10.27.2001博多座にて観劇。その1

《マチネ》

 席は、1階RB列。端ながら少し高くなっていて、背の低い私としてはありがたい限り(笑)

 トートダンサーズが出て来た。8人いる、よかった。私はいつもの通り両手を組んで既に集中体制に入っていた。
気のせいか、尋問のシーンからところどころテンポが速いような気がする。気のせいかも。。。なんとなく、なんだけど、
私の「感覚」がそう感じている。(その後、改めてCDを聞いたけど、やっぱり早めだったと思う)
その感覚は「あなたが側にいれば」あたりまで続いた。
特に、「あなたが側にいれば」はもっとゆったりしてた方が私は好き。余韻に浸る暇なく次々いってしまう気がして残念。
「愛と死の輪舞」。
私はこのエリザを見た瞬間の内野トートの「動揺」が大好きなのだ。
びくっと手が止まり、うろたえる表情のトート。私のツボのひとつだ。
内野さんの歌い方が更に堂々としていたのに驚いた。
(余談)
ただ、全体的に内野トートもそうだし、ルキーニ、エリザベート、ルドルフもちょっと声が疲れ気味だった気がした。
割れちゃったり、そこまででなくても硬くなってしまい、「すこーん」と抜けずに少々きつくなってしまっていたのが残念。
あと、オケとも少々合ってない所があったかな・・・。

「最後のダンス」
仕草に更なる堂々とした余裕のあるトートがみえた。
相変わらず妖しい(笑)
そして、「お前は俺と踊る運命」とエリザの首を締めた直後!!
「闇・・」(コーラス)  吐息交じりの「AH〜♪」(トート)
「中・・」(〃)      吐息交じりの「AH〜♪」(トート)
そしてそのまま、めっちゃ高い声(ファルセット)で「AH〜♪」(長かった!)
私はあまりにあえぎ声のような妖艶さに(@_@)状態でいると、たたみかけるように、
「お〜れぇ〜さぁ〜♪」と一気に!
初めてファルセットを聴きました!!(ソワレの方がはっきり聴こえたかな。)
あまりに突然の台風のような出来事に瞬間放心状態の私(苦笑)
いつもの、「お〜おおれええ〜・・・さあ〜!!」ではなく、テンポ的には売ってる楽譜のそのシーンに近い感じだった。
ホント、一気に駆け上がっていったため、次のシーンになっても私の頭の中で、ちょっとしたパニック状態になってしまっていた(笑)
でも以前の「宣言!」するような「お〜おおれええ〜・・・さあ〜!!」(文字で書くと感動が薄れそうで怖い(^^ゞ)が好きだなあ。。。
(※この「お〜れぇ〜さぁ〜♪」は未だに別バージョンだったのかうまくいかなかっただけなのか不明です(笑)
うまくいかなかったにしてはオケと合ってたしなあ・・・。うーむ。)

ACT1でこの日一番感動したのは、「ミルク」だった。
「ミルク」は逆に以前よりテンポがたっぷりめのような気がしたけど、怒り、迫力は衰えず、更に厚みを増したアンサンブルがとても
心に響いた。
ルキーニとのバランスもばっちりだと思うし、すごいノリノリだったと思う。
ルキーニに迫力もよかった。
これこそ、ミュージカル!アンサンブルのすごさ!と私はドキドキしたのだった。

ここで、私のツボその2(笑)
ミルクの後、「広場に集まろう!!」「おー!」っとみんなが走っていく姿に、ルキーニがミルク缶を持ったまま、
「お〜いくいく!」「いくいく!」とかわいくみんなに頷きながら同じ方向に走り出そうとして、「あらよっと」(?)と
止まるシーン(笑)
その頷く仕草と、立ち止まってミルク缶を不適な笑みで動かす表情のギャップが結構好き(笑)

そして、ラスト「わたしだけに三重唱」。
私はこの日初めて、「トートがフランツに勝ってる!!」と感じた。
今までは正直、ラストの「愛してる〜♪」の「る〜♪」でフランツの声に押されてしまって、トートの声が薄くなってしまう気がしていた。
でも、この日はトートの声もばっちり。「フランツには負けない」と言わんばかりの(?)堂々としたトートに、今までとまた違うトートを感じた。


ACT2.
「キッチュ!」
なんと、登場した時から既に拍手がおこっていた。(私も思わず拍手していた(^^ゞ)
しかも、「よーきんしゃった」の一言に大爆笑。
かなり会場もノリノリで手拍子。
差し出したグッヅを「やらんばい!」って引っ込めたり、カードを投げてプレゼントしたあげく、ラストでは拍手が続き、ルキーニも更に
拍手を盛り上げる仕草。そして、「笑っていいとも」状態(爆)「ちゃん。ちゃん、ちゃん、ちゃん♪」で、ルキーニはえびぞりになってた^_^;
大爆笑の直後の引き締まった会場の空気。その落差がなんとなく嬉しい私。

「エーヤン!」の鞭さばき&「はっ!」は健在!!

「ママ、何処なの?」
で、「猫を殺した」では、トートはふんふん、と聞いてちょっと離れるけど、「でもちょっとかわいそう・・・」と子ルドルフが歌うと、
「ん?」と急に振り返ってルドルフを見つめるんだよなあ。この表情を含め、ルドルフを見つめるトートは優しくて好き。

「運動の間」のシーンでの、「私自由になれる」(エリザ)の直後のトートの「はっはっ!」は健在で、しかもあざ笑うような表情は
私のツボその3(笑)

「父と息子」以降、ルドルフ@井上さんが登場。
よくよく観ると、「憎しみ」のシーンになって気難しい表情の父に最後まで必死に「ね?・・・分かってください!!」と訴えかける
井上さんの表情が(下手で)切ない・・・。
でも、梅コマのようなフランツが表情や仕草をあらわにする事はなく、このシーンもすたすたと消えてしまった。

「闇が広がる」
トートが現れた時、以前はにこにこと子供のような表情をしていたルドルフだったけど、今回はそうではなかった。
すごく大人になった感じがした。
無邪気さが抜けた、っていうか。
そして、二人のハーモニー。若干、いつもの井上さんより声が固いかなあ。でも、気持ちががんがん伝わってくる。
様々な感情が丁寧に伝わってくる。
そして、トートがキスしかけて突き放し、「見過ごすのか」と歌うと、「違う!」と小声ながら訴えるルドルフ。
この「違う!」が私のツボその4。(笑)

「独立運動」〜「僕はママの鏡だから」
内野トート&ルドルフ共にダンスもキレがあって素敵(^o^)丿
それにしても、躊躇いながらも決断を下したルドルフって本当に力強く感じる。
そして、馬車にのって「国王」として手を振るルドルフの表情ってとても希望に満ちていて輝いてる。
だからこそ、その後の「挫折」があまりにも痛々しくて・・・何度観ても胸が痛くなる私。
母(エリザベート)に訴えかける表情はさっきまでの「大人」から急に「子供」に戻ったよう・・・。必死に「ね?」と語りかけて。
その歌声からもルドルフの必死な思いが伝わってくる気がする。
でも、どんどん目に見えてエリザベートが遠くなっていく(離れていく)のが感じられて苦しいなあ。
演出上でも、「おやすみなさい・・・」と言って去っていくエリザベートの仕草が(観劇する度)どんどん変わってる気がする。
心の距離が離れてる、と言うか・・・。去っていく前から既に心が離れてるのが感じられるし。

「マイヤーリンク」
以前と違うと感じたのは・・・。
トートが魂を奪うようにキスをし、銃を向ける時、以前よりゆっくりだった気がした。
そして、引金を引いて、ルドルフが倒れるまでも若干の間。
引金を引かせてるのはトートだけど、でもルドルフの表情からも、その間からも「誇り」を持って引金を引いているような、
ただトートに操られて「逃げた」だけじゃない、って私は思った。・・・思いたい。
更に、倒れて葬儀に移るまで(鐘がなるまで)はもっと長い間。
全体が息を潜め、飲み込んでその間を見つめている、という感じだった。
トートの表情はやっぱりどこか切ないような、ルドルフに対して敬意を表してるような・・・。
きっと、ルドルフのこともある意味愛していたんじゃないかな。。。。

「死の嘆き」
「この罪は消せない・・・」と嘆くエリザにずっとよりそうフランツ。
「私たちは鏡同士・・・」とシシィが歌い出してもなお苦しげな、それを抑えるようなフランツの表情・・・。
以前はもう少し早くいなくなってて、エリザが一人になってた気がするけど、今回のように長くエリザに寄り添ってるフランツを
観ると、「やっとルドルフの思うとおり、3人肩を寄せ合って同じ時間を過ごせたね・・・」と思ってしまう私だった。

「悪夢」
フランツがトートと向き合わず、正面(一番前に出て)を向いて、感情剥き出しに怒っている。
(それまでは、あまり感情を表に出さずにいただけにこのシーンは印象深かった)
吐き捨てるように、歌っている。
ある意味、正面きってるより対決が表立ってて、すごかった。
フランツの愛がいかに激しく、真っ直ぐだったか・・・。(エリザにうまく伝わらなかったとしても)

そして、ラスト。
エリザからの幸せそうなキス。
感動に胸震わせて、その感情を抑えきれないトート。
あまりにも幸せそうな二人。。。

全体的な出来としては、主力の皆さんが少々声がお疲れ気味だったり、オケとずれて聞こえたりして、正直消化不良の思いが残る
マチネだった。(内野さんだけでなく、ね)
でも、内野トートは堂々として包容力が更に大きくなってたと思うし、妖艶さも増していた。
でも、やっぱりガツン!と気持ちいい歌声を聞きたい!!
  

そして支離滅裂なまま(爆)、《ソワレ》につづく。