逃亡する為刑務所の外壁によじ登った。その時,見張りの看守に発見され,壁の外におりたところを看守に追跡されたが,たくみに逃げまわり,ついに追跡を免れるに至った。加重逃走罪が既遂になるのは次のうちどれか。

(1) 廊下に出た時

(2) 建物の外に脱出した時

(3) 物陰にしばらく隠れていた時

(4) 壁の外におりた時

(5) 追跡を免れるに至った時

[55−63] 次の記述のうち( )内の犯罪の実行の着手があったと認められないものはどれか。

(1) 人を昏酔させて金品を奪いとる目的で,睡眠薬入りのコーヒーを差し出したが,相手はこれを飲まなかったので,その目的を遂げなかった。(昏酔強盗罪)

(2) 無銭飲食の目的で飲食店に入り酒を注文したところ,代金の前払いを求められたため,その目的を遂げなかった。(詐欺罪)

(3) 窃盗の目的で家屋に侵入し,奥の部屋のタンスに近より引き出しに手をかけたが,家人に発見されたため,その目的を遂げなかった。(窃盗罪)

(4) 現に人の住居に使用する家屋を焼きする目的で,その家屋の軒下に石油をまいてこれに点火し,炎が軒下まであがったところを家人に発見されて,消火されたため,その目的を遂げなかった。(現住建造物放火罪)

(5) 強姦の目的で住居に侵入し,婦女の寝室を捜している時,家人に発見されて騒がれたため,その目的を遂げなかった。(強姦罪)

[55−66] 不作為犯に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 無銭宿泊をするつもりでそのことを秘して投宿した場合は,不作為による詐欺罪である。

(2) 自己の同僚が倉庫から商品を盗み出すのを目撃した倉庫番が何もしないで見逃した場合は,不作為による窃盗罪の間接正犯である。

(3) 下宿人が下宿先の家屋に接した空地でたき火をし,その火がその家屋に燃え移るかも知れないが,燃え移ってもかまわないと考えて,そのまま立ち去ったためその家屋を全焼させた場合は,不作為による放火罪である。

(4) 友人が自動車を運転中,事故を起して重傷を負ったのにこれを放置して死亡させる意思で,無傷の同乗車が何もしないでその場を立ち去りその友人を死亡させた場合は,不作為による殺人罪である。

(5) 知人の幼児が水におぼれかかっているのを発見した者が泳ぎを知らないため,その幼児を救助せず,溺死するに至らせた場合は,不作為による遺棄致死罪である。

[55−69] 次の記述のうち誤っているものはどれか。

(1) 現住建造物に延焼することを知りながら,これに隣接する非現住建造物に火を放ってこれを焼きしたが,現住建造物に延焼するに至らなかった場合には,非現住建造物放火既遂罪と現住建造物放火未遂罪が成立する。

(2) 妻子の旅行中,自宅に放火してこれを焼きした場合には,現住建造物放火既遂罪が成立する。

(3) 警察官が火災の発生したのを目撃しながら消防署に通報しなかったために消防車の出動が遅れたとしても鎮火妨害罪は成立しない。

(4) 高圧ガスボンベの操作を誤って爆発させ,よって他人の現住家屋を倒壊させた場合には,過失激発物破裂罪が成立する。

(5) 主婦が日常使用している自宅のガスコンロの火の不仕末により火災を発生させたとしても,業務上失火罪は成立しない。

[55−72] 次の記述のうち( )内の犯罪が成立しないものはどれか。

(1) 通行人により窃盗の現行犯として逮捕されて交番に連行される途中,その通行人を殴打して逃走した。(加重逃走罪)

(2) 真犯人の身代わりとなるため,自分が犯人だと名乗って自首した。(犯人隠避罪)

(3) 捜査機関に今だ発覚していない傷害事件に関し,犯人がいやがらせの為,その目撃者に強いて面会を求めた。(証人威迫罪)

(4) 他人をして刑事の処分を受けさせる為,虚偽の事実を申告したところ,これに基づく取り調べの過程で全く別個の事実が判明し,その他人の有罪が確定した。(誣告罪)

(5) 被告人が検察官の起訴状朗読中,これに腹を立てて検察官席の机を蹴りつけた。(公務執行妨害罪)

[55−75] 次の記述のうち,正しいものはどれか。

(1) 姦淫の手段である暴行によって婦女に傷害を負わせた場合であっても,姦淫が未遂に終った時は強姦未遂罪と傷害罪になる。

(2) 強姦罪にいわゆる暴行又は脅迫は被害者の反抗を抑圧するに足りる程度でなければならない。

(3) 婦女に対し姦淫の目的で暴行又は脅迫を加え,その心神を喪失させて姦淫するのは準強姦罪ではなく強姦罪に当たる。

(4) 婦女を強姦して性病を感染させても強姦致傷罪にはならない。

(5) 強姦罪が非親告罪になるのは,強姦を共謀した二人以上の者が同時に現場に居るだけでは足りず少なくとも,二人以上の者が姦淫を行なった場合に限る。

[55−78] 次のうち窃盗罪の実行の着手に当らないものはどれか。

(1) スーパーマーケットの中に入ってから盗むものを物色するつもりで深夜スーパーマーケットの売場に忍び入る行為。

(2) 駅前の舗道上に設けられた自転車置場にある自転車を盗む目的でカギのかかっていない自転車がないかと思って物色する行為。

(3) 他人の家の郵便受に入っている郵便物を盗む目的で郵便受けの扉に手をかける行為。

(4) 一人で残業しながら同僚の机の中に金目の物があれば盗もうと思って,机の引き出しを開ける行為。

(5) 電車の中で乗客のズボンのポケットの中に現金の入っているのを知り,これをスリ取ろうとして,そのポケットの外側に手をあてる行為。

[55−81] 有価証券偽造に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

(1) 行使の目的で空くじの番号を当選番号に改ざんする行為は有価証券の変造となる。

(2) 行使の目的で銀行名義を冒用して無記名定期預金証書を作成する行為は有価証券の偽造となる。

(3) 行使の目的で通用期限の経過した定期乗車券の日付を変更して有効な外観を呈する定期乗車券とする行為は有価証券の変造となる。

(4) 偽造の約束手形をその事情を知っている知人に割り引いてもらうために手渡す行為は偽造有価証券の行使となる。

(5) 取引先に対し自己の信用を誇示する為に,ただ見せるだけの目的でほしいままに他人名義の約束手形を作成する行為は有価証券の偽造となる。

[55−84] 次のうち刑法の130条の罪(住居等侵入罪)に当らないものはどれか。

(1) 窃盗犯人が警察官におわれて,他人の住居の屋根によじ登る行為。

(2) 無銭飲食の目的で飲食店に立ち入る行為。

(3) 料亭で宴会中の客が別室で密談中の他の客の話しをぬすみ聞きする目的でその隣の空室に入る行為。

(4) 宿泊の目的で冬期閉鎖中の他人のバンガローに立ち入る行為。

(5) かねて家出していた息子が強盗の目的で共犯者数人と共に実父宅に立ち入る行為。

[55−87] 次の記述のうち横領罪が成立しないものはどれか。

(1) 預金の引き出しを依頼されて預金通帳と印鑑をあずかった者が,その預金を引き出して自己の用途に費消した。

(2) 真実は売買の意思がないのに仮装売買により買い主として不動産の所有権移転登記を受けた者が,自己の借金の担保としてその不動産に抵当権を設定した。

(3) 執行官から自己所有物の保管を命ぜられた者が,これを売却した。

(4) 真実は割り引いてやる意思がないのに有利に割り引いてやると偽って手形を受け取った者がこれを自己の借金の担保に入れた。

(5) 共同所有者から依頼されて自己他数名の共有していた不動産を売却し,その代金を受け取った者が,これを自己の用途に費消した。

[55−90] 次の記述のうち正当防衛が成立しないものはどれか。

(1) 総会屋が株主総会で野次をとぱしたり,社員をこずいたりして議事を防害しているため,社員3名が腕をかかえて総会屋を議場外へ連れ出した。

(2) 総会屋が株主総会で会社の不正経理を追及中その場面を社員が無断で写真撮影してにげだした為に,その総会屋が同人をおいかけて議場外で写真機のフィルムを取りあげ感光させた。

(3) 総会屋が株主総会で議長になぐりかかった為,かねてその総会屋をうらんでいた社員がとっさに議長を助けようとして総会屋を突き倒した。

(4) 総会屋が株主総会で議長を殴打するのを見てこれを阻止する為,その様な事態にそなえて雇われていたガードマンが総会屋の腕をねじ上げた。

(5) 総会屋が株主総会で会社の不正経理を追及中,故意に経理部長を横領犯人だと決めつけた為,無実の経理部長が警察に告訴するぞと脅迫して演説を中止させた。

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