音楽座ミュージカル「リトルプリンス」
原作/ アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
脚本・演出/ワームホールプロジェクト
音楽・音楽監督/高田 浩
音楽/ 金子 浩介

出演(王子以外Wキャスト)
王子:野田久美子
飛行士: 小林高鹿/安中淳也
花: 秋本みな子/井田安寿
キツネ:吉田朋弘/安中淳也
ヘビ:森川次朗/山合大輔
点燈夫:山合大輔/森川次朗

王様・地理学者 ほか:藤田将範/うぬぼれ屋 ほか:萩原弘雄
呑み助 ほか:渡辺修也/実業家 ほか:新木啓介 
渡り鳥 ほか
荒川ゆかり 磯貝麗奈 兼崎ひろみ 清田和美 富永友紀 西岡由布子 野口綾乃 間地まどか

  
物語

ある霧の深い夜、一人の飛行士が操縦する飛行機が砂漠の真ん中に墜落する。
飛行士はその砂漠で、星から来たという不思議な少年(星の王子さま)と出会うのだった。
羊の絵を描いてほしいとしつこく迫る王子に辟易する飛行士だったが、スケッチブックに描いた「象を呑み込んだウワバミ」の絵を言い当てられたのをきっかけに、次第に心を開いていく。
王子は飛行士に、自分が住んでいた小さな星や、そこを出るきっかけになった花のことなどを話して聞かせる。
王子の体験を自分の人生に重ね、深く受け止めていく飛行士。だが、飛行機の修理は思うようにはかどらず、ついに飲み水がなくなってしまった。
渇きにあえぐ飛行士に、王子は井戸を探しにいこうと提案する。

井戸を探しながら、王子は地球に来てから出会ったヘビやキツネのことを語った。
地球には何千本ものバラが咲いている庭があったことに驚き、悲しくなってしまったこと。
しかし、王子が自分の星に残してきたバラは王子にとって特別な花で、何千本ものバラとは決して同じではないとキツネが教えてくれたこと。
特別な絆が出来たものは、それはただひとつの大切 なものになるのだということ。
そして「心で見なくちゃ物事は分からないんだ・・・大切なことは目に見えないんだよ」と語るキツネの言葉。

ついに二人は砂漠で井戸を発見する。大切にくみあげた水を王子の口もとに運ぶ飛行士。
心も体もすっかり生き返った飛行士に、王子は翌日同じ場所で会うことを約束して別れるのだった。
バラが待っている星へ帰ることを決心する王子。 
翌日、飛行機の修理が終わって約束の場所に駆けつけた飛行士は、ヘビと話していた王子を問いつめる。
王子は空を見上げながら飛行士に「笑い声」をプレゼントした。
「僕はこのたくさんの星の中の、どれかひとつに住むんだ。そして、そのひとつの星のなかで、今みたいに大きな声で笑うんだよ。だからさ、君が夜、空を眺めたら、星がみんな笑って見えるだろう。 」 

ヘビにかまれて静かに星空へと消えていく王子。
王子を探して駆けまわった飛行士は、悲しみのあまり、砂の上に倒れふしてしまう。そんな飛行士に、満天の星空から、鈴のような王子の笑い声が聞こえてくる。
星空に向かって大きく手を振る飛行士。
やがて、飛行士が操縦する飛行機のエンジン音が、砂漠の夜空に響き渡るのだった。

感想。

NEW
2006.11.11(土)☆飛行士:高鹿さん/キツネ:吉田さん/花:井田さん/ヘビ:森川さん
(このページの下記です。)
NEW2006.11.14(火)☆飛行士:高鹿さん/キツネ:安中さん/花:井田さん/ヘビ:森川さん

NEW
2006.11.17(土)☆飛行士:安中さん/キツネ:吉田さん/花:秋本さん/ヘビ:山合さん

2006.11.11(土)東京芸術劇場にて 座席1階R列11番

視力が悪いせいもあり、役者さんの表情はあまりよく観えてないことをまず先にお断りしておきますm(__)m

全体的な感想。
原作に忠実で、絵本で観た世界観がシンプルな中でもきっちり描かれていたと思います。
観ていてとても楽しかったです。
しかも、飛行士のエピソードをちょっと加えていることで、より分かりやすい舞台になっていました。

それぞれのキャラも、絵本から出てきたかのように素敵でした。
ただ、欲を言えばそれ以上の何かがほしかったという気も・・・。
私の観方が悪いのかも・・・並びに座った親子のマナー悪さ加減に集中出来なかったし(苦笑)心をぐっと掴まれるとか、うるっとくるとか、そういう感情になることはあまりありませんでした。

高鹿さんは、以前ストプレでは拝見したことがあるのですが、いいお声をしてるんですね。
飛行士というキャラにもすっと馴染んでるというか、最初のちょっとギスギスした感じから、王子さまに出会って大切なことを感じる変化が感じられてなかなかよかったです。
でも、もうちょっと声量がほしいかな・・・。
王子さまの野田さんがパンチのある歌声だったので、飛行士はそれを包み込む力強さがないと大変かもな・・・と思いました。

その野田さんですが、透明感のあるキレイな声でした。
少年っぽい雰囲気が自然に出ててかわいらしい方。絵本から飛び出したようなキャラでした。
欲を言えば、もっとチェンジの部分に安定感がほしいかな・・・。

キツネの吉田さんは、これまたキツネにハマってました。
吉田さんにもともとあるギラッとした野性的な部分がうまく合っていたし、コミカルなかわいい部分もあったりでいろんな表情が観られました。客席からも度々笑いがおきていました。
「(友達になる人が)誰かいないかな〜。」って言いながらしっぽを振るシーンがなんともかわいらしくて好き。
「泣かないで」の時より、表現が豊かになった気がします。
太めの力強い歌声もなかなか。相手に合わせてもっといろんな歌い方が出来たら益々幅が広がるんではないかと期待したいところです。

あと、気になったのは藤田さん。王様のナンバーが愉快で、パンチがあってとてもインパクトがありました。
この方は、いろんなキャラをすっと演じる方だなあ、と前々から気になっております。
歌声もめっちゃ好き。時にはパンチがあり、時には色気があり。
もっとソロナンバー聞きたいです(^^♪

とても楽しめたのですが、
それと同時にひっかかる部分も感じていました。
全体的にそれ以上の「何か」を感じる事が出来なかったのです。
とても観やすいし、素敵なんですが、心にぐっとくるものが無かったのです。
なぜかは、私もよく分からないのですが^^;