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私は死ぬこと自体はそんなに怖くはなかった。ウィリアム・シェイクスピアが言っているように、今年死ねば来年はもう死なないのだ。 「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」/ 村上春樹 この世界はすべてこれ一つの舞台、 人間は男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ、 それぞれ舞台に登場してはまた退場していく、 そしてそのあいだに一人一人がさまざまな役を演じる。 「お気に召すまま」第2幕第7場/ シェイクスピア 小田島雄志訳(以下同様) 20代の時に、演劇の鑑賞サークルに入っていたこともあって、シェイクスピア劇全作品のおそらく半分以上は舞台で観ていると思います。特に、渋谷にあったイヴェント・スペース「ジャン・ジャン」での出口典雄氏主宰のシェイクスピア・シアターによる連続公演で接した小田島雄志訳による躍動感に満ちたシェイクスピア劇体験は、僕のシェイクスピアそれから演劇全般に対する見かたに大きな影響を残しています。 以下の作品、関連映画・音楽を紹介しています。
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| (映画)恋におちたシェイクスピア '98年/米 | |||||||
| (監)ジョン・マッデン、(演)ジョゼフ・ファインズ、 ギニース・パルトロー Gwyneth Paltrowはアカデミー賞 主演女優賞受賞 これは絶対おすすめの映画です。7部門でアカデミー賞のオスカーをとったのもなるほどどうなずけます。 エリザベス朝時代1593年のロンドンが舞台で、若手劇作家シェイクスピアと芝居好きで役者になることを夢見る資産家の娘ヴァイオラとの恋愛を描いています。 当時の芝居小屋では、女性が芝居に出ることは禁じられていて、それでも芝居をしたいヴァイオラは男装して、シェイクスピアの新作のオーディションに臨み、役をつかみます。一方シェイクスピアは、彼女の屋敷でヴァイオラに一目ぼれし、男装したヴァイオラに恋の橋渡しを頼むということになりますが、ついに変装がばれて二人は激しい恋におちることになります。しかし彼女は貴族との望まぬ結婚が決まろうとしていた.....。 恋愛映画としても傑出していると思いますが、シェイクスピアがヴァイオラとの恋から得たインスピレーションをもとに芝居をつくりあげていく過程がとてもうまく描かれていて、ラストの『ロミオとジュリエット』の劇中劇は映画のハイライトとなっています。この部分だけでも過去の数あるロミジュリ映画より良いと思う。 脇役(群集も含めて)がすばらしいのもこの映画で特筆すべきで、あざやかな大岡裁きを披露するエリザベス女王(アカデミー助演女優賞受賞)やヴァイオラを気遣いながら二人の恋を応援する彼女の乳母や劇場のパトロンで次第に芝居にひかれ、ついには自ら出演してしまう男とか、あげるときりがない感じです。 最後の場面で、シェイクスピアは女王に依頼された十二夜の観劇のための喜劇の草稿を書いています。彼はヒロインの名を記します。"ヴァイオラ"と。 |
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| 1. Twelfth Night/ 十二夜(1599-1600) | |||||||
| シェイクスピアの喜劇の中で一番好きな作品です。双子の取り違いと、男女の取り違いという2重の仕掛けを持ち、大混乱の末、あれよあれよと最後にはうまくおさまるという楽しい物語。映画「恋におちたシェイクスピア」でも描かれていたけど、当時は女役を声変わり前の少年が演じていたわけで、男の役者が演じるヴァイオラ(女)が男装してシザーリオ(男だけど実は女)を演じていたわけです。当時は、そういったややこしい部分も含めて観客は楽しんでいたんでしょうか。 ○あらすじ 双生児の兄妹セバスチャンとヴァイオラの乗った船が暴風雨で遭難し、助かったヴァイオラは男装し、シザーリオと名のってイリリア国の公爵オーシーノーの小姓となる。公爵は、父と兄を亡くし悲しみに暮れている貴族の娘オリヴィアに報われぬ恋をしていて、シザーリオ(男装したヴァイオラ)は、公爵の命でオリヴィアに愛の言葉を伝えに行くが、オリヴィアはひと目で美少年シザーリオに恋してしまう。ヴァイオラはヴァイオラで、公爵に恋していて胸の思いを伝えることができずにいた。そして死んだと思われた兄セバスチャンが、登場するにいたって取り違いによる混乱は広がっていく。このメイン・ストーリーと並行して、オリヴィア邸の峻厳な執事マルヴォーリオをめぐるどたばたがあり、最後は四方八方おさまり、大団円となります。 |
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○見どころ 開幕一番オーシーノー公爵が、オリヴィアへの恋を語る場面から。最初の言葉がわりと有名なのでは(第1幕第1場);
オリヴィアが男装した自分に恋したことを知り、ヴァイオラがつぶやく場面。「ああ、時よ、...」は有名な言葉(第2幕第2場);
オーシーノー公爵が、シザーリオ(男装したヴァイオラ)に向って、女性が抱く愛なんて食欲のようなもので(!)、自分がオリヴィアに対する愛とは比べものにならないと言い(なるほどねえ...)、 これに対して、シザーリオが男だって....と言い返す場面(第2幕第4場)
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| (映画)十二夜 '96年/英 | |||||||
| (監)トレバー・ナン、(演)ヴァイオラ:
イモジェン・スタッブズ、 オリヴィア:ヘレナ・ボナム・カーター、セバスチャン:スティーブン・マッキントッシュ 原作をうまくまとめたこれもとてもいい映画です。映画ならではの空間の拡がりを上手に生かした演出だと思います。俳優では、特にヴァイオラ役のスタッブズの男装での演技がとてもよかった。自らはオーシーノー公爵を愛しながら、彼が恋する令嬢オリヴィアに男として愛されてしまう悲喜劇の心のふるえをうまく演じていました。男装での魅力度の点では、『恋におちたシェイクスピア』でのヴァイオラよりこちらのほうがいいかな。執事マルヴォーリオをめぐる騒動も節度よくまとめているのもよかった。それから道化フェステが歌うエリザベス朝時代風の歌がその感傷的な旋律とともに印象的でした。 |
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○ 関連出版リスト : amazon. com.(洋書、翻訳本) ○ 検索 ○ 作品(E.K.チェンバーズによる創作年代推定表による) 1. Henry Y-2/ ヘンリー6世・第2部(1590-1) 2. Henry Y-3/ ヘンリー6世・第3部 3. Henry Y-3/ ヘンリー6世・第1部(1591-2) 4. Richard V/ リチャード3世(1592-3) 5. The Comedy of Errors/ 間違いの喜劇 6. Titus Andronicus/ タイタス・アンドロニカス(1593-4) 7. The Taming of the Shrew/ じゃじゃ馬ならし 8. The Two Gentlemen of Verona/ ヴェローナの二紳士(1594-5) 9. Love's Labour's Lost/ 恋の骨折り損 10. Romeo and Juliet/ ロメオとジュリエット 11. Richard U/ リチャード2世(1596-7) 12. A Midsummer Night's Dream/ 夏の夜の夢 13. King John/ ジョン王(1596-7) 14. The Merchant of Venice/ ヴェニスの商人 15. Henry W-1/ ヘンリー4世・第1部(1597-8) 16. Henry W-2/ ヘンリー4世・第2部 17. Much Ado About Nothing/ から騒ぎ(1598-9) 18. Henry X/ ヘンリー5世 19. Julius Caesar/ ジュリアス・シーザー(1599-1600) 20. As You Like It/ お気に召すまま 21. Twelfth Night/ 十二夜 22. Hamlet/ ハムレット(1600-1) 23. The Merry Wives of Windsor/ ウィンザーの陽気な女房たち 24. Troilus and Cressida/ トロイラスとクレシダ(1601-2) 25. All's Well that Ends Well/ 終わりよければすべてよし(1602-3) 26. Measure for Measure/ 尺には尺を(1604-5) 27. Othello/ オセロ 28. King Lear/ リア王(1605-6) 29. Macbeth/ マクベス 30. Antony and Cleopatra/ アントニーとクレオパトラ(1606-7) 31. Coriolanus/ コリオレーナス(1607-8) 32. Timon of Athens/ アテネのタイモン 33. Pericles/ ペリクリーズ(1698-9) 34. Cymbeline/ シンベリン(1609-10) 35. The Winter's Tale/ 冬物語(1610-1) 36. The Tempest/ テンペスト(1611-2) 37. Henry [/ ヘンリー8世(1612-3) |
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