Jorg Demus CD出版のおしらせ

待望のイェルクデムス氏の最新録音CD盤が9月8日に発売の運びとなりました。この録音にはドイツの世界

的名器 GROTRIAN ピアノが使用されております。CDの発売は枚数限定となっております。

予約は田中ピアノ調律所まで E-mailにて

1 氏名 2 住所 3 電話番号 4 注文枚数 をご記入の上お早めにご予約下さい。

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入金確認と同時に発送致します。 価格 \3.000 (税込み) 送料 \250 (全国一律)

 

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            ライナーノート表紙

        K2レーザーカッティング 純金仕上げ

                        曲 目

録 音    平成13年4月14日

開 場    横浜 テラノホール

録 音    寺門邦夫

ピアノ    独 グロトリアン 1992年製 セミコンサートグランド(223cm)

調律・整音  田中英資

録音解説   高橋和正

デザイン   田村嘉章

写真撮影   田村彰啓

プロデュース 田村彰啓

録音使用機材

MIC DPA4041-T

AMP TUBE HMA4000

MIX AETA MIX-2000

DAT SONY DTC-2000ES

ライナーノートに於けるオーディオ評論家「高橋和正氏」の掲載文を一部ご紹介します。

「ピアノのレコードで満足できる録音に出会った事がない」とは、既に鬼門に入られたオーディオの大先達、

池田圭氏の口癖であった。池田氏の不満は幾つもあったが、その理由の最たるものは、「ステレオ録音では

左右の音が違いすぎること」なのである。「ステレオだから左右の音が違うのは当たり前でしょう」と大方

は思われるかもしれない。私も当初そう思った一人だった。しかし、アコースティック蓄音機、つまりモノ

ーラル音の時代からの良い音の追求に命をかけてきた池田氏の言葉だからと簡単に納得してはいられない重

大な問題がこの中に含まれている。コンサートホールの体験を思い出して頂きたい。そこまで行かなくて、

自宅のアップライトピアノでもよい。自分で弾いたときには確かに低音は左、高音は右から音が出て来るの

だが、他の人が弾いている音をほんの少し離れて聴くだけでそうした音程の位置感はなくなり、ピアノ全体

から発した音のエネルギーが、部屋の壁や天井を揺り動かす豊なピアノの音となって聴こえて来る事に気が

付くはずである。コンサートのかぶりつき席でさえも、ステージの床や反射板などの響きがミックスされた

音がそのときの「ピアノの音」なのである。こう言う観点からCDやLPを聴いてみると、良い録音と言われる

ものほど、音ははっきりしているのだが音像が左右のスピーカー一杯に広がり、音がスピーカーの間を駆け

回ることに気付かれると思う。直接音を重視するあまり、反射機能を兼ねた蓋を外したりしてまでして直接

音重視の録音をする事が少なくないからである。しかしこうした録音は、まさに「ピアノの中に首を突っ込

んだ時のような音」で、それゆえにオーディオマニアに喜ばれている事も事実なのである。

ピアノの音質を重視した録音では、弦の直接音を強調し、周りの音を抑えるために指向性マイクロフォンを

ピアノの弦の間近にセットする方法がとられることが多い。できるだけ鮮明な音を採ろうという録音技術者

の意図には聴きなれたピアノの響きとはあえて違った音を記録しようとする意識もあるのかもしれない。し

かしその代償として失われてしまう音楽的感興はあまりにも大きいと私は感じている。では録音の状態では

話題にもならない普通の、もしくは録音の良くないCDの音はどうだろう。これらの音は直接音が少なく響き

が多すぎて、演奏者のメッセージが伝わりにくく、音ばかりか音楽的な音興までもが阻害されて話しになら

ないということになる。確かに良い音のピアノのCDは滅多にないのが実情である。

このCDの録音の特徴

残念ながら録音当日は日程が合わず私は参加出来なかったが、日頃から気心の知れているオンゾウ・ラボの

田村彰啓氏が、最近何度かコンビを組んだことのある寺門邦夫氏が録音を担当して下さったのは幸いであっ

た。録音機材は何れもシンプルなものであるが信頼性の高いものばかりだ。注目のマイクセッティングはマ

イク間隔が70センチ程のワンポイントに近いペアーマイク一組だけというシンプルなもの、ピアノからの

距離は約3メートルと私が考えていたよりも少しオフなセッティングである。勿論エフェクターやコンプレ

ッサーなど一切使わず一度セットしたレベルすらいじらない文字通りの一発勝負である。

もう一つ注目すべき事は録音に使用されたピアノである。今回使われたのはグロトリアンのセミコンサート

タイプである。このピアノ、セミコンサートタイプだか他社のどのフルコンサートグランドをも上回る、それ

こそサイズからは想像を絶する重厚な低音と強靭で透明な中高域が鳴り響く。

エポックメーキングな仕上がり

出来上がったマスターCDとDATマスターテープを聴いて私は思わず唸ってしまった。演奏の見事さは言うま

でもないことだが、録音された音の、見事なSNと大きなダイナミックレンジ、そしてコンサートホールの前

の方で聴くときの迫力と自然な響きが完全に捉えられている。何よりも嬉しい事は、無指向性マイクロフォ

ンが捉えたピアノの音像が、過不足の無い大きさでしっかりと定位し、音程の変化にも揺らぐ事の無い、そ

れでいてグロトリアンピアノの特徴である雷鳴の如き低音と天使の歌声といわれる澄み切った次高音がした

たかに捉えられている事である。 この音を聴くと、最優秀録音と言われている今までのピアノの音が如何

にエキセントリックな特殊な音であるかがはっきり判るであろう。

 宝積寺テラノホール前にて Jorg Demus 氏

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