マドモアゼルモーツァルトその3.
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2005.8.21(日)盛岡市民文化ホール・大ホールにて観劇。 座席1階4列24番

この盛岡市民文化ホールは、オペラやクラシックなどをよくやる所らしく、大きさもさることながら、音響もとてもよかったです。
4列目という席にも恵まれ、肉眼ばっちりで観ることができました。

冒頭の「ガイアソウル」の登場とそのアンサンブル。「ラグナレク(神々の黄昏)」
気のせいか、今まで観たより少し明るめ(ブルーの薄暗い神秘的なライト)に感じました。
ベージュ系のしなやかな衣装を顔付近まで身にまとったガイアソウルは誰が誰、とは分からなかったのですが、なんか偶然(?)上手に饗庭さんを発見。
心地よく壮大に響くアンサンブルと、しなやかに踊る饗庭さんの姿を観た瞬間、なぜかぞくっと、ぐっときてしまい冒頭から泣きそうになってしまいました。
どうしちゃったんでしょうかねえ、自分^^;

これが3回目でしたが、今までで一番感動しました。
全体的に、一体感がより強く感じられたのと、ハーモニーもすごくパワーがあって、キレイ。
また、ステージが広かったこともあり、ダンスシーンが観ていてとても気持ちよかったです。(窮屈感がなかった。)
あと正直、ハコ選びってかなり重要、などと思った私です・・・。
パルコ劇場は音の響きもよくないし、ミュージカル向きではないと思う。(ぼそっ。)

回数観たからではなく、自然にすーっと音楽が心に入ってくる、そんな感覚になりました。
観終わった後もずっといろんなナンバーが頭の中で流れています。

新妻さん。
歌声は相変わらずパワーがあってキレイに響いていました。(この人、歌安定してるなあ。)
その表情もよくなってたと思いました。
コンスタンツェと結婚するまで辺りは、私としては「一生懸命作って演じてます」感が感じられて少々疲れる部分はあったのですが(ごめんなさい)どんどんよなってると思います。
男っぷりもあがってました(笑)コミカルなシーンも間がよくなってた気が。随所にウケていました。
かわいらしい、というか真っ直ぐというか、好感のもてる役者さんです。苦悩や揺れる想いなど繊細な表情や演技に期待したいです。

広田さん。
かっこいい・・・。(なんちゅー感想^^;)
歌声も表情もセクシーな色気があって素敵でした。
欲を言えば、愛する想いに気づいた後とそれまでの感情にもっと差があってほしいです。もう少し愚かになってみませんか?(笑)ダメ?
そういえばどこかの場面で(どこだよ、自分。)、怒りながら歌って、持っていた羽ペンを叩きつけるシーンがあったのですが、この日は叩きつけず持ったままでした。

園岡さん。
ホントにええ声です・・・。よく響いてました。
k−10だったか、別の役で(劇中の役者)出ていて、カテリーナが歌いきってポーズをとったときに客席に向かって拍手を煽っていたのですが、その表情がなんだかお茶目な感じでかわいかったです(笑)

中村さん。
モーツァルトと結婚するまで辺りの話し方、演技、歌い方がちょっと不自然な気が・・・。
アニメチックというか・・・。そこまで作りすぎなくてもいいんじゃないかと私は思うのでした。
結婚してからはどんどん表情も歌い方も変わっていって、なかなかよいのではないかと思います。
感情の幅が(歌や表情から)もっと感じられると嬉しいかな。キレイな声をしてる方です。

そして饗庭さん。
やっぱりダンスも好きだし、表情も好きです。
貴族の時と役者の時とその表情が全く違うんです。
時には品のある優しい笑みであったり、時には溢れそうな激しい感情を感じる表情だったり。
たまに、怖いと思うことがあります。
その場その場での感情が、その口から出てるであろう台詞がふっと入ってくる、そんな感覚になりました。

「シカネーダーごめんよ。」と思いながら饗庭さんのダンスに釘付けな私(笑)

あと、前回観た時よりも、タミーノの表情にパミーナに対する愛情を感じました。

饗庭さんの表情といダンスを観ていると、とにかく幸せな気持ちになります。
自分の感情が持ってかれるといいますか・・・。

何度も泣きそうになって、じわじわきて胸が熱くなって。
観に行ってよかったなあって本当に思いました。