■楽しきかな夜の街(キャバクラデビューからの歩み

最初にお断りいたしますが私はプロフィールや日記の公開などいたしませんよ。
どこから覗いても魅力的な肩書きなど持っておりませんし、あまりにも普通な日常を送っておりますからね。
すべてはあなたの興味のために?キャバクラのお話だけに専念させていただきます。
軽〜い気持ちで書いているので軽〜い気持ちで読んでください。
まずはプロローグみたいなものということで…


●私のキャバクラデビュー
●次は歌舞伎町
●俺様キャストへの道
●指名キャストの誕生日

 

私のキャバクラデビュー(池袋)
2001.3


私のキャバクラデビューは20世紀ももう終わろうかという2000年12月。その日はめったに行かない池袋でお客さんY氏と飲んでいた・・・それも早くから飲んでいたもんで9時くらいにはまあまあいい調子になってきた。Y氏が突然こんなことを言い出した。

「んじゃ、そろそろ女の子のいる店にでもいきましょうかぁ・・・」

ってんで、私のキャバクラデビューとなったのだ。
そこで行った店は業界の中では老舗(あとで知ったんだけどね)のレジャーラースの経営する
「club NEW我我」。Y氏はいつも指名するR嬢をご指名。私は初めてなのでフリーということになる。いわゆる黒服のボーイさんに案内されて店の中へ・・・。あれ?意外に明るい。それに喫茶店みたいにオープンな雰囲気・・・私は正直、もっと暗くて淫靡な世界を思い描いていた・・・(これってキャバクラを知らない人はだいたいそうらしいね)小さめのテーブルにソファ・・基本的には赤坂クラスのクラブのフロアを広くした感じかな。座っているお客さんやら女の子の顔ももちろん確認できる。一応、キャバクラも風俗店に入ることは知っていたし、私としてはピンクサロンやらファッションヘルスまでいかなくてもそれに近いものを想像していた。これってプチ・カルチャーショック!

最初にY氏指名のRさん(う〜ん、ちゃんって感じじゃないんだな・・・なんでも話せそうな気さくな姉さんって感じかな?もちろん美しいのはいうまでもない!)が来る。Y氏とは昔からの友達という感じを漂わせながらY氏と私の間に座った。お酒を作ってくれて乾杯もそこそこに名刺をもらう。そこでボーイさんがK香ちゃんをつれて来た。落ちつきのあるなかなかの美人だ。しかし年齢を聞いたらまだ20だという・・・。K香ちゃん曰く、「私は今の若い子みたいな話し方しないからかも・・・」だって。さすが17から水商売でやってきてるだけあってこの落ちつきなのかな。この店はちょっと高級な感じするしコギャルは私にもこの店にもあわないな。

ん〜この子なかなかいい!!

この気持ちがキャバクラ産業を支える客の基本マインドだよね。うんうん、だんだんキャバクラってものがわかってきた。この店に入る前にY氏が「フリーで入るとみんなが名刺くれて、携帯の番号とか聞かれますよ〜」なんて言っていたので、内心わくわくしていたんだけどK香ちゃんはいつまでたっても名刺をだしてこない・・・なぜ?私が「名刺ちょうだい!」って言ったら、小さなバッグからスッと出してくれた。もしかしてイヤイヤなのか?とそのときは思ったけど、あとからY氏に聞くと、たぶん指名でついていたRさんに気を使ってなのだそう・・キャバクラ嬢にとっては指名が命。指名で来ている客<以下、ゲスト>にヘルプ<指名のキャストが他のテーブルについているときなどにかわりにつく別のキャスト>が自らすすんで名刺を差し出すことは指名の子にケンカ売ってるようなものらしい・・<おおこわっ!(^^;)>私は基本的にはフリーだったけどY氏といっしょだったからR姉さんに気を使ったってことかな。ま、真意のほどはK香ちゃんに聞かないとわかんないけどね。

この店でついたのは指名のRさんとそのK香ちゃんだけ、1時間くらいいたと思うんだけど別の子がつくことはなかった。

キャバクラってなんか楽しい!また来たいな。

すべてはここからはじまるんだね。でも、1時間遊んで何もない(他の風俗店のような性的サービスがないという意味)わりには

高い!(誤解のないように言っておくがこの店が高いという意味じゃないよ)

今回はY氏のおごりで詳しい金額はわからないけどこれも正直な初体験の感想かな。


つぎは歌舞伎町
2001.3


さて、その年のクリスマスももうじきというころふたたびY氏(キャバクラデビュー参照)といっしょにこんどは日本の誇る歓楽街、歌舞伎町へ・・・・ここにはありとあらゆる風俗店が立ち並ぶ。Y氏の知っているキャストが池袋からこの歌舞伎町の店に変わったというのでそれを頼りにキャバクラ探し。探している店は「club TWIN Z(ツインゼット)」。あった、あった有名なコマ劇場裏の風林会館近くに・・・
黒服の兄さんにY氏は「Sはいる?」「はい、出勤されておりますよ。どうぞ!」と案内されて2階へ・・・私は例によってフリーで・・・コートとバッグを預けてソファに座っているとSちゃん登場。まだあどけなささえ残る18才。ほぼ同時に私のところに○美嬢があらわれた。
お!かわいい!
これが○美の当日の印象。実はあとから思い出してもどんな顔だったのか覚えていなかった(^^;)その日はフリーだったのでいろんな女の子がついたからかもしれない。ただ、源氏名の苗字が最近、メジャーリーグ移籍したプロ野球選手の名前と同じだったので印象深かったな(笑)
この日はフリーのメリットなのかたくさんの名刺が集まった。とにかく10分おきくらいにボーイさんがいろいろな子を連れてきては入れ替えとなる。その都度、名刺をくれたし、携帯の電話番号を聞かれた子にはみんな教えた。この日あった子はみ〜んなとってもかわいかった。(この店のレベルが高いのか?)中でも一番は最初のM美嬢だな・・・
M美にも電話番号は聞かれた。でも彼女の番号は今携帯を新しくしようとしている最中でないのだとう・・・それホントかぁ〜?
この日は年末で仕事もそろそろ片づくという解放感も手伝いキャバクラのはしご・・・すぐ隣の
「フォー・エックス」へ(ここは「TWIN Z」と同じビル内で経営も同じだった)こっちの方は全体フロアが見渡せショータイムがある。決まった時間になると選ばれたキャストたちが自慢の歌と踊りを披露してくれる。この日私たちはその踊り子さんたちAちゃん、Yちゃん、M子ちゃんに囲まれてご機嫌!

さて、翌日・・・・
電話番号を聞かれた数人のキャストから電話があった・・・・「そっか〜、これがキャバクラっていうものか〜」なんて思ったりしていたんだけど、一番かわいいなと思っていたM美嬢からはかかってこない・・・「う〜ん、確かに電話番号・・教えたはずなんだけど・・・」待てどくらせど電話はなかった・・・う〜ん、がっかり。
1週間ほどして、またまたY氏よりおさそいがあり歌舞伎町へ行くことに・・・・
今回は私の方から「ちょっと気になる子がいるんでつきあってもらえますか?」ということで再び
「TWIN Z」へ・・・・
「気になる」と書いたの理由はふたつ。ひとつは○美からの電話がないなあと言う件。もうひとつは上にも書いたとおり「かわいい」とは思ったのだけど顔が思い出せない・・・ほんとにかわいかったのか?と以前に来店したときの自分の目を確かめたいなんていうおかしな理由だった。
今回は私のご指名はもちろん○美。しばらくすると○美が現れた。あああ思い出した。
やっぱりかわいい!
これから私のキャバクラ通いが始まる(笑)



俺様キャストへの道!


秘めたる実力を持つキャストの目指すもの・・・それは客・ボーイ・店までもを自分の舎弟とでも言わんばかりにあやつれる「俺様キャスト」。
以下は私があるキャストにプレゼントしたレポートを一部修正したもの・・・どうかな?


フリーのゲストについたら・・・・

適当なタイミング(一番最初の自己紹介のときでもいいけど)で名刺を渡す。(自分と合いそうにない客に渡すこともないと思うけどね)渡すときに「名刺渡してもいいですか?」って聞くくらいが奥ゆかしいかな?(こんなことで最初にかわいい子だって思われることはとっても大切だと思う。)
とりあえず、フリーでついたときの「目標」はゲストの「携帯電話の番号をゲット」することにしよう。それが営業のはじまりだからね。
アプローチの方法はいろいろやり方があると思うけど・・・例えば

1.こういう店によくくるのか聞く。「来る」と答えた人には女の子から電話がかかってくるかどうか聞いてみる。かかってくると答えてもかかってこないと答えても・・・私も(は)かけてもいいかな?とさりげなく聞いてみる。OKなら電話番号を聞こう。「いいよ」って答えるゲストは心の中では「わ〜い、かけてかけて・・・」くらいに思ってるよ。

2.仕事は忙しいかどうか聞いてみる。たいがいの男は忙しそうに言うけどね。ま、どっちにしても、忙しい時間帯とそうでもない時間帯を聞いてみよう。電話をしたら迷惑になるかどうか確認してから電話番号を聞こう。電話は困るゲストもいるだろうから断られることもあるだろう「だったらメールは?」なんてね・・・ちょっとしつこい感じにとられるかもしれないけど、ほんの少し「私あなたが気に入ったのよん(^_^)」みたいなニュアンスがあってこれまたゲストの心は踊ってる。

3.メールならあまり迷惑にならないだろうから、メール機能つきの携帯を持っているかどうか確認したらメールだしてもいい?って聞いてみてもいい。
携帯の話題で話ができるときっかけがつかみやすそう。最新の機種の話題や機能について・・・とかね。

4.携帯の番号を聞く前にボーイに移動の声がかかってもすぐに席を立たない。
「ね、携帯持ってる?」って切り出すといい。素早く聞き出して「あした電話してもいい?」って聞いてから席を離れる。こんなことでゲストは別れぎわの恋人気分を味わったりしてる。

その他は自分で工夫して・・・・相手のキャラクターに合わせればいいでしょ。
フリーで話したあと席を立ったら、名前と特徴、話した内容についてちょっとメモしておくとあとで思い出しやすいし、営業電話のときに話題にできるよね。(これはけっこう重要なポイントかも)

こんなやり方をしてる子もいた。携帯の電話番号をもらったらその場でゲストにかけてみる。そうすると相手に番号表示がでるから「それが私の番号だから・・登録しておいて・・・」なんてね・・かわいいじゃないか!

翌日・・・・

仕事場ではないプライベートタイムに電話をするのはちょっと気が重いというキャストも多いけどそこは「これこそ仕事!」と思って割り切ろう!しばらく続ければ慣れてしまうさ。
こちらから電話番号を聞いた人には必ず1度は電話をかけること。翌日なら前日のお礼をすればいいから話題に困らないはず。ゲストの方から「かけるよ」って言われていても自分からかけよう。その方がゲストは100倍うれしいものだ。
「きのうはごちそうさまでした。忙しいとは思うけど、またお話ししたいので電話しましたぁ・・・・」とか(「来て」ではなくて「お話したい」というところが心をくすぐる)
「せっかく電話番号教えてもらったからかけてみようと思って・・・今、いいですか?」とか・・・・
できれば、前日に話したこととつながりがあるとゲストは自分のことを覚えてくれたと感激するもんだ。
例えば風邪ぎみのお客さんだったら
「・・・・・具合はどうですかぁ?しっかり治してまた遊びにきてくださいねぇ〜。風邪には○○がいいらしいですよぉ。・・・」とか・・・・
ここでメモしておいたことが役にたつでしょ。話題にこまることがないからね。電話はほんの1分でもOK!長くなると通話料もかかるしね。留守電になっていても必ずメッセージを残しておこう。「・・・また電話しまぁす。」でもいいんだけど、「また」と言っている以上、当然のことながら「また」電話しなくちゃいけない。俺様キャストとしてはここは「よかったら電話してくださいね。」にしておいてもいい。かかってきたらラッキー!そのときに出てもいいし、留守電で受けておいてあとからかけたいときにかけなおしてもOKだ!
※私自身、電話番号教えたはずなのにお気に入りの子からかかってこなかったのはとっても残念だったことがある。
(電話をもらうのはお気に入りのキャストでなくてもけっこううれしかったりする。当然「他の客にもしているんだろうな」と思うけど覚えていてくれたことだけでバカな男は喜ぶのだ。そのゲストにとって一番のお気に入りでなかったとしても指名がとれる可能性は大・・)
※お目当てのキャストにとって自分は特別の存在だと思わせることはかなりゲストをいい気分にさせる。私の場合、キャストが「コスチュームデイ・・何着たらいいかな・・・」と相談してくれたりしたのはうれしかった。そのあと電話とかメールでフォローすればベストだね。「お陰様でコスチューム決まりました。何にしたかは当日まで秘密だよ」ってね。ま、私の場合はかかってこなくても行ったけどさ・・・(^^;)

電話・・・・

これはゲストを呼ぶための道具だから有効に使うこと。1日3本の電話は営業ノルマ。担当マネージャーによっては1日10本も20本もかけろということもあるらしいけどね。(無視、無視。「かけました」って言っておけばいい)フリーでついた客に翌日電話することも必ず実行する。・・・(指名の本数のノルマとは違うから1日3本くらい、自分さえやる気になれば必ずできるでしょ)冷たくされるゲストがいても、めげずに必ず実行すること(いやなイメージでそのままやめてしまうと次にしようと思っても怖くて電話できなくなってしまうよ。)ただし、冷たいゲストは次に来てくれる可能性は低いから、2回くらい連続で冷たくされたらもうしなくてもいいことにしよう。(わざわざ自分がめげてしまうようなゲストに電話しなくてもいいだろ!嫌なゲストにに媚びを売ってまで来てもらおうなんて俺様キャストは思うものか!笑ってごまかそう・・・そんなこともあるさ)

たぶんこれだけ実行すれば実力のあるキャストなら指名のゲストはできると思う。私もそのひとりだがとにかく魔法にかかった男はアホ状態だから勘違いして来店するものだ。
(もしかしたらこの子は俺にちょっと気があるんじゃないか?くらい本気で思ってる。)
メールっていう手もある。電話したら話が長くなりそうなゲストは(自分のことばかり話したがるゲストはたいがいそうだと思う)かえってメールの方が楽だし、通話料も安くつくよね。メールだったら口では言えない「また会いたいな」みたいな臭いセリフでも打てるでしょ。くさくてもゲストの方は悪い気しないに決まってる。

話題について・・・・

ほかのキャストやゲストの話はあまりしない方がいい。(ゲストとうちとけてからならそれもまた楽しいかもしれないけど)そういった話をされるとゲストは「こいつ他の客に俺の話もしてるな」と思って引いてしまう。けっこうそういう意味でゲストはデリケートなもんだ。ま、話題については定番の盛り上がれる話題をいくつか持ってることが必要だな。ただ、自分の話をしたいゲストもいるだろうからそれはちゃんと聞いてあげよう。(たとえそれがつまらなくてもね)キャバクラに来る客はナルシストも多いはず。俺様キャストがいるように俺様ゲストも当然いるんだ。自慢話さえ聞いていれば通ってくれるアホゲストもいる。せいぜい貢がせてもらおうか。

以上を2週間続けてみる。そしたら必ず成果はあるはず。成果があがればやる気もでるってもんだよ。
古臭い言葉だが「継続は力なり」だ!



指名キャストの誕生日


誕生日の憂鬱

キャストの誕生日っていうのは店にもキャストにも指名客にも

特別な1日←(特別大きくしてみました!)

らしい。ひと月くらい前お店がつくった指名キャスト○美の誕生日を知らせるカードを本人からもらった。90分で11000円(全込み)っていう通常料金より安いサービス券となってる・・・・
キャストの誕生日の数日前、○美から電話がかかってきた。いつも強気な彼女がとても弱気になってる。ようするに

「誕生日には必ず来てね!」

ってことなんだけど。話を聞くとすごいプレッシャーがかかってる。いつも指名をしてくれる客に電話をしてもほとんど来られないと言われてしまうという、その上同伴の約束をしていた客にはキャンセルまでくらったという。これには彼女の感情の糸がプッツ〜〜〜ンと切れていた。

店もそれなりにキャストのイベントには期待をするのだろう。ノルマではなくてもなんとなく「さあ、ぐわんばれよぉ〜客集めろよぉ〜」の空気をかもしだしているようだし。他のキャストもお誕生日キャストの集客力に遠巻きに注目してる・・・・おそらくそんな状況の中で誕生日までのカウントダウンが始まる・・・・やはり彼女にとっては大きなプレッシャーになるんだろうな。「もしも・・・だれも来てくれなかったら・・・・」なんて悪夢が頭をよぎったりするのだろう。やっぱりプライドのある彼女の中で

かっこわるいのはいや!
恥はかきたくない!

ということになるわけだね。キャストはみんなこの試練を乗り越えるのか。

当日・・・お誘い

いよいよ当日、○美に同伴も頼まれたが仕事が忙しかった私は断っていた・・・場合によっては店に行くことすらあやしい。そこへ夕方キャストから電話

「絶対きてよ!」

これはやっぱり心がそう叫ばせるのか・・・私「ちょっと忙しいけどなんとかするよ」
ほんとの私の心の中・・・誕生日にのこのこ店に行く。まわりには同じように○美をご指名の男たちばかり。み〜んな○美の誕生日だからっていうことで集まってる。・・・そんな中の私は一人・・・・・・・う〜ん

なんかいやだ・・・

・・・・・・・私がトイレに立ったとき別の席でキャストがハゲ頭のおやじに肩に手を回されていたらどうしよ。しかもそのとき彼女は笑ってるに違いない・・・あ〜なんとバカな・・まるで恋する男の妄想・・・実際そんなことはないにしても、あまりその場にいたくないことは確かだよ。こんな歳になっても私はシャイなんだ!

出撃だ

数日前、○美に向けて生花とちょっとしたプレゼントを手配して店に送っておいた。花束持って店に行くなんて恥ずかしくってとてもできないしね。もしも行けなかったとしても義理ははたせると思ってた。
約束した手前、10時すぎくらいかな・・・店へ・・・ちょうどお見送りで入り口まで来ていた○美。熱烈歓迎を受けて店内へ・・いつもは週末近くに来ることが多いので店はとっても混んでいるのだけど今日は週の前半だからかところどころに空席が見える。へえ〜こんなときもあるのかあ。テーブルに付いてしばらくするとボーイさんがキャスト2人をつれて私のところへ・・・「申し訳ありません。○美さんもうすぐまいりますので・・・・・」と言われつつ、いきなりヘルプ2人にはさまれた。ふ〜ん、なんだかんだ言ってもけっこう頑張ってるジャン。ちょうど付いてくれたヘルプのひとりは○美と仲のいい友達だっていう。「彼女ずいぶん前からいろいろ心配してたね」なんて話から始まりいろいろと裏話を聞いた。売れてる子だけが誕生会をやるところもあるらしいがこの店は全員なんだとか、やっぱり誕生日にはやっぱりその日の

トップを取らないとかっこわるい!

とか・・・そんなことで○美は心配で眠れなかったらしいとか・・・
思った以上にキャストにとっては緊張感のある日みたいだ。しばらくして本日のお誕生日キャスト○美登場・・・きょうは黒のロングドレスで髪もアップにして気合いが入ってる。もちろんいつもに増して美しい(笑)「ちょっと聞いてよ。きょう私マジでやばいよ〜・・・・」といつもより20パーセントくらいハイテンションで話が始まった。ん〜けっこう元気、ひと安心だね。しかし、それから10分もたたないうちにお呼びがかかる。そしてまた別のヘルプがやってくる。

きょうはヘルプと語る日なんだな(笑)

ヘルプ達のおはなし

その日の彼女はとにかく忙しい。テーブルをあちこち回っている様子だ。ということでさっきも書いたがほとんどの時間をヘルプと飲んでいることになる。私は○美を指名しているし、誕生日でもあるので自然と○美の話から会話がはじまる。まだ入店から数日の新人の子は彼女に声をかけてもらってうれしかった・・・とか、友達のヘルプはなんでも思ったことを話すので裏がなくて話しやすい・・・とか、店のキャストたちがきょうの○美の誕生日に花束を店に送ったとか・・・私が思っていた以上に彼女はキャストの中ではいいイメージの子で人気があるらしい。私の中ではキャスト同志というのはお互いライバルだったりするので表面上は別としてそれほど仲のいいものではないと思っていた。ん〜それが彼女のキャラか・・・ヘルプも言っていたがキャストの誕生日はその子の

意外な一面を発見する日

らしい。その日はヘルプとの話も楽しかったのでなんとラストまでいたのだった・・・ああ、帰れないどうしよ(^^;)またもや、竜宮城から帰った浦島太郎になってしまった。

エピローグ

始発までの時間をマンガ喫茶ですごし、その日はみごとに朝帰りだ。
翌日○美からメールが届いた。

「遅くにごめんなさい!! 昨日は本当にありがとうございました。ラストまでいてくれるなんて・・・伝わらないかもしれないけど本当に感謝してます。いつもいろいろ相談に乗ってくれるし。頭が上がらないよ・・・まじで。殿様営業を辞めようと思いました。心入れ替えマス!!ありがとうございました。○○○○美」

さらに翌日○美から電話があり、「おみずの仕事の大変さがわかった・・・」と言っていた。閉店後店が誕生会を開いてくれ、それほど話をしたことのないキャストからもたくさん誕生日のプレゼントをもらったりしたと言う。来てくれた指名客にとても感謝の気持ちが出てきたり、いままでの気持ちとは違うものを本人も感じたらしい。私も昨日はこの子の指名客でよかったと少なからず感じた。○美が一生懸命やってるんだということが自分の喜びであったりしたのは不思議だな。う〜ん、キャバクラ道なかなか深いものがある。やっぱりキャストの誕生日は

特別な1日

なんだね。


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