東宝ミュージカル「エリザベート」  

 
エリザベート:一路真輝   
    トート:内野聖陽  
フランツ・ヨーゼフ:鈴木綜馬 
ルイジ・ルキーニ:嶋政宏 
マックス:村井国夫
    ルドルフ:浦井健治  エルマー:藤本隆宏  ゾフィー:寿ひづる 
    ルドヴィカ:春風ひとみ  マダム・ヴォルフ:伊東弘美  グリュンネ伯爵:治田 敦 
    シュヴァルツェンベルク公爵:塚田三喜夫  リヒテンシュタイン公爵夫人:小笠原みち子  少年ルドルフ:苫篠和馬
他 
2005.9.4(日) 2階K列上手で観劇。

オペラグラスなし、ということで印象に残ったことなどを。


まず、内野トート。
更に歌がうまくなっていました。
スローテンポの歌も安定感が増していて、包容力が出てきたように思いました。
低音もよく伸びて響いてるし・・・。
「最後のダンス」では「最後に、勝つのは(この俺さ〜♪)」の「勝つのは〜♪」とか何箇所か歌い方(音)を変えてたように思います。
勿論、ハイDも健在!
(2幕の「もう誰も歯車を止められやしないさ〜♪」でもハイD!)
↑やエリザベートに迫るところなどでは、最後のフレーズをわざと荒々しく終わらせたりしてました。
そして私のツボ、木から落ちたシシィを助けた後「待って!・・・確かにそこにいるわあなた・・・」と歌うシシィに「びくっ」と止まるトートの背中。
その間のトートの葛藤が私の席からもすごく感じられました。

それ以外の気になる(?)シーン。
1・ハンガリー訪問での、エリザベートの娘ゾフィの死を告げるトート。(棺をトートダンサーズが持っている)
その時、内野トートは跪いてその棺に手を向けてました。なんだか今まで以上に屈辱的な感じがするのは私だけでしょうか。
2・「最後通告」でのトート閣下の座り方(机の上)、寝そべるような姿勢になっていて、更にセクシーになっていたような気がする。
3.「エリザベートの体操室」でのドクトルゼーブルガー。杖をついて登場した時一瞬、老人加減が気になりましたが(笑)そんなに老人でもなくて、個人的にほっ。
4.「私自由になれる〜♪」の後、ベットに立ってる内野トートが「はっ!」と軽くあざ笑うように言うシーンが残っていたので嬉しかった。

そして浦井ルド。
びっくりしました。
おいおい、別人のような声・・・。
冒頭の「僕とママは・・・」で「あれっ?」と思ったのですが、2幕の登場の第一声から地に足がついた太い声になっていました。
もう、ドキドキしてしまいました(@_@)
以前は「僕はどうしていいか・・・何がなんだか分からない」っていう周りに翻弄されてるような感じのルドに感じたのですが、今日観て聞いて「僕は僕なりにやってきた。でも分かり合えなかった。もう僕にはこの道しかない。」って感じに観えました。
大人になった逞しいルドになってたように思います。
総合すると、まだぎこちなさなどはありますが、こんなに短期間で変わるものかととてもびっくりしました。
あと、ジャンプの滞空力に若さを見ました(笑)

闇が広がる、では鳥肌ものでした。

寿ゾフィ。
今まで観ていた人のイメージがある中での新参加というのはきっとプレッシャーがあったのではとも思いますが、堂々たるゾフィでした。
イメージもそんなに大きく変わって感じることはありませんでした。
ただ、どちらかというと「最後までハプスブルク家を思った皇太后」という感じがしました。
初風さんには、最後「母親としての愛」が強く感じられたので、私としてはそこが違う印象を持ちました。
「ゾフィの死」のラスト、死を前に弱々しくなりつつもワンフレーズだけ最後の力を振り絞るように強く歌う寿ゾフィにじわっときてしまいました。
ハプスブルク家を守ろうと必死に頑張ってきたんだなあ、と、でも報われなかったか・・・と。

全体のシーンで印象に残ったこと。
「ゾフィの死」の前のフランツとのやりとりで、フランツは「もうあなたの意見を伺うことはない。」と「決別」するのですが、その直前、母の手をとってキスをして、それをそっと離してから歌ってました。
そこに「母への愛」がなくなったわけではない、でも・・・というフランツの葛藤を観た気がして切なくなりました。

ルドルフの棺に身を委ねるように悲しむエリザベートのシーンで、間奏で嗚咽してなかったのが妙に印象に残りました。
以前までは「ルドルフ・・・!!」と激しく号泣してたかと思うのですが、全くなくどちらかというと「放心状態」という感じ。
(表情は観えなくて分かりませんが。)
私には今回の方がぐっときました。

あ、はるぱぱですが、「イギリスが黙って〜♪」のフレーズが今まで以上に淡々としてたように感じました。冷静沈着というか。
その分、「マダムヴォルフ〜」のハンカチふきふきシーンがおかしくてしょうがなかったんですけど・・・。
どんなに冷静沈着な役人でも「男はお〜とこぉ〜♪」ってな感じで(笑)

あと、「スクリーン」ですが、私には違和感が・・・^^;
(そりゃ、LEDに比べればOKですけど。)
なんていうんですかねえ・・・リアルな風景の映像だとは思うのですが、逆に私にとってはリアルから離れてしまう、というか。
2幕後半特にそんな風に感じてしまい、感情移入が出来ませんでした。
特に「夜のボート」・・・(-_-;)
あと、「シシィ落下」シーンですが、LEDでなくても流れる映像は前回とほぼ同じ感じなので(苦笑)いらない・・・(T_T)

ちなみに、鹿さんもコルフ島のアキレスの像も今回はご出演はありませんでした(笑)

そんな感じでした。

カテコは盛り上がって、オケが終わっても何度かありました。
途中、村井パパはなんかしたらしく(見てなかったので分からない。)綜馬さんがなにやら突っ込んでました(笑)
内野さんの「バイバイ」の手も一瞬止まりその姿を観てて、村井パパが「すまんすまん!」って感じのリアクションをしてたのがおかしかったです。

最後幕が開いたとき誰もいなくて、下手のドアからひょっこり内野さんが出てきました。
なぜか壁づたいに「どこ?どこ?」というようなコミカルな手の仕草をしてて(笑)その後ろから一路さんが登場してきました。
そして中央にきた二人は手を繋いだまま「んーっまっ!」ってな感じで投げキッス。
(それはまるでヴォルフとアマデのよう:笑)
お茶目な内野さん全開なのでした。

最初は井上ルドだけの予定だったのですが、観にいってよかったなあ〜と思いました。