URIAH HEEP 1986-1994
URIAH HEEP
『RAGING SILENCE』

ブリティッシュ・ハード・ロックの王者が今再びHR/HMの王道を歩み始めた!!

03/12/16 Updated


URIAH HEEP 『RAGING SILENCE』 (LP, Legacy LLP120, UK) 1989/04
ユーライア・ヒープ 『レイジング・サイレンス』 (CD, Teichiku 25DN-50, Japan) 1989/08/21

1. ホールド・ユア・ヘット・アップ Hold Your Head Up (Argent/White) 4:34
本作からの第1弾シングルとなった ARGENT のカヴァー曲。当時 Mick Box は 「この曲が大好きで HEEPの曲だと思っていたくらいさ。」 と語っていた。確かにいかにも HEEPらしいアレンジが施されており、気だるい雰囲気のARGENT のヴァージョンと比べて、こちらはエッジの鋭い現代的な雰囲気がカッコよく仕上がった。

2. レッド・ローズ Blood Red Roses (Goalby) 4:10
本作からの第2弾シングル。やむなく脱退した Peter Goalby が提供してくれた曲である。なんと心優しい Peter.。Bernie Shaw が魂を込めて歌っている。この曲はプロモ・ビデオも作られ、欧州では頻繁に流れた。

3. ヴォイス・オン・マイ・TV Voice On My TV (Box/Lanzon) 4:19
ナレーションからドカンと始まるダイナミックな曲。ちょっと BON JOVI的であるが、なかなか優れた曲。メリーゴーランド乗っているような甘い雰囲気もある。

4. リッチ・キッド Rich Kid (Bolder) 4:49
Mick Box のエッジの鋭いギター・リフが最高にカッコよい。FOREIGNER あたりにも通じるキャッチーなサウンド。ライヴでは Trevor Bolder が Bernie Shaw にマイクをむけられて一緒にハモることもしばしばあった。

5. クライ・フリーダム Cry Freedom (Box/Lanzon) 4:31
Phil Lanzon の寂しげなキーボードのイントロから哀愁漂うメロディ・ナンバーへ。Marie Zackojiva のロシア語がいきなり飛び出すが、モスクワでのライヴで一声を挙げた HEEPならではのニクい演出。"Cry Free〜dom, Sweet Free〜dom"という歌詞に '70年代への懐古も感じるが、この甘美漂うサウンドは今も昔も HEEPに変わりないという強靭な意志が感じられて嬉しい。

6. バッド・マン Bad Bad Man (Lanzon) 4:09
LPではここからがB面。アルバムの中の一番のファスト・チューンだが、今までのファスト・チューンとは質が違い、テンポがパワー・チューンしている。

7. モア・フール・ユー More Fool You (More For Me) (Box/Lanzon) 3:34
Mick Box の印象的なリード・ギターから始まるパワー・ロッカ。これまた、BON JOVI的。Phil Lanzon のキーボードが裏でグイグイと曲を引っ張っているのが印象的だ。

8. ウォー・イズ・オーヴァー When The War Is Over (Prestwich) 5:09
オーストラリアの爽やか系ロック・グループ COLD CHISEL のカヴァー曲。なかなか良いバラード。Phil Lanzon がストリングスをプレイしている。Richard Doddがプロデューサーを務めた LITTLE RIVER BANDもこの曲をやっていることから、Richardの推薦曲であろう。

9. ライフライン Lifeline (Roddy/Medica/Frederikson/Haselden) 4:52
TOTO の2代目ヴォーカリストである Fergie Frederikson が在籍していた LE ROUX の曲のカヴァー。JOURNEY や STYX といった産業ロックが大好きな Bernie Shaw らしく、歌いっぷりも気持ち良さそうだ。

10. ラフ・ジャスティス Rough Justice (Box/Lanzon/Bolder/Shaw) 4:24
最後を締めくくる曲も例外なき産業ロック。唯一 Mick Box のワウ・ギターがブリティッシュな自己主張をしていて面白い。

Produced by Richard Dodd
Recorded in London at PRT Studios (Between 13-21 Dec 1988 and 14 Jan - 13 Feb 1989)

Member are ; Mick Box (guitar, vocals), Lee Kerslake (drums, vocals), Trevor Bolder (bass guitar, vocals), Phil Lanzon (keyboards, vocals), Bernie Shaw (lead vocals)

Guest musicians ; Brett Morgan (drums) and Frank Ricotti (percussion)
Russian words on 'Cry Freedom' spoken by Marie Zackojiva

Bernie Shaw Phil Lanzon が加入してからの URIAH HEEP の初スタジオ盤。Richard Dodd のプロデュースにより 1988年12月13日〜21日と、1989年1月14日〜2月13日にかけて ロンドンの PRT Studiosでレコーディングされた。Richard Dodd は George Harrison, Ringo Starr, John Entwistle, Roger Daltrey, ELO, Pete Sinfield, Freddie Mercury, Clannadなどロック界では知る人ぞ知る大エンジニア兼プロデューサーとして知られている人物である。PRT Studiosは 『LIVE IN MOSCOW』 のミキシングでも使ったスタジオである。アレンジャーは 『ABOMINOG』 と 『HEAD FIRST』 でプロデューサーを務めた Ashley Howe である。1989年2月15日に Boathouse Studios でオーバーダヴ、2月16日〜3月1日及び3月9日に Rooster Studios でオーバーダヴとミキシングを行なった。イギリスでは 1989年4月末日に Legacy Records からリリース。日本では 1989年8月21日に テイチク からリリースされた。

Peter Goalby時代の線の細いソリッドな感覚が薄れ、アメリカン産業ロック的な分厚いサウンドになっている。しかしながらどことなく哀愁漂うメロディの数々を聴くことも出来て、やはりブリティッシュなのだという染み付いた感覚が失われていないのが嬉しい。これまたニュー HEEPだ! この路線の傾向は Bernie & Phil の加入が大きな影響を与えている。前作ライヴ盤『LIVE IN MOSCOW』 に収められた"Corina"など新曲3曲からも伺えた傾向であるが、Bernie & Phil の在籍していた GRAND PRIX がブリティッシュ・バンドながら同世代の NWOBHM (ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル) のバンドらと一線を画すアメリカンなスタイルだったことからも、その手の音楽を作ることを得意とする Phil を迎え入れたことが大きな変革となった。もし John Sinclair がこのアルバムでキーボードを弾いていたとしたら、ここまで重厚なサウンドは作れなかったであろう。Bernieも PRAYING MANTIS や STRATUS といったハードでありながらメロディアスなバンドに在籍し、自らも Steve Perry (JOURNEY) や Dennis DeYoung (STYX) といったヴォーカリストが好きだということもあって、新生HEEP のリフレッシュに貢献している。

とはいえ、全体的なサウンドの印象は BON JOVI や EUROPE に近い。しかし決してそれらのバンドに似ないのは、やはり Mick Box のワウ・ギターによる部分が大きい。ここぞ!という時にあのギターが泣きすするのである。

ゲストで Elton Johnとプレイしていた Brett Morgan と、『HEAD FIRST』収録の "Roll-Overture" にも参加した Frank Ricotti が参加。実は、Brett が最初に本作の為に叩き、Lee Kerslake はアルバム完成真近になってから自身のドラム・サウンドを補強録音した。Leeが脱退したとかそういうことではなく、曲にパワーをつけるための HEEP流のやり方だったといえるが...

アルバムに収録された10曲のうち 3曲はカヴァー曲であるが、『ABOMINOG』 ほど多すぎず丁度良いバランスである。ハード・ロックというよりパワー・ロックとしての名盤だ!


URIAH HEEP 『RAGING SILENCE』 (CD, Enigma 7 73574-2, US) 1990

1990年にリリースされた 『RAGING SILENCE』 のアメリカ盤。曲順が違う他、ボートラでモスクワ・ライヴから1曲収録。

1. Blood Red Roses
2. Rich Kid
3. Lifeline
4. Voice On My TV
5. Cry Freedom
6. Bad Bad Man
7. More Fool You
8. When The War Is Over
9. Rough Justice
10. Hold Your Head Up

Bonus Track:
11. Look At Yourself (live)
(Hensley) 8:00
モスクワ・ライヴより。Lee Kerslake の 「ハーイヨー、ハ〜〜〜イヨォ〜」 からスタートする劇的ライヴ・ナンバー。


URIAH HEEP 『CHRIS TETLEY PRESENTS - THE URIAH HEEP STORY』 (Picture-LP, ROHALP2; CD, ROHACD2, UK) 1990/02/26

SIDE:A
1.
Gypsy (live) (Box/Byron) 8:39
2. Cry Freedom
(Box/Lanzon) 4:31

SIDE:B
1. Exclusive Interview 27:24

基本的にはインタビュー・ディスク。Picture-LP と CD でリリースされた。"Gypsy (live in Moscow)", "Cry Freedom" の2曲と、Chris Tetley が Mick Box & Bernie Shaw にインタビューしながら HEEP の歴史を振り返ったお話、が収録されている。

 


URIAH HEEP 『STILL 'EAVY, STILL PROUD』 (LP, Legacy LLP133, UK) 1990/05/17

10. Blood Red Roses (remix) (Goalby) 3:53
1990年2月に新たにリミックスされたヴァージョン。リミツクスされているのに粗いザラザラした感じがする。Bernie Shawのヴォーカルが前面に出感じ。

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『A TIME OF REVELATION』 (4CD Box-Set, Essential ESF CD 298, UK) 1996/04

URIAH HEEPの結成25周年を記念してリリースされた4枚組のボックス・セット。1995年に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。未発表曲・ヴァージョン違いも沢山収録。

Disc 4
14.
Blood Red Roses (alternative mix) (Goalby) 3:36
音処理をされた新しいヴァージョン。全てのヴァージョンの中で一番ランタイムが短く、後半の何小節かカットされている。今のところこのヴァージョンは、このボックス・セットでしか聴けない。

 

 

 

 

 

 


URIAH HEEP 『RAGING SILENCE』 (CD, Castle ESCMCD612, UK) 1998

1998年春に Castle Communications より再発された Remastered CD。1997年12月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。以下のボートラ6曲が追加収録されているが、『RAGING SILENCE』のセッションからの曲は3曲。

Bonus Tracks:
11. Miracle Child (originally B-side of "Hold Your Head Up") (
Box/Lanzon) 4:11
Phil Lanzon がリード・ヴォーカルを執るパワー・ロッカ。"Mr.Majestic" のダミ声よりはまともなヴォーカルが聴ける。Trevor Bolder のベースがバキバキいってて気持ち良い。Bernie Shaw はコーラスだけ?

12. Look At Yourself (live) (Hensley) 7:21
1990年の
『RAGING SILENCE』 のUS盤CDにボートラで収録されたものとはヴァージョンが違うモスクワ・ライヴ。Lee Kerslake がいきなり 「Good Evening, Moscow!!」 と言って曲が始まる。

13. Too Scared To Run (previously unreleased live version from Moscow recording) (Box/Daisley/Goalby/Kerslake/Sinclair) 3:58
『LIVE IN MOSCOW』 のテイクと違うらしいが、よく判らない。音がシャリシャリしててダイナミックになってるような気もするが...

14. Corina (previously unreleased live version from Moscow recording) (Box/Lanzon) 4:46
『LIVE IN MOSCOW』 のテイクと明らかに違う。最後の "Corina what's this talk of glory〜"の部分が1小節多く演奏している。

15. Hold Your Head Up (12"extended version) (Argent/White) 5:53
12"シングルに収録された "extended 12" mix" と同じ。Mick Boxのギター・ソロのあとでまたゆっくりBernie Shawが歌い出し、アウトロではしつこい歌メロが4小節分長く歌われる、かつフェイドアウト時においてもしつこい歌メロが繰り返すという "えぇ加減にせぇ!"ヴァージョン。

16. Blood Red Roses (alternate remix) (Goalby) 4:53
全てのヴァージョンの中で一番ランタイムが長く、このボ−トラでしか聴けない。Mick Boxのギター・ソロが終わった2:49辺りで不自然な曲の繋ぎがあるので明らかに編集によって長くされたヴァージョンだということが判る。


URIAH HEEP 『DIFFERENT WORLD』 (CD, Castle ESCMCD614, UK) 1998

1998年春に Castle Communications より再発された Remastered CD。1997年12月に Mike Brown と Robert M.Corich の手によって Remasteredされた。ボートラの中に 『RAGING SILENCE』 からの別ヴァージョンを2曲収録。

Bonus Tracks:
12. Blood Red Roses (1990 re-mix) (Goalby) 3:52
『STILL 'EAVY, STILL PROUD』 の1990年のオリジナル盤に収録されたものと同じ。つまり、1990年2月に新たにリミックスされたヴァージョン。

13. Hold Your Head Up (edited version) (Argent/White) 4:21
7"シングルのヴァージョン。アルバム・ヴァージョンより12秒短い。この曲は歌メロがしつこいのでこのぐらいのランタイムでいい。


Single variation from "Raging Silence" sessions
- UNDER CONSTRUCTION -
更に深みに(笑) → (工事中)


URIAH HEEP 1986-1994

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