ビブリオ・バルニフィカス

【特徴】腸炎ビブリオやコレラ菌などと同じビブリオ科に属する菌で,名前は創傷(wound=vulnus)に由来しています。腸炎ビブリオと同じく2〜3%の食塩濃度域でよく増殖するという性質をもっています。最近,「人喰いバクテリア」の一つとして話題になりました。

【分布】海水中の甲殻類,魚介類などに付着し,増殖します。

【原因食品】わが国では寿司や刺身など魚介類の生食が原因になります。欧米では生カキが原因になっています。皮膚の創傷から感染する場合もあります。

【中毒症状】通常,健康な人が感染することはなく,感染しても下痢,腹痛を起こす程度です。しかし,肝硬変などの肝臓疾患,アルコール中毒や疲労などにより免疫力が低下している人などは特に注意が必要です。血液中に細菌が侵入すると,強い皮膚病変を起こしたり,発熱,悪寒,血圧低下など敗血症症状を起こすことがあります。全身性感染を起こした場合は生命を脅かすこともあります。

【予防方法】魚介類は十分に加熱調理してから食べましょう。特に肝臓疾患を持つ人は,生の魚介類やカキを控えるようにしましょう。また,まな板,包丁などからの二次汚染がないように注意しましょう。

創傷がある場合には,暖かい海水や汚れた水が傷口につかないよう注意しましょう。海岸や岩場を素足で歩くのはやめましょう。