乗り越えて

気管切開による人工呼吸器の装着を拒否する人達がいる
そこまでして命をながらえても何の意味があるのか不信を抱く
看病にあたる家族への負い目 生きる張り合い 闘病への疲れ等
人工呼吸器につながれる束縛感に人生まで拘束されると錯覚する
生命維持装置としての考えが一般的にある
治療法もなく悪化していくばかりの病気に心を閉ざす
命をながらえたとしても将来過酷な人生が待っていると想像する
何の張り合いもなく生きていく事に絶望するのだろう
しかし それは大きな間違いである
生きてさえいれば必ず良き事があるに違いない
それぞれに立場や病状に違いはあっても生かされている
呼吸器につながれてもまだまだいくらでも可能性は秘められている
前向きに生きてさえいれば決して過酷な人生ばかりではない
誰でも苦しい時つらい時はあってもそれを乗り越えて
自分自身を強くさせ生きている喜びを見つけていくものと思う
生きていればこそ喜怒哀楽が味わえるのだから・・・
僕自身は恵まれた環境にあり人工呼吸器装着に踏みきった
確かに当初はいろんな葛藤や苦悩を味わったが
今では無駄な悩みであったと思い巡らす
ひとつの通過点を越え安らかな日々を送っている
現在は車椅子と同じような感覚で人工呼吸器とつきあっている
身体的にも気持ちの上でも楽になり生きている喜びを感じている
人工呼吸器につながれようと人生まで拘束される事はない
体の一部として考えて前向きに自分の可能性を広げていく事ができる
命の尊さを知り生かされているありがたみを感じている
命ある限り精一杯生きていきたい