文学史問題の谷

・このコーナーでは、実際の問題をやり文学史学習の仕上げをしよう!
・わからない問題があれば再度今まで学習してきたページを振り返りながら進  めよう!    

基本問題ー正答率70%をめざそう。

1.次にあげた人たちは日本文学の代表的な作者です。この人たちの作品名を後から選んで答えなさい。
  1芥川龍之介  2松尾芭蕉  3森 鴎外  4川端康成  5清少納言  6島崎藤村  7志賀直哉  8井原西鶴
  9鴨長明  10近松門左衛門
  
  ア雪国  イ細雪  ウ暗夜行路  エ夜明け前  オ奥の細道  カ更級日記  キ方丈記  ク草枕  ケ枕草子
  コ山椒太夫  サ新古今集  シ冥土の飛脚  ス日本永代蔵  セ羅生門
2.次の1から10の作品の作者又は編者を後の人名の中から選び、答えなさい。
  1万葉集  2新古今集  3山家集  4金槐集  5おらが春  6若菜集  7智恵子抄  8みだれ髪
  9一握の砂  10月に吠える  

  ア高村光太郎  イ小林一茶  ウ松尾芭蕉  エ島崎藤村  オ大伴家持  カ与謝野晶子 キ斎藤茂吉
  ク西行法師  ケ藤原定家  コ石川啄木  サ源実朝  シ北原白秋  ス萩原朔太郎
  セ紀貫之  ソ正岡子規
3.次の1から10と最も関係の深いものをA群から作品をB群から時代を選び記号で答えなさい。
  1樋口一葉  2鴨長明  3近松門左衛門  4木下順二  5紀貫之  6井原西鶴  7太宰治
  8紫式部  9芥川龍之介  10二葉亭四迷  

  A群  ア曾根崎心中  イたけくらべ  ウ夕鶴  エ羅生門  オ源氏物語  
      カ浮雲  キ方丈記  ク土佐日記  ケ世間胸算用  コ人間失格
  B群  a平安時代  b鎌倉時代  c江戸時代  d明治時代  e大正時代  f昭和時代
4.次の各語群の中にそれぞれ一つずつ異質なものが含まれています。それを記号で答えなさい。
  @(ア赤人  イ杜甫  ウ憶良  エ家持 ) A(ア竹取  イ万葉  ウ平家  エ源氏 )
  B(ア大鏡  イ枕草子  ウ徒然草  エ方丈記 ) C(ア一茶  イ芭蕉  ウ蕪村  エ川柳 )
  D(ア啄木  イ藤村  ウ子規  エ鴎外 )
5.次のA群については作品名と作者名を後の〈  )から選んで漢字で記しB群は漢字で作者名を書きなさい。
 A (1)春の野に霞たなびきうら悲しこの夕かげにうぐいす鳴くも
   (2)月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり
   (3)春はあけぼのやうやう白くなりゆく山ぎは少しあかりて紫だちたる雲の細くたなびきたる
   ( おおとものやかもち  せいしょうなごん  よしだけんこう  まつおばしょう  まんようしゅう
     げんじものがたり  まくらのそうし  つれづれぐさ  おくのほそみち )
 B (1)たけくらべ  (2)山椒太夫  (3)草枕
 
6.次の文で始まる作品名を後から選び記号で答えなさい。
  (1)○○○は悲しんだ。彼は彼の棲家である岩屋から外へ出てみようとしたのであるが、頭が出口につかえて
    外に出ることができなかったのである。
  (2)国境の長いトンネルを抜けると○○だった。夜の底が白くなった信号所に汽車がとまった。
  (3)道がつづら折りになっていよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながらすさまじい
    早さで、ふもとから私を追ってきた。
  (4)歌島は人口千四百、周囲一里にみたない小島である。歌島の眺めのもっとも美しい場所が二つある。
 (5)小田原熱海間に軽便鉄道敷設工事が始まったのは、良平の八つの年だった。良平は毎日村外れへその工事
    を見物に行った。
  
   ア潮騒  イ山椒魚  ウ雪国  エ トロッコ  オ伊豆の踊子  カ城崎にて  キ夜明け前 
 
7.次の文学史の表で(   )アからコまでに当てはまるものを後の項目から選び、記号で答えなさい。
 作 品 名   種 類   作 者 名   時 代 
 ( ア )  小説  夏目漱石  明治
 方丈記  随筆  ( イ ) 鎌倉・室町
 智恵子抄  ( ウ )   高村光太郎    昭和
 新古今集    和歌集  藤原定家  ( エ ) 
 小僧の神様  小説  ( オ )   大正
 ( カ )  紀行文  松尾芭蕉  江戸
 戦争と平和  小説  ( キ )  1860年代
 平家物語  物語  信濃前司行長  ( ク )
 夕鶴  ( ケ )  木下順二  昭和
 故郷  小説  ( コ ) 1920年代
 a奈良   b平安   c鎌倉・室町   d江戸   e明治   f大正   g昭和   h紀貫之   i鴨長明
  j太宰治   k志賀直哉   l杜甫   m魯迅   nツルゲーネフ   oトルストイ   p小説   q詩集
  r歌集   s紀行文   t戯曲   u舞姫   v草枕   w奥の細道   x曾根崎心中
8.次の文中の(@)から(D)に当てはまる語句を後から選び記号で答えなさい。
   太宰治は「羅生門」などを著わした( @ )と同じように苦悩の末に自殺という最後をとげた作家であるが、
  優れたものが多く、「斜陽」や( A )などを残している。また、太宰治は( B )などで有名な井伏鱒二に
  師事し、同時期に活躍した作家には「天平の甍」などを書いた( C )や、( D )を書いた堀辰雄などがいる。

  ア「風立ちぬ」  イ井上靖  ウ「にごりえ」  エ志賀直哉  オ石川啄木  カ「坊ちゃん」
  キ芥川龍之介  ク「山椒魚」  ケ島崎藤村  コ「走れメロス」

9.次の甲群・乙群の作品について、それぞれ年代の古い順に番号をつけなさい。
  甲群  古今和歌集(  )  古事記(  )  枕草子(  )  方丈記(  )  竹取物語(  )
  乙群  金色夜叉(  )  城の崎にて(  )  学問のススメ(  )  小説神髄(  )  吾輩は猫である(  )
10.次の人物中から「俳人」だけを選び出し、年代の古い順に番号順に並べなさい。
 @清少納言  A小林一茶  B松尾芭蕉  C与謝野晶子  D与謝蕪村
 E上田秋成  F近松門左衛門  G紀貫之


応用問題ー正答率60%をめざそう。

1.次の各項目の中で、一つだけ他と違ったものがある。それを選び記号で答えよ。
 (1) ア徒然草  イ大鏡  ウ枕草子  エ方丈記   (2) ア松尾芭蕉  イ小林一茶  ウ上田秋成  エ与謝蕪村 
 (3) ア与謝野晶子  イ森鴎外  ウ夏目漱石  エ志賀直哉  (4) ア羅生門  イ鼻  ウ人間失格  エ トロッコ
 (5) ア道程  イ邪宗門  ウ月に吠える  エ細雪
2.次の各文は文学作品について述べている。後の語群から関係のある作品を選び記号で答えよ。 
 (1)最初の勅撰和歌集。約1,100首。歌風は理知的・技巧的で、七五調が主。
 (2)孤独な旅を続ける高校生と旅芸人の一行に混じった可憐な少女との間に芽生えるほのかな愛情と思慕を
   叙情性豊かに描いたもの。
 (3)西行法師の私家集。平明枯淡(俗っぽくなく、あっさりしている。)な歌風。
 (4)ある画工が山奥の温泉で才気のすぐれた女性那美さんと会うてんまつを通して、非人情の世界を描いたもの。
   「坊ちゃん」と並ぶ漱石初期の作品。
 (5)愛妻を歌った詩を集めたもので、哀切で甘美な叙情を示しており、近代詩史上最高の作の一つとされる。
 (6)子どもから大人への移り変わりの時期にある少年少女の微妙な感性と心理の動きを描いたもので、
   明治文壇第一等の作品といわれる。
 (7)五十四帖。王朝物語の最高峰で、「もののあわれ」に貫かれる長編物語。
 (8)日常生活に取材して青春の感傷と情熱と自然と自嘲などを自由に表現し、近代短歌生活派の道を開いた。

 ア金槐集  イ 平家物語  ウ源氏物語  エ古今集  オ奥の細道  カ山家集  キ万葉集
 ク伊豆の踊子  ケ雪国  コ野菊の墓  サたけくらべ  シ伸子  ス智恵子抄  セ羅生門
 ソ草枕  タ一握の砂  チみだれ髪
3.次の和歌を読み、後の問いに答えなさい。
  A 秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる
  B 田児の浦ゆうち出でて見れば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける
  C 旅人の袖吹き返す(   )かぜに夕日さびしき山のかけはし
  D ひさかたのひかりのどけき(   )の日にしづ心なくの散るらむ
 問1.Aの歌の「秋来ぬ」の意味を次のうちから選んで、記号で答えなさい。
  ア秋が来ない。  イ秋が来なかった。 ウ秋が来る。 エ秋が来た。 オ秋が来るだろう。
 問2.Bの歌の「ゆ」の意味を次のうちから選んで、記号で答えなさい。
  アを見ながら  イをあとに  ウを通って  エをめざして
 問3.C・Dの歌の(   )に入る季節をそれぞれ書きなさい。
 問4.Dの歌の「花」は何の花ですか。次のうちから選び、記号で答えよ。
  ア梅花  イ梨花  ウ桜花  エ橘花
 問5.Dの歌から枕詞を抜き出しなさい。
 問6.AからDの歌はそれぞれどの和歌集に和歌集に載せられているか。記号で答えなさい。
  ア万葉集  イ古今和歌集  ウ新古今和歌集
  
4.次の(   )内に当てはまる語句を後から選び、記号で答えなさい。
  ( @ )には、平安時代の末期に続いて( A )が過去の事件や民間に伝わる話に大きな関心を示し、
  また、( B )が仏教を広めるために教訓的な話を収集したので、多くの( C )集が作られた。
   『宇治拾遺物語』もその一つで( D )から多くの影響を受けている。
  ア説話  イ公家  ウ今昔物語  エ中世  オ僧侶  カ近世  キ武士
5.次の(1)から(7)の短文は後のA群のどれと最も関連があるか。また、Bの時代区分のどの時代に相当するか。
 それぞれ記号で答えなさい。
 (1)「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」という辞世の句を詠んでこの世を去っていった、この俳人は、死ぬまで
   旅を己の「住み処」として、芸術の世界を求め続けていた。 
 (2)「竹の中から生まれた子は、光り輝くほど美しかったので、かぐや姫と名づけられた。」という物語は、日本文学
   の最初を飾るすぐれた「作り物語」である。
 (3)「僕の前には道はない。僕の後ろには道はできる。」とうたった詩「道程」は、この詩人の処女詩集の代表的作品
   である。また、詩集「智恵子抄」は哀切きわまりない愛の詩集として名高い。
 (4)わが国最古の歌集であり、同時に質量いずれからみても、最もすぐれた歌集で、日本文学史上、永遠に光りを
   放つ代表的古典。代表歌人に、柿本人麻呂、山部赤人、山上憶良らが挙げられる。
 (5)ドイツ留学みやげの小説「舞姫」「うたかたの記」「文づかひ」は作者の初期三部作といわれるもので、いずれも
   青春のローマン的な香り高い悲恋の物語。
 (6)「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」という有名な冒頭に始まるこの随筆は、当時の
   随筆文学の最もすぐれたものの一つに挙げることができる。
 (7)日本近代文学の特色の一つに、文体が口語(日常語)で書かれていることが上げられる。口語で書くために
   力を尽くして「平凡」「浮雲」を発表し、言文一致を唱えて、文体の改革に貢献した。

 A群 イ伊勢物語  ロ竹取物語  ハ源氏物語  二枕草子  ホ方丈記  へ徒然草  ト万葉集
    チ古今和歌集  リ新古今和歌集  ヌ幸田露伴  ル夏目漱石  ヲ森鴎外  ワ北原白秋
    カ石川啄木  ヨ高村光太郎  タ小林一茶  レ松尾芭蕉  ソ向井去来  ツ二葉亭四迷
 B群  奈良時代まで  平安時代  鎌倉・室町・桃山時代  江戸時代  明治時代  大正・昭和時代
6.次の作品名@からDの作者をA群より、国名をB群より選び、記号で答えなさい。
  @狭き門  A車輪の下  B武器よさらば  C桜の園  Dハムレット
  A群 イ、イプセン  ロ、ショーロホフ  ハ、ヘルマン・ヘッセ  ニ、ロマン・ローラン  ホ、シェークスピア
      ヘ、トーマス・マン  ト、アンドレ・ジイド  チ、チェホフ  リ、ヘミングウイェイ
  B群 ヌ、ノルウイェー  ル、イギリス  ヲ、ロシア  ワ、アメリカ  カ、ドイツ  ヨ、フランス
  
7.次の@からDはいずれも有名な文学作品に登場する人物です。これらの人物の登場する作品とその作者を
  後から選び、記号で答えなさい。
  @セリヌンチウス  A安寿と厨子王  Bハンス少年  Cブルータス  D瀬川丑松
  作品群 aベニスの商人  b山椒太夫  c破壊  d車輪の下  eジュリアス・シーザー  f走れメロス
  作者群 イ森鴎外  ロ、シェークスピア  ハ島崎藤村  二、ヘルマン・ヘッセ  ホ木下順二  へ太宰治
 
8.次の(1)から(5)の条件に当てはまるものをそれぞれアからオの中から選び記号で答えなさい。
 (1)わが国で現存する最も古い作品。
  ア竹取物語  イ万葉集  ウ古事記  エ日本書紀  オ今昔物語
 (2)小説家で『トロッコ』『羅生門』『鼻』などの作品を書いた人。
  ア夏目漱石  イ山本有三  ウ芥川龍之介  エ島崎藤村  オ川端康成
 (3)明治時代に短歌・俳句の革新を唱えた人。
  ア正岡子規  イ小林一茶  ウ石川啄木  エ若山牧水  オ斎藤茂吉
 (4)枕草子、方丈記とともに日本古典の三大随筆と言われるもの。
  ア伊勢物語  イ徒然草  ウ若菜集  エ土佐日記  オ奥の細道
 (5)武家の盛衰をあつかった物語。
  ア国姓爺合戦  イ源氏物語  ウ平家物語  エ次郎物語  オ若草物語
9.次の作品@からEに関係のある作者と時代とを後のA群・B群から選び、記号で答えなさい。
 @方丈記  A雨月物語  B十六夜日記  C阿部一族  D更級日記  Eおらが春
  A群 ア阿仏尼  イ井原西鶴  ウ鴨長明  エ紀貫之  オ菅原孝標の女
     カ藤原道綱の母  キ上田秋成  ク小林一茶  ケ吉田兼好  コ森鴎外
  B群 ア奈良時代  イ平安時代  ウ鎌倉・室町時代  エ江戸時代  オ明治以降                                                                
10.次にそれぞれ四つの名詞がー線でつながっています。そのうち関係の正しいものを選び、記号で答えなさい。
 (1)井原西鶴ー江戸時代ー小説ー世間胸算用
 (2)石川啄木ー明治時代ー俳句ー一握の砂
 (3)国木田独歩ー明治時代ー小説ー武蔵野
 (4)草野心平ー昭和時代ー詩ー蛙
 (5)近松門左衛門ー室町時代ー戯曲ー曾根崎心中  


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