磐姫皇后

第16代仁徳天皇の皇后。葛城襲津彦の娘。
民間から、皇后になった最初の女性。
仁徳天皇と他の女性との関係で悩み、宮中を出て山城の国筒木宮で生活する。
「天皇を思ひて作りませる歌四首」は有名。
平城京の北にあるヒシアゲ古墳が彼女の御陵と伝える。
歌物語1「君が行き日(け)長くなりぬ・・・」を参照のこと。

君が行き日(け)長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ

かくばかり恋ひつつあらずは高山の磐根し枕(ま)きて死なましものを

ありつつも君をば待たむ打ちなびく我が黒髪に霜の置くまでに

秋の田の穂の上に霧らふ朝霞いづへの方に我が恋やまむ
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