「獏のゆりかご」
作・演出  青木 豪

キャスト

杉田かおる 高橋克実 マギー 段田安則

小松和重 池谷のぶえ 明星真由美 安田顕(TEAM NACS)

あらすじ

小高い丘のの上にある「つつみヶ丘動物園」。
副園長の菅原(高橋)をはじめとする飼育員たちは、
園内一の人気者バクのユメゾー君の誕生日を祝うための準備に余念がない。
だが、将来的には廃園も検討されているという園内は、繁盛しているとはとても言い難い。
何かとクレームをつけてくる主婦の立川(池谷)や、
やたらと鳥の羽根を集めたがるビデオ屋バイトの江藤(安田)など、常連客は妙な連中ばかり。
また動物園で働く当の飼育員たちも、それぞれ普通を装いつつも大小の気忙しい問題を隠し持つ。
アルバイト・那須(明星)との関係に今一歩踏み込めないでいる小森(マギー)
なぜか江藤に働きかけテナント物件を探している宮村(小松)。
そしてバツイチ&子持ちの岡田(杉田)と、彼女に思いを寄せる菅原。
そんな動物園に、岡田と何かいわくあり気な中年男性・越野(段田)がやってきて…。

2006.9.1(金)☆初日 紀伊国屋ホールにて観劇。座席1階B列6番。

かなり間近でした(^^)

私が一番印象に残ったのは段田さんと池谷さん。
お二人とも、台詞そのものだけに頼ることなく、言葉の発し方、テンポ、そしてその表情から性格的なものや、感情が伝わるようでした。
特に、池谷さんにはぐっときました。
前半はいやーな暴走クレーマーなのですが、後半ちょっと展開があり、杉田さんと重要な話をするシーンがあるのですが、その時の表情…涙目でぐっと堪えるその表情にぐっときてしまいました。
単純に「かわいそう」とかそういうんじゃなく、もっとリアルで深い感情がじわじわ溢れそうで惹きつけられました。

安田顕さん。
摩訶不思議な常連客でした。通称(飼育員の間での話)YOSHIKI(爆)
金髪ロン毛に黒のシースルーの衣装。
おまけに行動も怪しければ、日本語もちょっとおかしい(笑)
「白鳥もなんか、ポカーンみたいな勢いでダッシュして」とか、「立川さんのガキの父親。」(←立川さんのダンナでええやんけ。)とか^^;
言い出すタイミングとか、言い方とかにも不思議なテンポがあって、思わず笑ってしまいました。

そんな、話がどっかでどっかに行くか一方通行止め(?)の江藤@顕さんに、「ん?それで終わりか?」とか「で?」とかぞんざいに突っ込む小松さんがナイス!でした。
かなり笑いをとってました。

でも、後半のちょこちょことした出番での言い方(キャラ?)がちょっと気になる私。
前半がかなり特異というか、すごいキャラだったように思えたのですが、後半には、ちょっと大人しい普通のキャラに思えたんです。
「あれ、普通にしゃべれるじゃん」というか、別の人のような感じが・・・。

あとは、獏の被り物をして岡田@杉田さんになりすましてしまった小森@マギーさんの動きがめっちゃ面白かった!
「岡田さんだよね?」そういう越野に、一瞬戸惑った獏のぬいぐるみ(小森)が、なぜか静かに縦に頷いてしまうという時点で既に爆笑でした。
越野@段田さんが、そのままベラベラ話してしまうのですが(越野は岡田のもとダンナ。)当然獏の中の人(小森)はそれを知らないわけで。
次々に出る越野の発言に、「え〜!!」っという動きをしたり、かわいい仕草をして誤魔化してみたり、知りもしないのに越野の質問に頷いてみたり。
めちゃめちゃ面白かったです。


前半は結構爆笑あり、後半はいろんな人間のいろんな現実や思いが見え隠れ。
なかなか面白い舞台でした。