URIAH HEEP 1976-1979
URIAH HEEP
『FIREFLY』

大いなる勇断のあと、ヒープは恐るべき新たな戦慄を伴って遂に勇姿を現わした!!
強力新メンバーによる最新作=ユーライア・ヒープは限りなき前進を続ける。

03/08/09 Updated


URIAH HEEP 『FIREFLY』 (LP, Bronze ILPS 9483, UK) 1977/02/18
ユーライア・ヒープ 『ファイアーフライ』 (LP, Warner P-10312B, Japan) 1977/03/25

SIDE:A
1. 絞首刑 The Hanging Tree
(Hensley/Williams) 3:40
Ken Hensley の不気味なシンセが浮遊する中、"ンーンフゥ〜 ンーンン〜"と鼻歌を歌う John Lawton。本作で John Lawton を聴いた誰もが 「果たしてどんなヴォーカリストなのか?」 と期待したことだろう。そして "Passing through the arms of Satan..."と歌う John Lawton...おぉ、何と素晴らしいヴォーカル! 骨太の男らしいパワーのあるヴォイス! ヴォーカル処理にエコーをかけられているのがまた面白く、ツイン・ギターの妙も楽しめる佳曲中の佳曲だ。

2. 逃避 Been Away Too Long (Hensley) 5:03
物語のように起承転結のハッキリとしたドラマチックな曲。Ken Hensley がシンセとハモンドを巧みに操り、Mick Box が華麗なギター・ソロを披露する。そして John Lawton の歌がこの曲に最大限の魅力を演出している。隠れた名曲。※決して邦題を「頭皮」と書かないように(笑)

3. フー・ニーズ・ミー Who Needs Me (Kerslake) 3:38
Lee "熊さん" Kerslake が作ったロックン・ロール・チューン。Mick Box と Ken Hensley によるツイン・ギターが疾走する中、ハード・ロッカー John Lawton が素晴らしい絶叫を聴かせてくれる。Lee のドラムは決して "ジタバタしていない"が、ツボを得た的確なドラミング。

4. 賢者 Wise Man (Hensley) 4:40
"ンフゥフゥフー・ンフゥーンンンー"... Ken Hensley の美しいオルガンをバックに John Lawton が抒情的な感情移入と素晴らしい喉を聴かせてくれるバラード。

SIDE:B
1. ドゥ・ユー・ノウ
Do You Know
(Hensley) 3:14
典型的な HEEPのスピード・チューン。新生 HEEPのライヴのオープニング・ナンバーだった。カーステで大音量で聴いて車をかっとばしたい曲だ。

2. ローリン・オン Rollin' On (Hensley) 6:21
ムーディな Ken Hensley のキーボード群の支配の下、John Lawton の抜群のヴォーカルとメンバーのコーラスにより AOR的なサウンドに仕上げられ、かつ中盤は 『DEMONS AND WIZARDS』 の "The Spell"で聴けたようなドラマティックなギター・ソロと感嘆にむせび泣くコーラスという構成に感動すら覚える名曲であると断言する!!

3. 哀れみの涙 Sympathy (Hensley) 4:48
サウンド、そしてヴォーカルのメロディ・ラインがとても綺麗な曲。Mick Box と Ken Hensley のツイン・ギターの美しいハーモニー、John Lawton の究極の凄みを聴かせるヴォーカル...ハード・ロックの美しい部分を全て凝縮したかのような超名曲!

4. ファイアーフライ Firefly (Hensley) 6:17
アルバムのタイトル・チューンで、歌うは終始 Ken Hensley。お洒落なシンセの響きとハモンドが響き亘る中、メンバーのコーラスが華やかに曲を盛り上げる。Mick Box の天空を舞うようなギター・ソロのバックで Trevor Bolder のパンクっぽいベース・ラインが面白い。

Produced by Gerry Bron
Recorded at the Roundhouse Recording Studios, London Oct/Nov 1976

Member are ; John Lawton (lead vocals), Mick Box (guitars), Trevor Bolder (bass guitar), Lee 'The Bear' Kerslake (drums, vocals), Ken Hensley (keyboards, guitars, vocals)

URIAH HEEP の記念すべき 10thアルバム。新ヴォーカリストとして John Lawton、新ベーシストとして Trevor Bolder を迎えて制作された快心の (改心の?) の名作。1976年10月〜11月にかけてイギリスの Roundhouse Studio でレコーディングされた本作は、イギリスでは 1977年2月18日に Bronze Records からリリースされた。日本盤は、1977年3月25日に ワーナー・パイオニア からリリースされた。

本作のサウンドは凄まじいばかりのパワーと美学に満ち溢れている。前作 『ハイ・アンド・マイティ』 の軽さは微塵もない。それはやはり ゴスペルで鍛えた John Lawton の強靭なヴォーカルによるところが大きい。本作を David Byron が歌っていたら...と想像して聴くのも面白いが、ヴォーカリストが違うとここまで印象がカラリと変わるものなのか!と絶句したくなる程に素晴らしい。Trevor Bolder のベースは Gary Thain ほどメロディアスでも John Wetton ほどブリブリではないにせよ、安定しており落着いて聴ける。

前作もそうであったように本作も Ken Hensley 主導で作られた楽曲がほとんどで、その後しばらく Ken の作曲パートナーとなる Jack Williams と初めて共作したナンバーが収録されたアルバムでもある。また、アルバムのサウンドを的確に描写した Martin White 作のアルバム・ジャケットも素晴らしい出来栄えだ!

とにもかくにも、ハード・ロックを聴いている人で John Lawton を知らない人は、絶対に聴くべき! John Lawton の超絶ハイトーン・ボーカルは全てのハード・ロック・ファンをノック・アウトするに充分だ。そして、URIAH HEEP の魅力にも気が付いて欲しい!


URIAH HEEP 『FIREFLY』 (LP, Warner WBS 3013, US) 1977/02?

SIDE:A
1. Been Away Too Long

2.
Sympathy
3. Who Needs Me
4. Wise Man

SIDE:B
1. The Hanging Tree
2. Rollin' On
3. Do You Know
4. Firefly

アメリカ盤は曲順が違う。CDしか持っていない人は、曲順変更して聴くべし。どう並べても名作にはかわり無い事を再認識するに違いない。


URIAH HEEP 『A TIME OF REVELATION』 (4CD Box-Set, Essential ESF CD 298, UK) 1996/04

URIAH HEEPの結成25周年を記念してリリースされた4枚組のボックス・セット。1995年に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。未発表曲・ヴァージョン違いも沢山収録。

Disc 3
10. A Far Better Way (out take) (Hensley/Box/Bolder/Lawton) 5:50
"Here I Am"の新生HEEPバージョンとも言うべきミディアム・ロッカ。静かに始る曲展開からズンズンと深く切り刻むリズム進行へ。アウトロの血管ブチ切れそうな John Lawton のハイトーンの叫びが聴きモノ!

 

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『FIREFLY』 (CD, Castle ESCMCD559, UK) 1997

1997年夏に Castle Communications より再発された Remastered CD。1997年4月〜5月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ4曲が追加収録されている。

Bonus Tracks
9. Crime Of Passion (originally B-side of "Sympathy")
(Box/Hensley/Kerslake) 3:37
"
Sympathy" のB面に収録されていたアルバム未収録曲。気だるそうに叩く Lee Kerslake のドラムに Mick Box のワウ・ギターが絡むハード・ロック。地味な曲ゆえシングルB面にはナットク。

10. Do You Know (previously unreleased alternate version) (Hensley) 3:16
デモ・ヴァージョン。John Lawton のヴォーカルにミキシングがかけられておらず、生々しい感じがデモらしくて良い。

11. A Far Better Way (previously unreleased alternate version) (Hensley/Box/Kerslake/Bolder/Lawton) 5:50
4CD Box-Set『A TIME OF REVELATION』に収録されていたものとは違うヴァージョン。Remixの違いだけで、元音源は同じ??

12. Wise Man (TV backing track - previously unreleased version) (Hensley) 4:48
"ワン・ツー・スリー・フォー"とカウントをとってから始るヴァージョン。TV用(口パク用?)の放送トラックとのこと。


URIAH HEEP 『THE BEST OF... PART 2』 (CD, Castle ESCMCD594, UK) 1997

アナログ時代の有名な公式ベスト 『THE BEST OF... 』 の続編として 1997年末の冬にリリースされたCDベスト盤。

3. Wise Man (single edit) (Hensley) 4:27
これはダサい。曲がもうアウトロに差し掛かる直前でフェイドアウト。13秒しか違わないのだからフェイドアウトする意味があるのだろうか? エディット・フェイドアウトするだけのヴァージョンは面白くない!

※ちなみにこのCDの周辺アイテムとして、PART 1 と一緒になった 『THE BEST OF ... PART 1 & 2』 (2CD, Castle 74321682362) や、DVD-Audio (Silverline 228057-9) もあるが、割愛させていただく。


 


THE LAWTON DUNNING PROJECT 『ONE MORE NIGHT』 (DVD, Classic Rock Productions CRP0914, Germany) 2002

John Lawton & Steve Dunning が 2002年5月25日にロンドンの The Mean Fiddler で行なわれたコンサートの模様を収録したビデオだが、エキストラ・トラックとして下記のとおり URIAH HEEP の映像が収録されている。

Extra features
The Recording of Wise Man
いきなり Barbra Streisand が出て来てビックリする(笑)が、URIAH HEEP が 1976年に 「TOP OF THE POPS」 に出演して演奏した "Wise Man" が見れる。John Lawton がアイシャドーし、鎧のような黒い衣装からのぞく胸毛がボーボーなのが悩ましい(?)。また、ハイヒールのブーツで演奏する Mick Box と Trevor Bolder も今となっては珍しい姿である。とりわけ、今の姿とは全く違う HEEPの映像を勇気をもって(?)収録してくれた John Lawtonの心意気が何ともニクいばかりだ。

 

 

 


◇まだある未発表曲

Bootleg CD 『TEN MILES HIGH』 では、"Firefly Sessions"から下記の音源を聴くことができる (オフィシャル・リリースされていないので簡単に紹介)。

12. Been Away Too Long 5:02
John Lawton の "Ah Ah Ah Ah Ahhh〜"という鼻歌から始るヴァージョン。歌サビの部分なと全然違った仕上がり。シンセよりハモンドに徹する Ken Hensley。この初期のデモ・ヴァージョンを聴くと、最終的にシンセを大々的に取り入れた意図が伝わってくるようだ。

13. I Always Knew 4:07
和やかな雰囲気の曲。和やかすぎて本編には収録されなかったのが肯ける。

17. Dance Dance Dance 3:52
John Lawton のハイトーン・シャウトが拝めるディスコ風アップ・チューン。Trevor Bolder のベースがボゴボコしていて、いかにもディスコ。但し、HEEP流にロックしているアレンジは流石だ!

15. Put Your Music 3:00
ハイパー・スピード・チューン。このハイ・エナジーは "Do You Know"とタメをハる程、いやそれ以上のカッコ良さである。

16. A Far Better Way 5:50
4CD Box-Set 『A TIME OF REVELATION』 や 1997年の 『FIREFLY』 Remastered CD に収録されることになった原曲。

なお、日本の 2000GFRR も 『FIVE MILES DEMOS 1977/1979』 なんてのを出したが、『TEN MILES HIGH』 と同内容である。但し、"A Far Better Way"は未収録で、替りに 『FIREFLY』 Remastered CD のボートラに収録されていた "Wise Man (TV backing track)" を収録している。


Single variation from "Firefly" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1976-1979

HOME