穂積皇子

 天武天皇の皇子。母は蘇我赤兄の娘。
異母妹の但馬皇女と禁断の恋に陥る。しかし、但馬の夫、高市皇子への遠慮から、
彼女の愛に応えることができなかった。彼女亡き後、吉隠の猪養の丘で、
「悲傷流涕」して詠んだ歌は悲しい。
しかし順調に昇進して、大伴坂上郎女を妃とする。
歌物語5を参照。



今朝の朝け雁がね聞きつ春日山 黄葉にけらし吾が心痛し

降る雪はあわにな降りそ吉隠の猪養の岡の寒くあらまくに

家にある櫃(ひつ)に鍵さしおさめてし 恋の奴がつかみかかりて
 

歌 碑

  「降る雪は・・・」の歌碑
場所 桜井市吉隠。165号線沿い
    地区公民館のグランド内
揮毫 今日出海
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