「とってもゴースト」

全キャスト・詳細はRカンパニー公式HPで!

キャスト
(公演日:2005年12月17日プレビュー初日マチネ)

入江ユキ
:浜崎真美 / 服部光司:安中淳也 
かたまり様:中野祥子/ガイド:佐藤伸行 /振付師 他:広田勇二 
加藤 他
藤田将範/沢井 他饗庭大輔/由美 他中村桃花/アシスタント・老婆 他西岡由布子


※ユキ、かたまり様はWキャスト。光司⇔加藤、ガイド⇔振付師 他もWキャスト。
<STORY>

入江ユキはアパレル業界で注目されている美貌のファッションデザイナー。
ところがファッションショーのリハーサル当日、ほんの息抜きのつもりで出かけたドライブ中に自動車事故で死んでしまう。
突然の出来事に自分でも死んだことに気づかないユキは、リハーサル会場へゴーストとなって現れるが、もちろんその姿は誰にも見えず声も聞こえない。
そこへ天界からガイドがやってきた。

「お迎えにあがりました。あなたは先ほど、お亡くなりになったのです。」
 
ガイドの言葉に驚くユキ。しかし、“まだ死ねない”という強い思いがわきおこり、ガイドの説明を振り切って夢中で逃げ出してしまう。
雨が降る夜の街を呆然と彷徨っていたユキは、高台にある公園でデザイナー志望の服部光司と出会った。
ユキのひとり言に思わず返事をする光司。パワーの強い幽霊は、午前零時から三時の間(霊界タイム)だけ、人間の目に見えたり、声が聞こえたりするらしい。
光司の優しさに触れ、孤独なユキの心に温かいものが流れる。
そしてユキは、この世の中でやり残してきたことが、人を愛する素直な生き方だということに気づくのだった。

座席は1階14列25番(やや上手)。
脇も前も通路で、段差もこの列から更にあり、とても観易いお席でした。

物語を追うので一所懸命で、ある小道具がなくて困ったとか、そんなことには全く気づかず。
私としては、プレビュー初日とは思えない位、安心して観られる素敵な舞台でした。
これがもしかして本来の音楽座の形なのかな?と思いました。
コミカルな部分もあり、ミュージカルだけれど、ストプレ要素も強くて、作品自体再演(再々演?)ということで、初見でありながらある種「懐かしさ」もあって。
私は好きです。

全体の細かい流れの感想などは、次回拝見する本公演の後に書ければと思います。引っかかった箇所が無かったと言えば嘘になるので・・・。


「ファッションショー」で始まったのですが、モデル役の皆さん、ここは少々硬かったかな。

で、バリバリ働き、かなりきつく、プライドの高いユキを浜崎さんは抜群の歌唱力と言いっぷりで表現してたと思います。
(前回のMMのイメージがかなり強くて、私の中でそれが若干邪魔をしているのですが・・・。)
ただ、歌い方がオペラみたいな感じですごいうまいのですが、後半も同じ歌い方に感じるので、光司に出会ってからのユキの変化が私には伝わりづらかったです。
もっと暖かいもの、素直な感情を感じたかったなあ、と。まあ、好みなんだとは思いますが。

かたまり様は前半ずっと木の後ろから声だけでした。
恨み辛みを抱え、かたまり様に近づくと、その人さえ小悪になっちゃう(?)位なのですが、後半、心境に変化が現れ、動き出せなかった体が自由になり、その気持ちさえ穏やかになります。
その時の軽やかなダンスがとても印象的でした。本当に幸せそうに、嬉しそうに踊っていて、ちょっとじわっときてしまいました。

そのかたまり様や天に翻弄(?)されながら、温かく時にはコミカルにユキを見守る(本当は連れて行かなくてはいけないのにユキに逃げられ、更にいろいろとお願いされる)ガイドさんは、本当に素晴らしかった!
翻弄され、ボロボロになってるその姿さえキュートに観えました(^^♪
佐藤さんはWキャストで、本公演の殆どは広田さんになるようです。それはそれで楽しみなのですが、佐藤さんのガイド、もっと観たいなあ、と本当に思いました。

その広田さんは振付師(なぜかオカマチック:笑)やレストランのオーナー(かな?)などでしたが、いろんな役の出来る方なんですねえ。感心しちゃいました。
あの素敵なサリエリの姿を微塵も感じさせない(笑)←褒めてます。そのお姿に、メインでなくても目がいってしまってしょうがありませんでした。
振付師でも笑いを堪えるのに必死で、レストランの全体のダンスシーンでも、表情は真面目なのに、ちょっとすっとぼけた感じの(失敬。)フリが妙にキュートで目に焼きついてしまいました^^;
この広田さんの役ももっと観てみたいなあ。

光司役の安中さん。初見の方です。
観る前から、ご本人のHPを拝見していて注目をしていましたが、なかなかよかったです!
最初は、「ちょっと緊張してるのかな?」と思ったんです。歌声が少々硬く感じたので。
今回のナンバーはもしかして、安中さんにとっては低めのキーが多かったのでしょうか?(違うかな。)
でも、どんどんよくなってましたし、特に高音がとてもキレイで伸びやかでした。
何より、光司のイメージがすんなり私の中に入ってきました。
真っ直ぐで一生懸命な姿が、光司の姿と重なってリアルに感じてぐっときました。
ラスト近く、ユキを必死に呼び止めるその姿と台詞に、私はボロッと泣きました(;_:)

あと、老婆を演じた西岡さんには大爆笑させていただきました。いや〜爽快!
かたまり様に近づいたが為に急にガラが悪くなったり、妙に軽やかに飛び跳ねて逃げていく様なんてもう涙流して爆笑でした!(^^)!

そして、饗庭さん。
いくつもMYツボにハマって、私の顔はきっとにやついてしたと思います^^;
最初の方で、ユキの会社のスタッフの一員として働いているシーン。
あまりに横暴なユキに、ある社員が怒りそうになるのですが、言いかけて一瞬の間、周りが「やめとけ!」という表情でフリーズします。
その中でも饗庭さんの「言っちゃダメェ〜!」と言わんばかりの半泣き状態で首をゆっくり横に振る姿に噴出しそうになってしまいました(笑)

メインの役は「沢井」くんですが、その沢井くんは、大学の卒業制作はまだだわ、追試も残っているわ、でも彼女とはラブラブだわ、の楽しい(?)キャラでした。自然に大学生だし、普段の沢井くんの様子が眼に浮かぶようでした(^^♪
この役の時の饗庭さんは、芝居&歌重視で、これまた新鮮。舞台の時は普段の声より低めで太く感じました。

私がたまらなくツボってしまったのは、レストランでのシーンです。
メインは光司が由美とデートをするんですが、結局由美が好きな人は別で、光司はふられてしまいます。その様子をユキはずっと観ていたけど霊界タイムでないからその姿は誰にも観えない。
・・・というシーンで、上手奥で饗庭さんは女性2人を前に、何やら背中を丸めて半ば自棄酒のようにワインを飲んでいるのです。
なんか様子が変だな?と思って観ていると、気が弱そうなのに、どうも二股をかけていたらしく(笑)最後には両手を二人の女性に引っ張られて泣きそうになり、挙句にその女性たちに踏まれてました(爆)
申し訳ないのですが、メインよりもそっちが気になってしまって^^;笑いを堪えるのに必死でした。

余談ですが、MMで共演していた沓沢さんが自身のブログで「個人的には、饗庭くんの気の小さいキャラ芝居がツボでした。」とあり、私も大きく頷いてしまいました。

閉店の時間になって、ずっと店内にいる光司はそれに促されるのですが、その後レストラン従業員達を含めたダンスシーンになります。
そこでは、コックさんとして下手から走ってくるのですが、あの仕草は「演技」なのか「早替えギリギリ」なのか・・・と細かい事ですがちょっと気になった私です。

そのシーンに限らず、ダンスシーンも勿論あります。
今まであんまり見たことのない様な系統のダンスがいくつもあったので、それもまた新鮮。
個人的に、踊っている饗庭さんを観ているのがやっぱり一番好きなのでした。

本公演はキャストが一部変わるので、どう違うのか楽しみです。