「モーツァルト!」

出演者、あらすじなどはここ(「井上さんのこれから」)を参照してください。

感想。2002.10.12(MY初日)編。


感想その2.2002.10.26(日生MY楽。)編。

感想その3.2002.11.16(大阪ドラマシティ)編。

感想その4.2002.12.28(帝劇)編。

〜全体の流れ〜多分、こんな感じだったと思います^_^;

第1幕

「プロローグ(1809)」。
モーツァルトのお墓を発掘する場面から始まります。、
そして、そこから子供時代、1768年5月メスマー邸に・・・。
そこでヴォルフ(子供時代の為、姿は「アマデ」。)がピアノを観客に聞かせている。そばについているのは父:レオポルト。賞賛の嵐。
そう、幼い頃「神童」と呼ばれたヴォルフガング・モーツァルトは、父の英才教育をうけながらも、ありのままの自分の姿を受け入れず、
「神童」のイメージを押し付ける父に反発していました。
そのヴォルフがレオポルト達が乗っている台と入れ替わりピアノを弾きながら舞台中央奥より登場。
そして、ほぼ常に傍にいる「アマデ」はスコアと羽ペンと銀の小箱を手に無表情で作曲をし続けます。その姿はヴォルフガングにしか見えない・・・。

赤いコートを羽織り、ナンネールとじゃれ合いながら歌っていると、レオポルトが現れ、「何だその上着は!」。
(ヴォルフはギャンブル?で手に入れた金で買ったと言ってたような・・・。)
「私たちは貴族じゃないからそんなものを着ては大司教様のところへは伺えない!」と。ナンネールにコートを返してくるように命じます。
渋々応じる二人。
自由を求めるヴォルフは「あんなヤツ(コロレド大司教)のために曲を作るなんて嫌だ!」と反発。
しかし、がんとして、ヴォルフの言い分を認めず、「お前の道は私が決める」と諭す父、レオポルト。
レオポルトが去っていった後、「このままの僕を愛してほしい」と思いを歌に乗せます。
「僕こそ音楽(ミュージック)」

また、モーツァルトと父の雇い主でもあるザルツブルクの領主コロレード大司教は、モーツァルトを自分の宮廷音楽家として束縛し、
才能の独占を図ります。
しかし、コロレド大司教と、傍若無人な振る舞いのヴォルフは益々対立を深め、とうとうモーツァルトは宮廷音楽の職を辞めてしまう。
ザルツブルクを飛び出し、ウイーン、パリ、ロンドンと恵まれた職場を求め母親と旅に出るモーツァルト。
故郷で姉はモーツァルトの成功を夢見、父は未熟で世間知らずのモーツァルトが心配でたまらない。そんな思いを歌います。
「心を鉄に閉じ込めて」

コロレード大司教の策略もあり、モーツァルトは新しい仕事に就くことも出来ない。
その上、ウェーバー一家に利用され、一文無しに・・・。
次第に堕落していくモーツァルト。父がお金を工面し、更にはパリに行け、と助言し、その通りパリに行ったものの目が出ることなく、
更にその大切なお金も母親の病気に使うことなく、ついには母親は亡くなってしまいます。モーツァルトは絶望の淵に立たされ、「残酷な人生」と歌います。

失意のままザルツブルグに戻るモーツァルト。

そこで(居酒屋で)皆が、コロレド大司教や自分のモノマネをしながら、自分の事を笑っているのを見て我慢できず殴りかかっていきます。
そこへプロデューサー(?)シカネーダーが現れ、なんとか場もおさまります。
そして彼と意気投合し、「大衆にもわかり易いオペラを作ろう!」と約束し、シカネーダーと女優達、そしてつられるようにモーツァルトも唄い踊り始めます。可愛い踊り(笑)
モーツァルトは途中で1人の女優の手を引き、どこかへ消えてしまい・・・(こらこら。)
場面のラストはシカネーダーを中心としたラインダンス。素直に楽しく笑ってしまうシーンでした。
(次のシーンで、父がモーツァルトを呼んでいるのに、奥の部屋(?)でその女優さんと抱き合って(影ごし)いて(苦笑)
慌ててはだけた上着で現れました。呆れる父^^;)

ザルツブルグ大聖堂の前ではウィーンへ帰るヴァルトシュテッテン男爵夫人が「モーツァルトをウィーンへ連れて行きたい」とレオポルトに話します。
モーツァルトはもちろん乗り気になりますが、レオポルトは自分達はコロレド大司教に仕えているし、息子を正しく導くのは自分だと断ろうとします。しかし、男爵夫人はコロレド大司教の了解も取り付けたと言い、更に、「おとぎ話をしてあげましょう」と歌に・・・。
モーツァルトには「望むように生きるなら星からの金を求め一人、旅に出るのよ」と伝え、レオポルトには「愛とは解き放つことよ 愛とは離れてあげること・・・自分の幸せのためでなく涙こらえ伝えよう・・・」と・・・。
「星から降る金」

ウィーンへ向かうコロレド大司教の馬車の中では、コロレド大司教がアルコー伯爵に「モーツァルトを皇帝の前では演奏させないように」命じます。
途中でなぜか大司教がトイレに入るシーンも。なぜだ?!(笑)

ウィーンの街路でモーツァルトはシカネーダーやウェーバー一家と再会。
そしてコンスタンツェとの愛を深めていきます。「並みの男じゃない」と唄い踊るモーツァルト。

コロレド大司教が裏で手を回している為、皇帝の御前での演奏の機会を奪われつづけたモーツァルト。
ついにウィーンのコロレド大司教の官邸に乗り込んできます・・・のですが・・・。えー大司教はお取り込み中で(笑)、色っぽい女性達が3、4人取り囲んでいて、なにやら妖しい動き(?)をしています。
いいのか、コロレード^_^;。(モーツァルトもその姿を見て「ひゅう♪」と呆れた表情をみせます。)
しかも、モーツァルトが乗り込んできても動じる事無く、ウィーンを去るように言い放つのでした。
ついに対決はエスカレートし、それぞれに最後通牒を投げつけることに。

アルコー伯爵に「モーツァルト、貴様はもう終わりだ」と言われたにもかかわらず、モーツァルトは「これこそ始まりだ。今、僕は自由になった!」と飛び出します。
アマデをからかって彼の銀の小箱を取り上げたりしますが、アマデは表情1つ変えずに返すように手を差し出します。ヴォルフガングはアマデを前に、「誰にも頼らず本当の人生を見つけよう 自由に生きられたら死ぬのは怖くない。 
自分の影からのがれらるのか・・・」と。(「影を逃がれて」
途中からセリの上では全員が登場して迫力満点のアンサンブル。
その下では楽譜を書きつづけるアマデ。そしてインクがなくなるとヴォルフガングの袖を捲り上げ、彼の腕に羽ペンを突き刺し、その血で楽譜を書き続けるという・・・。
モーツァルトの腕からは本当に赤いものが流れ、顔を歪めます。
アマデ、その無表情の仕草が時にはぞっとするぞ。すごい。


第2幕

第1幕のプロローグと同じで2幕もモーツァルトのお墓を探すシーンからスタート。そこから1781年のウィーンへ・・・。

セリの上でピアノを演奏するモーツァルト。演奏が終わった瞬間喝采が起き、口々にモーツァルトの事や彼の音楽について語り合う貴族達。
(「モーツァルトの音楽は素晴らしい。でもここはウィーン。成功するものを嫉妬し潰す」っていう内容の歌だったような。)
しかもピアノが吊り上げられて宙に浮いたまま。歌い終わると何事も無かったように(?)もとのセリの上に戻るという・・・。

モーツァルトの部屋。
コンスタンツェを思い返しながら歌うモーツァルト。そこに家を飛び出してきたコンスタンツェが現れ、二人はデュエット。「♪誇り高く生きる」と歌います。(「愛していれば分かり合える」。)
そこへセシリアとトーアヴァルト(セシリアの二番目のダンナ。)が現れ、コンスタンツェとの結婚を強要。
「母親を扶養し、別れる時は慰謝料を支払う」という誓約書にサインするモーツァルト。
だけどコンスタンツェは「あんたを信じている」と言ってその誓約書を破り捨て、2人はベッドで抱き合ったまま舞台奥へと退場・・・。

ザルツブルグでは姉・ナンネールが自分と弟ヴォルフを思い出しています。
アマデの姿をした人形と小さなピアノに子供の頃のように目隠しをしながら、ナンネールはその悲しい思いを歌います。
「プリンスは出て行ってしまった。プリンセス(自分)はお城に一人。私の結婚相手は貧しいからパパは反対。
私の結婚資金をあなたの為に使ってしまったからパパにもお金がない。どうかかえして頂戴、私の人生を・・・ここでは息がつまる」
と歌っているとレオポルトが現れ、「お前は家族を見捨てたままなのか・・・この家族を救えるものは他にはいない。」と。
「プリンスは出て行った」

モーツァルトがその思いを手紙で読み、「そんな事はないんだ!」と呟きます。(モーツァルの部屋に変わっています)
結婚するお姉さんに送るお金を手にしています。そして、一生懸命作曲をしているところへシカネーダーや他の友人達が遊びの誘いにやってきます。
お金に気付いた友人が「貸して!」と言うけど、それはお姉さんに贈るものだから、と断るモーツァルト。
(「友達より身内か?」「うん!」「友達がいの無い奴だ!」と歌ってました。)
しかし・・・。新しい曲が生まれ、に興奮した彼はその大事なお金を友人達に与え、そのまま外へと遊びに行ってしまいます。
(「友達がいのある奴だ!」と言われて^_^;)
誰もいない、バラとかが散乱した部屋へダンスパーティーから戻ってきたコンスタンツェ。
「誰が片づけるの主婦なんて出来ない でも夫は芸術家だから私が支えてる・・・インスピレーションを与えなければ
でも夜が来たらダンスにパーティに行く・・・」と歌います。(「ダンスは止められない」

ザルツブルグではコロレド大司教がモーツァルトの曲を聞き、歌い始めます。
曲の途中で連れてこられたレオポルトが、コロレド大司教に「ウィーンに行かせてほしい」と頼みますが、コロレド大司教は
「彼をザルツブルグに連れて戻れば恩赦を与えよう」と言います。
しかし、レオポルトは「自分の息子はその様に大事にされるには値しません。孫のレオポルトにも私の血が流れています。
また再び天才を作り出す事が出来ます!」と訴えます。
しかし、聞く耳もたないコロレド大司教。レオポルトを下がらせます。
そして、コロレド大司教は再び歌います。
「どんな研究も神の摂理も、あんな無礼で傲慢で自惚れた愚かな男の創り出す音楽の魔術に敗北するのか」と。
「神よ、何故許される」
この歌の最後のフレーズ、すごい鳥肌ものでした。「魔術」という歌詞で、「ま〜じゅ〜♪」まではファルセットっていうのかな、
裏声で優しく歌っていたのに、ラストの「つ〜♪」で爆裂!!さすがだ、山口様。

ウィーンへモーツァルトを訊ねていくレオポルトは、皇帝の御前演奏会でも大成功を収め名声を増していく息子を見、益々悲しい表情に。
成功は嬉しいけれど息子の中におごりを感じたのでしょう、その場を去って行ってしまいます。
そして理解出来ないモーツァルト。お互いの事を愛しているのに分かり合えない・・・。

ラントシュトラーセの家ではコンスタンツェがオペラの成功のお祝いをしようとモーツァルトの帰りを待っています。
1人で祝杯をあげていると、モーツァルトが「遅くなってゴメン」。
「乾杯?それともキス?」と聞くコンスタンツェを抱き上げ、ベッドへ運ぶモーツァルト。
そしてその夜、モーツァルトは夢を見ます。仮面舞踏会(夢魔)の中、大きな仮面をかぶった人たちが登場します。
キラキラの仮面をかぶったコロレド大司教も登場しては歌い、最後にはや謎の仮面をかぶった男(レオポルト)も現れます。
しかも、「お前は幸せを得ることは出来ない」というような(うる覚え)不吉な言葉を残して・・・。
うなされ、目を覚ますモーツァルト。

そこへ金をせびりにやってきたセシリア達。けれどもモーツァルトに財産がないとわかると借金を頼む手紙を書けと言い出す始末。
そこへ喪服姿のナンネールが現れ、静かに「パパが亡くなったわ」と告げます。

混乱したモーツァルトはコンスタンツェの前でアマデと争い始めます。
セリの上から見つめていたアマデは、そのままストン、とベットに飛び移り、後ろからがっ!と首を締めます。
しかも、更に馬乗りになって首を締めつづけます。
「お前(アマデに)が悪いんだ・・・」と呟き、争うモーツァルトの姿を見、アマデが見えないコンスタンツェはわけがわからず「止めて!」と絶叫します。
再びセリの上に上がり、上手を指差すアマデ。すると、そこには男爵夫人が現れ、「星から降る金」がリプライズ。

それを聞き、「大人になった男は自分の足で立ち上がらなくては…」と呟き、気分転換に外の空気を吸いに行って来る、と。
「待って!」と叫ぶコンスタンツェの言葉にも足を止める事無く・・・。

その頃フランスでは革命が起き、その影響でウィーンの街も騒がしく。役人暴言を吐き、捕まりかけたモーツァルトを救ったのはシカネーダー。
彼は『魔笛』の台本を手にオペラの作曲をモーツァルトに依頼します。
あずま屋(アン・デア・ウィーン劇場)で作曲に没頭するモーツァルト。そこへシカネーダー達が様子を伺いにやってきます。
一緒にきた女優がモーツァルトに接近し、抱き合いかけた時にコンスタンツェが帰ってきます。
「私に旅に出させておいて、こういうこと!あの人の方がインスピレーションを与えてくれるの?!もう待つのはうんざり」と、
怒りを爆発させるコンスタンツェに「今は魔笛を仕上げたいからとにかく帰ってくれ。・・・ここだったら君の母親も来ないし、集中出来るんだ」
と追い返すモーツァルト。ついにはコンスタンツェに「あなたの愛はみせかけ」と言われてしまいます。
2人の溝は深まっていくばかり・・・。

そしてオペラ・魔笛がモーツァルト自身の指揮によってアン・デア・ウィーン劇場にて上演され、観客は素晴らしさを称えます。
そこへ現れた謎の仮面の男。「レクイエム」の作曲を依頼。「自らの力で作曲するように」と言い残し・・・。
「誰の為のレクイエム・・・」

モーツァルトは自ら楽譜にペンを走らせます。表情は狂気に満ち溢れてるようにさえ、観えます。
セリの上や周りでは人々が「神がつかわした奇跡の人 世界が果てる日まで奇跡は終わらない 神の子 モーツァルト!」と大合唱。
「モーツァルト!モーツァルト!」
しかし、モーツァルトは曲がかけなくなり、自らの腕を指し、そのペンでまた書き始める。
そして、「もうこれ以上曲は書けない、もう血の一滴も残ってない、もう残るは心臓だけだ・・・自分の心臓をさせ、僕は死ぬがお前も死ぬんだ」
と自分の胸を開けて、アマデに羽ペンを持たせ、迫ります。そしてアマデがモーツァルトを刺し、「どちらも」息絶えます。

「モーツァルト」が息絶えたところへセシリアが入ってきます。モーツァルトが動かない事を確認し、上着をまさぐり、お金の入った袋を手に部屋を出ていきます。
舞台下手ではヴォルフガングの墓を掘り当てたメスマーがコンスタンツェに礼金を支払います。
ナンネールが息絶えた弟を目の前にし、悲しみにくれ、目にした(アマデが手にしていた)小箱を開けます。
するとモーツァルトが作曲したメロディーが次々にあふれ出てきます。
全員による「影を逃れて」の大合唱。