カマ通貨の現状
LETS「カマ」から「カマガサキシステム」、その先へ
ーー2000年6月〜2003年3月ーー
濱西栄司
2003年3月15日公開
04/05/10更新::メールアドレス他
04/09/28更新:エッグスカフェの記載を削除(字消し線)
06/10/26更新:著者肩書き変更、副題(2000年6月〜2003年3月)挿入
要約:釜ヶ埼の地域通貨「カマ」の現状について、分析します。そのとき、「LETS」や「コミュニティウェイ」などのシステムを参照します。この分析によって、「カマ」の現状が、独自の「カマガサキシステム」に変化していることを明らかにします。そして、これからの方向性についてのプランを、再び二つの先行システムを参照しながら、提案します。
0.序
大阪市西成区の一地域、通称「釜ヶ埼」(右図赤色部分)
において、流通している地域通貨「カマ」の
現状について考察し、アクションプランを提案します。
まず「準備段階」「本格運用」「現状」、それぞれに
ついて簡単に説明し、つぎに「カマ」の「現状」を
海外の「コミュニティウェイ」という地域通貨システム
を参照しながら、分析します。そして、「カマ」の
「これから」について、3つの提案をします。
1.準備段階(2000年6月〜2001年5月)
(1)地域通貨「カマ」の構想とLETS
一年以上の準備期間を経て、
2001年5月から、「カマ」は本格的に始動しました。
「カマ」のデザインするにあたって、
採用されたシステムは、「LETS」システムでした。「LETS」とは、
もともと1983年、カナダのバンクーバー島東岸の
コモックスバレイにおいて、マイケルリントンらによって
始められた具体的な地域通貨の名称でした。
(http://www.gmlets.u-net.com/)
LETSは、特に英語圏に広がり、現在では、
類似するシステムを総称する言葉としても、用いられています。会員は口座をもち、いつでも会員であれば誰とでも、
相互にモノやサービスなどを交換できます。
交換したときに、互いの口座にプラス・マイナス額が
記入されます。形態は、紙の通帳、カードなどです。
またLETS団体の組織的な特徴は、口座管理などを担当する
「事務局」と、それ以外の通常会員の区別がほとんどない
という点にあります(組織的特徴については後述)。このような歴史と特徴をもつ「LETS」を
モデルにして「カマ」はデザインされました。
通帳を使用し、当事者同士で自由に
使用してもらえるものとして
デザインされたのです。
2.本格運用(2001年5月〜2003年2月)
それから、約二年の間に、
すこしずつ「カマ」のシステムは
変化していきました。そして、現在では「カマ」は
純粋なLETSシステムから抜け出して※、
まったくあたらしい独自の「カマガサキシステム」
と呼べるようなものになっています。それは、現実のなかで磨かれて、
いろいろなものを取捨選択した結果なのです。
※ もちろん、現在でも、LETSの良い側面は、ちゃんと
引き継がれています。それは、流通状況が確かめやすくて、
所有しやすい「通帳」の使用や、常に当事者同士の取引を
活性化させようとする委員会=事務局の考え方、
などにおいても見受けられます(後述)。
3.現状(2003年3月)
(1)「カマ」通貨の現状とコミュニティウェイ
現在、「カマ」は、
・「支援団体」(稼ぎ先)
・・・依頼作業への対価を「カマ」で支払い・「モーニング喫茶」(払い先)
・・・代金の3分の1を「カマ」で受入れ・「当事者」
・・・サポーティヴハウス入居者ほかという代表的な三者のあいだで、
その多くの取引がなされています。(右図)
もちろん他にもさまざまな
団体・施設に、「カマ」の循環の
輪のなかに加わって頂いています。
※ 右図は、現実の「カマ」交換を
かなり省略して描いています。(具体的なルートについては、
こちら<「流通図」>をご覧ください。)会員と支援団体をつなぐ場である
「金曜作業」(金作)についての紹介も
のっています。さて、<支援団体/モーニング喫茶/当事者)のあいだでの循環>
をひとつの地域通貨のシステムとして見ましょう。このシステムは、「LETS」とはよびにくいものになっているのです。
「カマ」の現状が、もはやもともとのモデルであった「LETS」とは
異なるシステムになっているのです。
※ もちろん、LETSシステムを採用した
地域通貨(団体)がやがて、純粋LETSから
外れていくということは、珍しくありません。実際、LETSシステムは多くの場合、
「イベント型LETS」へと変貌していきます。それは、ある特定の日・場所に
バザー的な交換イベントが開かれ、
そのときに集中(全体の80-90%)して
取引がなされ、それ以外のときには、
ほとんど取引がなされない、という形です。後述するように、「カマ」は
そのような「イベント型LETS」ではない、
まったく別の方向へすすみました。
これは、非常に珍しい例です。「カマ」の現状は、LETSというよりも、
むしろ 「コミュニティウェイ」という別の
システムに似ています。「コミュニティウェイ」(community way)は、
LETSシステムを考えたマイケル・リントンが、
後にLETSの問題点を改良しようとして
考え出したシステムとされています。
(http://www.communityway.org/)
すごく簡略化して言いますと、「コミュニティウェイ」は、
・「NPO」(稼ぎ先)・・・ボランティアへの対価を地域通貨で支払う
・「企業」(払い先)・・・自社商品の代金の一部を地域通貨で受入れ
・「個人」の三者の間で、地域通貨を循環させます(右図)。
個人は、NPOへボランティアとして参加し、対価を
地域通貨で、事務局からうけとります(直接の換金もあります)。
その地域通貨は賛同する企業の商品やサービスの購入に使えます。
現実的には値段の5〜10%くらいです。
さて、右の上下の図は、すごく抽象化したものですが、
現在の「カマ」と、「コミュニティウェイ」は、とてもよく似ています。
三者の間の地域通貨の流れも、三者の役割もほぼ同一です。二つの目的や背景などは、もちろん異なります。
ですが、それらを捨象して、団体間の通貨の流れだけを
システムとして、とりだすとずいぶん類似点が多いのです。この「コミュニティウェイ」を参考にして、「カマ」の現状を
分析していくと、いろいろとよくわかります。
以下でそれを見てみましょう。
(2)コミュニティウェイの長所と短所
(a)長所
●「コミュニティウェイ」のシステム的な長所はいくつかありますが、
重要な点は、<通貨の信用が共同体外にも共有されやすい>
というところにあります。「コミュニティウェイ」では、個人同士の直接の取引ができません。
個人同士のあいだで、かなり自由に交換レートをきめることができる
LETSとはそこが決定的にちがいます。
交換レートを決定しているのは、事務局です。
<交換レートがどこか見知らぬところで恣意的に決まっている可能性>
があると、その通貨への信用は、大幅に揺らいでしまいます。
通帳に書き込まれる数字が偽造される可能性もあります。
LETSの場合、それを「取引の公開」や「コミュニティへの信頼」などの
方法や概念で、事実上、封じ込めることになっています。ですが、その結果、
価値や信頼を共有できる人たちのコミュニティの、外にいる人々、
(たとえば、独自の価値観をもっている(営利)企業など)
にとっては、とても参加できないシステムになっているのです。「コミュニティウェイ」では、LETSのそのような問題点を
クリアーするために、交換レートを事務局が代表して決めています。
また偽造できない「紙幣」や「スマートカード」などを使用しています。その結果、通貨への信用が維持され、企業も参加しやすい仕組みに
なっているのです。営利を追求する「企業」としては、LETSに比べて、
「コミュニティウェイ」のほうが、参加するうえで、好都合なのです。
そして、企業さえも信用している、ということがわかれば、個人個人も、
よりいっそう通貨を信用することができ、取引増につながるのです。
(b)短所
●「コミュニティウェイ」のシステム的な短所もいくつかありますが、
現実的に考えて、最大の問題は、<事務局への多大な負担>です。
事務局は、三者の関係を維持・拡大し、三者間の取引をコーディネイト
しなくてはいけません。LETSの場合、事務局と通常会員のあいだにはあまり違いが
ありません(右図)。報告される取引をちゃんと記録しておくことを
おこなってさえいれば、事務局の最低限の任務は果たしていると
いえるのです。なるべく水平的なコミュニティを目指すLETSに
おいては、会員全員がメーリングリストやBBS、定例会・総会などで、
発言権をもち、全員で企画をかんがえ、手続きや方法を考え、実施
していくということが前提になっているのです。ですが、「コミュニティウェイ」においては、現実的にはそのほとんどを
事務局が担わなくてはならなくなります。それは大変な労力です。
●そして、もうひとつが「企業」に、地域通貨がどんどん溜まっていってしまう
という問題です。企業にとってもその地域通貨が有効に使用できるもので
なくては、企業にとっては単なる安売りと変わらなくなってしまいます。
さまざまな企業が参加するようになれば、企業間決済の一部にその地域通貨
が使用されるようにもなるでしょう。ですが、そこまでの道のりが相当大変
なのです。雇用者への給与の一部に導入するという試みも海外ではなされて
いますが、それを最初にやってしまうと、単なる給料の減額になってしまう
恐れがあります。この点も、コミュニティウェイが抱える問題点です。
ほかにもあるでしょうが、「コミュニティウェイ」の長所・短所の
代表的なものを述べてみました。もう一度まとめますと以下のようになります。
長所:<通貨の信用が共同体外にも共有されやすい>
短所:<事務局への多大な負担>
<企業に地域通貨が溜まる>そして、これと同様の長所・短所が、「カマ」の現状にもあると
考えられますし、実際、あります(他の長所・短所もあります)。
短所については、4章「これから」のところで改善策と一緒に述べさせて
いただくとして、以下ではまず長所について考えてみます。
(3)「カマガサキシステム」(=「カマ」の現状)の長所
(a)「釜ヶ埼」の特徴と「LETS」の限界
●釜ヶ埼(大阪市西成区)にはさまざまな人がいます。
日本全国から人が集まり、生活も野宿生活者、日雇い労働者、
福祉マンション居住者、サポーティヴハウス居住者、地域住民など、
様々、価値観もさまざまです。釜ヶ埼の歴史・現状については、こちらをご覧ください。
より詳細なものをお望みの場合は、こちら
(釜ヶ埼支援機構HP)の「資料室」)をご覧ください。●純粋なLETSシステムを、このような状況で運営しようとすると、
事実上、ストップしてしまいます。会員同士であっても、お互い
のことがよくわからないことが少なくありませんし、パソコンや
メールで意見交換、ということも多くの場合不可能です。LETSの場合、会員同士が交換レートを自由にきめますが、それは、
コミュニティへの信頼がもとにあります。それが難しい釜ヶ埼においては、
<交換レートがどこか見知らぬところで恣意的に決まっている可能性>
が確実に前面にでてきます。このような状況では、通貨への信用は、そもそも発生しえないと言っていいでしょう。
(b)「カマガサキシステム」の長所と成功
●実際、「カマ」を使った直接の取引ほとんど発生せず、不可避的に、
コーディネーターによる仲介が積極的におこなわれるようになりました。積極的にイベントを開催し、支援団体と協議しながら交換レートも決めました。
また「通帳」のままでも、実際には事務局・コーディネーターが、ほぼ毎回、
数字を記入し判子を押すことで、結果として偽造の可能性もほとんどなくなりました。サポーティヴハウスや支援団体も、「カマ」の稼ぎ・払い先になってくださいました。
このようにして、「カマ」は徐々に
LETSを抜け出していったわけです。
そして、コーディネーター活動が、より
組織化され、また様々な団体との
かかわりあいが継続されていくなかで、
独自の「カマガサキシステム」が
再構築されたわけです。「コミュニティウェイ」との類似点をもつ
「カマガサキシステム」は、同じ長所を
もっています。それは、
<通貨の信用が共同体外にも共有されやすい>
という長所です。それは、さまざまな価値観を
もった人々が住む釜ヶ埼においては、
非常に重要な要因になっているのです。
●「カマ」は現在も継続し、会員を少しずつ
着実に増やしています。そして、なによりも
高い取引率が維持されています。
「金曜作業」への参加者は平均10人、
モーニング喫茶での通帳利用者の
平均は5人ですので、10人×4週 + 4日(火〜金)×4週×5人=120回 /毎月
となります。
これは、驚くべき数字です。
この他にも土曜日の畑作や夏祭り、
イレギュラーな交換の場がありますから
実際には200回ほどになるでしょう。(取引回数や会員数の推移などのデータは、
2003年4・5月に作成予定の報告書において
詳細に公開させていただきます。
報告書は有料になりますが、さまざまな
有益なデータを公開させていただく予定です。
ご所望の方は、kkamatsu@kamagasaki-forum.com
へメールを頂けますよう。)開始後、一年をもたずに事実上「活動停止」する地域通貨団体も
珍しくないことや、活動は続けていても取引があまりなされない場合が
多いことなどを、併せ考えると「カマ」の成功は、特筆すべきものと思われます。
4.これから(2003年3月〜)
現状でも、十分な成果
をあげているといっていい
「カマ」。それを今後も
維持・発展させていく
ためのアクションプラン
を2003年1月から3月
にかけていろいろと
話し合ってきました。「カマガサキシステム」
のなかには、「LETS」の
成分と、「コミュニティウェイ」
の成分の両方があります。これからそのどちらかへ
偏っていく、というのでは
なく、それらの良い面を
同時に追及していくのが、
現実的な線だと思われます。そのなかで現実的な
課題をクリアーしていく
ことになります。課題はいくつかあります。
@<当事者同士の取引>
当事者同士で、どんどん積極的に取引を
していただける状況。
これは「カマ」をスタートさせたときに
抱いていた理想の状態でした。
「コミュニティウェイ」の良い側面を維持・
発展させつつ、LETS的な当事者同士の
取引を活性化していく。それがこれから
求められることです。
現状において、単純に、
コーディネーターによる仲介の努力を、
個人取引を推進するための「宣伝作業」に
費やしたとしても、それでは、
「カマ」通貨への信用が、どんどん
低下するだけです。というのも、
「カマガサキシステム」のなかの
「コミュニティウェイ」成分、
つまり<コーディネーターの積極的な仲介>
によって、「カマ」への信用が維持されているからです。
必要なのは、維持されているその信用を維持したまま、
別のところにすこしづつ信用の土台を築いていく作業です。
そのために価値観の共有を少しずつ実現していく
具体的なプランが必要になります。まず当事者同士のさまざまなふれあいの可能性を
さぐる方向があります。たとえば、福祉マンション・サポーティヴ
ハウス居住者のなかには、写真やピクニック的な小旅行、カラオケなど
共通の趣味をもっている方々がたくさんおられます。その方々が
出会えるような場をコーディネイトすることができれば、そこで顔見知り
ができて、価値観の共有が可能になるかもしれません。その後で、
そのようなグループにとりあえずは限定して、個人間取引をどんどん
していって頂くようにする、という流れです。
その場合、「共通の趣味」を、交換レートの基準にすることが可能かもしれません。
具体的に、そのような場を、4月から本格的につくりだそうと今動いて
います。その一つが、「エッグスカフェ」です。もちろんエッグスカフェには
それだけにとどまらない可能性、以下のような多様な側面があります。
<エッグス★カフェ>
(仮称:「カマ」会員から募集中)
「カマ」通貨の使える場所、情報交換や、当事者の
ニーズの掘り起こし、ボランティア募集などのため、
週に3回(火水金)、午後1時間(2時から3時まで)、
eggs(釜ヶ埼地域通貨委員会の事務所)に
コーディネーターが詰めて、
「エッグス★カフェ」を
OPENしています。
お茶などを飲みながら、少しずつ時間をかけて
cafeというほどかっこよくならないかもしれない
けれど、そういう場を作っていきます。
ちょっと売店風(ミニバザーが
いつもあるような形)
にもしていけたら。
3月は試験的に。4月から本格的に活動します。
場所は、<こちら>の地図をご覧ください。
サポーティヴハウス「フレンド」の横の
一階建ての銀色(^^)の建物です。
念のため、住所は、↓こちら。
大阪市西成区太子2−2−16
釜ヶ崎eggs(釜ヶ崎まちづくりNPO合同事務所)
Tel・Fax:06−6635−2699(火・水・木の14時〜15時)
e-mail:kamatsu@kamagasaki-forum.com
お電話・メールもお気軽に。また、技術ほかを習得する場や、まなびの場を設け、そこに参加する方々に限定して、
個人間取引をおこなっていただくという方向も可能だと思います。
そこでもやはり、「習得する技術」を、交換レートの基準にすることが
可能かもしれないからです。こちらはまだアイデアの段階ですが。
A<使用先>
![]()
<当事者同士の取引>を活性化したい、という
課題とは別に、現実的な問題が二つあります。
その二つは、「コミュニティウェイ」というシステムがもつ問題です。
「カマ」が「カマガサキシステム」に
再構築されたことの長所は長所として、これから大事に
しつつ、以下で述べるその問題点については、
その改善を目指しています。
問題1
:「カマ」ポイントが、「モーニング喫茶」などに一方的に溜まってしまう支払い先の団体・個人はどこも「カマ長者」になって
しまっています。それを使用できる場所がないからです。この問題に対して、LETS的解決策と、コュニティウェイ的
解決策の二つがあります。LETS的な解決策とは、溜まった
ポイントを、モーニング喫茶のスタッフのなかで配分していただき、
内部での個人間取引に使っていただくようにするという方向です。ですが、それを現状でお願いするのは、単なる無理強いに等しいので、
それより先に、コミュニティウェイ的解決策を実施していくのが現実的な方向です。
それは、支払い先になってくださっている諸団体にとって、
喜んで地域通貨を使用できるような場を作っていくという方向です。そのために、他のグループ(畑作委員会(仮称)など)と協力しています。
(「釜ヶ埼のまち再生フォーラム」内の諸団体についての紹介もご覧ください)
これからその成果が明らかになっていくでしょう。
B<事務局のパワーアップ>
問題2
:事務局の負担が、すごくおおきくなる「コミュニティウェイ」システムでは、事務局の負担がかなりのものになります。
事務局は、三者の関係を維持・拡大し、三者間の取引をコーディネイトしなくては
いけないからです。同じ問題が、「カマガサキシステム」でもあります。元々は、純粋なLETSシステム
でしたが、現状は、すでに「コミュニティウェイ」の成分がかなりはいった形で
再構築されているからです。4章 @とAで述べたような提案が実現し、当事者同士の取引
が本当の意味で活性化してきた暁には、事務局をどんどん縮小して、やがて
解消するということもありえますが、いまはまだその途上にあります。
最初の難関はなんとか乗り越えましたが、つぎの難関に備えて、
事務局を強化するために、ボランティアや研修生を募集したりということが必要です。ぜひ、こちらをご覧ください。
以上、「カマ」の現状を分析し、
これから取り組むアクションプランについて紹介させていただきました。
このアクションプランに基づいて、具体的な活動をおこなっていき、
秋ごろにはもう一度、それを振り返り、プランの修正などをしていけたら、と思っています。
一般論として。
「カマガサキシステム」は、社会福祉の支援システムがある程度構築されている地域(釜ヶ埼)において、導入しやすいシステムかもしれません。現実には、システムはどんどん変化していきます。
ある団体のシステムが、LETSか、あるいはコミュニティウェイかという区別はあまり重要ではないのでしょう。
むしろ、LETSやコミュニティウェイは、解釈するさいに参照することでより簡潔に状況を理解することができるような
<モデル>なのだとおもいます。
濱西栄司釜ヶ埼地域通貨委員会システムディレクター
おおさかLETS会員
あべの地域通貨の会会員
近畿大学国際文化研究所:市民通貨プロジェクトスタッフ
現在:京都大学大学院社会学専修
個人email:cbt25360@pop21.odn.ne.jp
個人HP:http://www1.odn.ne.jp/~cbt25360