東宝ミュージカル「エリザベート」

主なCast

エリザベート:一路真輝
ルキーニ:高嶋正宏
マックス:村井国夫
エルマー:繩田晋

本日のWキャスト(画像が荒くてすみません。)
2006年5月5日マチネ 日生劇場 座席 1階E列31番

私にとって約2年ぶりの山口トート&パクルドでした。
そして、初風さん、おかえりなさい(^^)

山口トートは、観ていてとても安心感がありました。
存在感といい、その声色といい、そこにいるだけで「闇の帝王」としての空気感がありました。
歌が上手いのは言うまでもありませんが、発する声色ひとつで、ヒヤッとする空気を感じたり、ちょっと優しいというか包み込む空気を感じたり(少年ルドの前に現れた時とか)、強い怒りを感じたり・・・。
トート閣下の感情を声色で表せる人なんだなあ、と改めて感じました。
「最後のダンス」の歌い方や、他のフリは以前と同じだったように思います。
羽ペンを床に突き刺したり(「エリザベート泣かないで」の後)、ルドの柩から出てくる時ずっと下を向いたままだったりするシーンが結構印象に残っていて、それを観た時「懐かしいなあ」なんて思っちゃいました。

「死なせて・・・」とエリザベートがトートに近づくシーン、今までは「絶望のあまりフラフラと死の誘惑に乗りそうになってるエリザベート」というイメージがあったのですが、この公演では「むしろエリザベートがトートに(死なせてと)懇願してる」と感じました。
ずっと下を向いたまま・・・そしてそんなエリザベートを「まだ私を愛してはいない!」とすごい怒りで突き放す山口トート。その歌い方といい、怖かった。
そして、ルドに死の口づけをする山口トート・・・なぜ寸前でそんなにタメるんですか?(笑)
ドキドキしてしまいました^^;

一路さんとのデュエット、バランスももうお手の物。
特に「私が踊る時」が好きです。

パクルドルフは、仕草が優雅というか柔らかいんですね。
(初日で観た)浦井さんがすごい気合入った表情で、びしっとした動きをしていたので、とても対照的でした。
冒頭の「我ら息絶えし者ども」のフリとか、「独立運動」のフリとかで特にそれを感じました。
同じフリ、ダンスでも演じる人によってイメージって違うんだな、と。
あと、「憎しみ」のナンバーの直後、大きな(ナチスの)旗をルドルフが思いっきり引っ張って床に叩きつけますが、パクルドはちょっとの間その旗を握り締めてました。
溢れ出る悔しいキモチを止められない、といったような感情がよく出ていたように思いました。
歌声からも仕草からも、繊細さを感じるルドでした。

初風さんは、以前よりソフトになったゾフィさまでした。

綜馬さんは、もうフランツとして完成された感がありました。(それは山口さんもそうかも。)
どちらかというと、青年の時からいつも冷静さを保ってるフランツ。
「あなたが側にいれば」でシシィが「束縛されず・・・」と笑顔で歌ってる横でも、静かに諭すように「皇帝に自由などないのだ・・・」と歌っていたように思います。
禅さんは所々で「1人の人間としての感情」がふっと出てたように思いますが、綜馬さんはそういう感情を奥底に閉じ込めてる感じを受けました。
私が好きなシーンが、ゾフィと決別するシーン。
「もうアナタの意見を伺うことはない」という前にゾフィの手にキスをするのですが、これが切なくなります。
一時の感情で喧嘩してる訳でなく、ゾフィへの愛情も示している・・・それが逆にもう二度と戻る事のない決別を表している気がして。

そして、はるぱぱ。
もう、吹き出しそうになるやら、鼻の下がピクピクしてしまった私です(笑)
「バートイシュル」で眩暈起こしてたのって、前からでしたっけ?今更だったらすみません。
私が吹き出しそうになったのは、「マダムヴォルフ」の所です。

あ、余談ですが、その前のシーン(「皇后の勝利」)で、はるぱぱ@グリュンネ伯爵が「陛下も男ですから」と言ってる辺り、体制を崩したラウシャー(大司教)の上にケンペン男爵がイスに腰掛けるように座って、しかも一瞬寛いでいたのにも笑いそうになってしまいました。
なんだか全体的にここはコミカル度が増した気がしました。

そして、「マダムヴォルフのコレクション」ですが、はるぱぱは完全に骨抜きです(笑)
冷静を装うとしてるのですが、動きがヘロヘロです。もうムッツリもいいところです。
挙句、周りの女性に絡まれてる間に首のリボンを引っ張られてほどかれちゃんです。
マデレーネに迫られた日には、自分で自分のそのリボンを上に引っ張ってました。自分の首を絞めてどうするグリュンネ伯爵…(ばく)
そんな一連のコミカルなグリュンネ伯爵に必死に笑いを堪える(手で口を押さえた。)私なのでした。


カーテンコールでは、やっぱり山口さんがお茶目全開でした(笑)
幕が降りてきて、みんな両手を振ったりしてるのに、直立不動・・・かと思ったら、左手の指だけ動かしてるとか(笑)相変わらずだな〜と。
何回目かのカテコで一路さんとのツーショットで出てこられた時、一路さんがちょっとつまづいちゃったんです。
すると、その横で(一路さんの手をとったまま)派手に前のめりでずっこける仕草をする山口さん(爆)
客席も爆笑でした。
その後カテコでも、山口さんが「お嬢様お気をつけて。こちらでございます」とでも言ってるかのような(?)仕草で一路さんをエスコートし、一路さんは一路さんで、前に出るでも後ろに引っ込むでもしずしずと小刻みに足を動かしていたのがまたおかしかったです。
幕が降りる時も、一路さんが山口さんの腕を掴んで手を振らせたり、山口さんが同じことしようとすると「いやっ」という仕草で手を振り払ったり、お二人のいじり合戦(??)が微笑ましくて面白かったです。

ああ、満足。堪能した〜。そんな気分でした(^^)
そして私の「エリザベート」は楽を迎えたのでした。