「びっくり箱」〜姉妹編〜

[原作]向田邦子 [劇作・脚本]中島淳彦 [演出]福島三郎
[出演]沢口靖子/永島敏行/佐藤重幸/草村礼子/小宮孝泰/琵琶弓子/余貴美子


あらすじ
舞台は昭和の終り頃、長野県のある町、岸本家。
岸本家の姉妹、とし子(余)厚子(沢口)は、父親を早くに亡くし、厳しい母親に女手ひとつで育てられた。
とくに男についてはうるさく言い聞かせていた。
「男性とのお付き合いは、特に慎重にお願いします。きちんとした学歴、いばって名刺が出せる職業。妻子を養っていける収入は、夫なる最低の必要条件だと思います。」
そんなことを言っていた母親も3年前に他界。厚子は上京し、とし子は長野に残った。

厚子は母親が遺した言葉を気にしながらも、東京で学歴もまともな収入どころか定職もない若者、田島良司(佐藤)と付き合っていた。そして、妊娠がわかった厚子は、姉が怒るのは分かっていたが、田島を連れて報告に行くことを決意する。一方、姉の厚子は母親の教えのせいか、良縁にめぐまれなかった。
ところが、夢のようなことばかりを語っている、山師のような男、米倉友行(永島)と出会う。
「厚子に知れたら大変なことになる」と思いつつも、仲が深まる。

そして、ついに厚子が田島とともに実家に戻る。
まずは田島には隣家で待ってもらい、一人で実家を訪ねる。
すると家の内装がすっかり変わっており、玄関には男の靴、家の中には男物のシャツが…。
まるで、それはびっくり箱。厚子は母親の想い出が汚されたように思え、とし子を責める。
姉妹はすっかり言い争いになり、ピークに達したところで、男が訪ねてくる。
隣家にいたはずの田島だった。

形勢逆転、とし子が厚子を問い詰める側になった。
「その人は誰?」
「何している人?」

「・・・・」

人生とは思い通りには行かぬもの、開けてびっくり人間模様……。
☆初見以外の感想。(以前に書いたにっき等から)

2006.4.22(マチソワ) ※感想っていうより、マナー違反多発の怒りにっきになってます(笑)
2006.4.23☆東京楽  ※主にカテコのレポです。
2006.4.15 紀伊国屋ホールにて観劇。 座席

始まる前にこれ程(自分が)落ち着かなかった舞台はなかったです…(笑)
シゲさんがどんな風なのか。
これだけのキャストの中で、シゲさんがどんな田島を見せてくれるのか。
期待と少々の不安(シゲさん、かたじけない・・・。)の中、始まりました。

・・・時にはくすっと笑い。時には爆笑し。
気づいたら、じんわり泣き笑い状態になっていました。
ぐっときつつ、あったかくて。
なんとも言えない幸せな気持ちになっていました。
観れてよかった・・・。

私が「おおっ。」と思ったのは、余貴美子さんと、草村礼子さん。
素敵だった〜!
ポンポンと繰り出される会話劇(って言っていいのかな)の中にも、テンポが気持ちいいままに、その中にも台詞回しに抑揚があって、繊細な表現があって、笑わせられたり、泣かされたりしました。
「ああ、粋だなあ。」とふと思いました。その表現が合っているかは分からないのですが。
シゲさんは、自然にこのキャストに溶け込んでいたのが個人的に嬉しかったです。
正直、まだお芝居が大きいとは思うのですが(またしてもかたじけない・・・。)おバカながらも(重ね重ねかたじけない・・・。)真っ直ぐに生き、愛情を持つ田島は愛すべきキャラで素敵でした。
ふとしたシゲさんの表情に、うるっときたりして。
なんだかんだ言って、感動してしまったわけです、はい。

余談ですが、今日思ったこと。
シゲさんの仕草、テンポ、って、私のツボに合っているのかも知れないです。
特に「ん?」と突っ込み入れてる仕草(表情)とか、言いかけて言い出せない仕草とか^^;
無意識に笑ってしまうのでした。

カテコでのシゲさんと草村さんは微笑ましい♪

シゲさん、初の外部公演でこんなに素敵な作品、スタッフ、キャストで本当によかったね!と心から思った本日でした。