歌物語1

「君が行き日(け)長くなりぬ..... 」 磐姫(いわのひめ)皇后の愛

 堺市に仁徳天皇の御陵とされる大きな前方後円墳があるのを知っていますね。
世界一の広さを誇っています。その仁徳天皇の奥様が磐姫皇后なのです。

 彼女はどんな女性だったのでしょう。
当時の大和朝廷を支えた大豪族、葛城襲津彦(そつひこ)の娘で、
慣例を破って民間から皇后になった最初の女性とされています。

 しかし、夫の仁徳天皇の愛が他の女性に移るのに悩まされ嫉妬したといいます。
天皇が若い八田若郎女(やたのわかいらつめ)を宮中に入れると、そのまま帰らないで、
山城国、田辺(現在の京田辺市)の筒木(今も筒木宮跡がある)に住む韓人ヌリノミの家に入り、
そこで暮らし、そのまま亡くなったと言い伝えられています。
 現代の一夫一婦制の先駆者と言えるかもしれません。


 それでは彼女はどんな歌を残しているでしょう。
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