体によい飲み物
 
 私たちは、毎日水分を補給しないと生きていけません。
どのみち、補給しなければならない水分なのですから、より、体に有益なものを
効率よく補給することが求められます。
 
 夏の暑い日に、よく冷えた炭酸飲料や清涼飲料水をいただくことは、大変気持ちいい
物ですが、長い目で見ると必ずしも体に有益であるとはいえない部分があります。
大量に入れられた甘味料や、着色料など気になる部分が多々あります。


 水に、味を付けて飲むという行為は、人類が火を手に入れてから行われてきた
ことですが、その一つに“茶”があります。
 
 元々、“茶”は、茶の木から作られる物を指しますが、その他の植物の葉や種から
作られている物も便宜上“茶”と言って親しまれています。麦茶・はぶ茶など

 韓国では、このような茶以外の材料を使った健康によい飲み物が昔から
人々に親しまれています。

 朝鮮時代の中頃、「許 俊」という医学者が14年の歳月をかけて『東医宝鑑』
という医学書を著しました。中国の医学書を基に朝鮮の人々に合った薬の処方を
まとめた医学書です。東医宝鑑に依って、漢方から民間薬に至るまで詳しくその
効能がまとめられました。そして、より一層健康に良い飲み物が一般に広がって
行ったと言うことです。



 水とお茶の関係

 
一方、水の良くない地域では、水の味をごまかすためにお茶を利用しなければ
ならないと言う現実もあるようです。中国の北方で飲まれているジャスミン茶などは
水の臭いや味をごまかすために茶葉に香りの良いジャスミンの花を混ぜてお茶にして
います。
 
 幸いなことに、日本や韓国は、良い水に恵まれていますから、純粋にお茶の味を
楽しむためのお茶であり、また、健康を維持するための飲み物であるといえます。
                                       

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