2006.7.8 東京芸術劇場にて 座席1階L列7番

☆キャスト・物語はこちらから。

もともと東京楽のみだったのですが、都心に行く用事もあり、またなんだが気になり(?)急遽とりました。

プレビューとどう変わっているのか、どう自分が感じられるのか楽しみにしていました。
が。
うーん・・・。

勿論、部分部分で感動したり、泣いてしまったりということはありました。
特に2幕は素敵でした!

ただ、柱になる主人公2人に気持ちをもっていかれなかったのがこの私の複雑な想いの要因なのかもしれません。
正直、二人をとりまく周りの人達に気持ちをもってかれた、という感じで・・・。

すみません、好み、というものもありますし・・・。
と、いうことで感想を続けます(笑)

1幕。
私が違和感を感じてしまうひとつのシーン。
ミツと吉岡の出会い、そして「それまで」と「それから」の吉岡の変化。
そして吉岡に対するミツの決断。
そこが私の中でぼやけてしまってたり、違和感を感じてしまい、その後もずっと淡々と観てしまってた感がありました。

吉岡はもともとどういう人物だったのか。そして「何が」変わったのか・・・。
そして、「小児麻痺を患って今でも不自由。君にもふられたし」とという一言でなんのためらいもなく(と私には観えました)自分の体を差し出すミツにはどうしても感情移入が出来ませんでした。
吉岡の安い台詞(吉岡にはその感情がないので)や態度にも、そこにミツを動かす「何か」がほしい・・・。
そしてミツにも、ためらいや、吉岡に対して想う感情が観られたらいいなあ・・・と感じました。
吉岡に対しての恋心や同情心、そして「なんとかしてあげたい」という思い。
この出来事が、吉岡にとっては些細なことだと思いつつも、お互いに一生残り続けることなんですよね。
どうしてもそこまでに思えなくて・・・。
私の見方が悪いんでしょうか^^;

それと今津さんと吉田さんの歌がちょこちょことふらついてて不安定だったのが残念でした。

印象に残ったシーン。
「お前変わったな」と吉岡に対して言う長島の台詞。
以前とは違い、思わず「はっ」としてしまったような言い方になっていました。
悪友の長島でさえ(いや長島だから?)驚いた吉岡の変化、という印象がその言い方から伝わってきてすごくいいアクセントになっていたように思いました。

そして1幕唯一うるっと泣いてしまったのが、西岡さん。
(見方がずれてますか・・・?:笑)
家に金を入れず暴力をふるう田口(ミツと同じ工場に勤める男)の妻。
給料日、田口に詰め寄るも、金はない、暴力はふるわれる、背中の赤ん坊は泣き出す・・・。
わずかなシーンだったのですが、普段の暮らしぶりや、歯を食いしばって赤ん坊のためにも気丈に生きている姿が目に浮かぶようでした。
ミツがお金を差し出した時も、一度は断りますが、ミツの優しさと今おかれている現状のために「借りる」ことに。
「必ずお返しますから」。
この人は、なんとしてでもこのお金を返そうと頑張るんだろうなあ、とその姿から感じたのでした。
わすかなシーンからそんな、いろんなことをイメージ出来た(合ってるかは分からないけど^^;)西岡さんがとても印象的でした。


2幕。

復活病院のシーンになってからは、どのシーンもかなり好きです。
特に、インストゥルメンタルの音楽「ミラクル」。
ミツが竹林の中で、たえ子と一緒に命の奇跡を見る(でいいのかな)シーン。
群舞(他の患者たちも加わってました)がとてもキレイで神秘的で素敵でした!

ミツは結局誤診だったわけで、「悪いなあ」と思いつつ喜んで病院を出ます。
吉岡にも堂々と逢える!心躍る想いだったと思います。
その影で、ミツの退院を喜びつつ号泣するたえ子の姿には切なくなりました。
でも、ミツは結局復活病院に戻ってきます。ここに置いてくれ、と。
驚くたえ子に抱きつくミツのシーンではうるうるきました。

患者さん達の役に立ちたい、という思いだけでなく、自分の居場所を見つけたという思いもあったような気がして(違うかもしれないけど)ミツの、それからの患者さん達とのやりとり・生活がとても幸せそうに見えました。
すごく自然で、違和感がなかったです。ミツらしさが出てる感じがしました。
切ないけれど、心優しくなれそうな気持ち。
そして何よりも心を開いて前向きに生きようとする患者達の笑顔に胸が熱くなり、「ビギン」にまたもや感動。

最初に観た時、「こんなに人に優しく尽くしてもこんな最後だなんて・・・報われない」と思ったりもしたのですが、何が幸せで何が不幸せなのかは、他人が決めることじゃないんだよなあ、とふと。
それだけ、「ビギン」でのミツも、そして患者達も幸せそうでした。もちろん、現実と向き合い立ち向かうことは口で言うほど簡単ではないけれど。


他の役者さんの印象。
秋本さんと浜崎さんの歌がめっちゃうまかった。それだけに「眠れぬ夜」の4人の全体のバランスが少々残念・・・。
佐藤さんは芸達者。思わず観てしまいます(笑)

安中さんは、長島の台詞の言い回しが変わってたり、変化がみられました。
ダンスは相変わらずビシッとキレがよくて元気いっぱい。でも、社員でのダンスシーンでは、床に手を着く時一瞬躊躇してるような感じを受けたのは気のせいでしょうか・・・。
ペアダンスではしなやかな仕草もあったりで、キレイでした。時折、伸ばした手(腕)がビシッと元気よかったのは、そういう意図なのかな。
私としては・・・。(それで終わりかい!)

ツボの「街の灯」シーン(?)ですが、遠目に観ても瞬きするたび「キラキラ☆」していました(笑)
ラメかと思ったら、七色のまつげをつけてるそうで・・・^^;
「俺、キレイ?」で客席からも笑いが(笑)
でっかいにいちゃんが金髪にレインボーアイライン(?)、ヒラヒラスカート姿で真顔で聞いてきたら確かに面白い・・・(^^♪
「ありがとっ。」と投げキッスをしスキップしてはけてく安中さんに思わず吹き出しました。客席からも笑いがおきてたなあ。
パワーアップしてて驚きました(笑)

作品自体嫌いではないだけに、1幕からもっと心にひっかかる何かがほしいです。