レッツゴー!忍法帳

作・演出
いのうえひでのり

出演
古田新太、阿部サダヲ、馬渕英里何/入江雅人
高田聖子、橋本じゅん、粟根まこと、こぐれ修、逆木圭一郎、右近健一
河野まさと、インディ高橋、山本カナコ、礒野慎吾、吉田メタル
杉本恵美、タイソン大屋、中谷さとみ、保坂エマ/川原正嗣、前田 悟

池田成志

来た、来た、来ました!ついに来た!!
二年に一度の大馬鹿祭り!!
阿部サダヲ!入江雅人!馬渕英里何!そういえば・・・池田成志。
超豪華なの?なゲストを、
古田新太、高田聖子、橋本じゅん等
いつもの新感線が迎え撃つ!(でも意外と久しぶりかも)
微妙にゴージャスな演技陣でおくる噂の超話題作!!
忍術X妖術X奇術X変態入り乱れ!
ドロンパ☆ゲロッパ☆ビビンバ大合戦!!
劇団☆新感線が総力を挙げて適当につくる、
超いいかげん忍者活劇!!


(仮チラより)

あらすじ

戦乱の世の中。堀之内城では、静姫(馬渕)が隣国の黒川城城主・裕展との婚礼を明日に控えて準備が行われていた。
そこへ突如、北浦勢に攻め込まれ、城は堕ち、大混乱となる。堀之内家剣術指南役にて静姫のお守り役・入谷蔵之進(入江)は、
なんとか生き延びた姫を連れ、黒川城まで助けを求めに行こうとするが、襲ってきた忍者は黒川の手のものだった。
なぜ、味方のはずの黒川様が姫を狙う?疑問が湧く中、謎の忍者3人が助っ人に現れる。
1人は、猿渡のサダ(阿部)−さすらいの一匹狼忍者と自らを呼ぶ。もうひとりは、風魔ゴジロー(橋本)−鋼鉄の体を持つ男だ。
そしてもうひとりは傀儡八幡(インディ)−からくり作りの名手。姫を助けるという任務を負ったという3人の力を借りて、姫と蔵之進は黒川城へと逃亡の旅に出る。
一方、黒川城では、黒川家筆頭家老の秋葉弾正(粟根)と裕展の義理の母・おやや(高田)が、はかりごとをしていた。
静姫を亡き者にして、おややの娘・みずち姫(杉本)を裕展の正室とする。それがふたりの陰謀だった。
2人が策略を語っている時、ひとりのあやしい男が現れた。仲間に加わりたいと言う。
彼は、ばってん不知火(池田)−自称ビジュアル系忍者だ。不知火は、北浦に雇われ、黒川城を探っていたのだ。
静姫が堀之内の隠し軍用金の秘密を握っているため、北浦が姫を追っているという情報も提供する不知火を、おややたちは仲間に加えることにする。
おややは、静姫を捕らえるために、自分の配下・地獄谷七人衆の力を借りるべく、ペットのマングースの万太郎を地獄谷へと向かわせた。
逃亡の旅を続ける姫とその一行は、霧隠才子(保坂)と出会う。彼女は、蔵之進が北浦へ間者としてはなった女忍者で、サダ、ジゴロー、八幡を使わせたのは彼女だった。しかし、彼女には秘密が・・・。
その頃、もののけの森では、おややの命を受けた地獄谷七人衆が、静姫一行がやってくるのを待ち受けていた。
地獄谷七人衆
とは、地獄おろち丸(古田)を首領に、無敵闇童子(河野)不動魔愚南無<ふどうまぐなむ>(タイソン)、招鬼黒猫
(山本)、烏魔右近(右近)、怒鳴吐<どなるど>入道(吉田)、十六夜無明之介<いざよいむみょうのすけ>(川原)

鋼鉄ふぐり丸(逆木圭一郎)という、暴走族みたいな名前の強者たちだ。
さらに、もののけの森を縄張りとする山賊・赤猿<あかましら>一家たちも手ぐすね引いて待ちかまえていた。赤猿のじょうじ(こぐれ)を頭に、川うそのうそ平(礒野)森の小南坊(前田)風谷のウマシカ(中谷)というこれまたあやしい者ども。彼らは何を狙っているのか?
次々と襲い来る、個性あふれる手練れたちの忍法。裏切りに次ぐ裏切り。静姫一行は逃げ延びることができるのか?姫に隠されているという軍用金の秘密とは?

(パンフより。敬称略)
※どんなビジュアルなのか?参考までにココをご覧ください。(イープラスの特集にリンクします。)
2004.1.24(土)池袋サンシャイン劇場にて観劇。 座席1階18列24番

・・・困った。
レポを書こうとまず「あらすじ」を打った。それだけで疲れた(笑)
そして、感想を書こうとしている。が、頭の中が真っ白なのだ^_^;
観終わった後、ほとんど何も残らない感覚。単純に笑ってきた、という感じだった。
ま、それではレポにならないので(笑)なんとかひねり出してみます。
こういう舞台って特に、実際観劇しないとどうしても伝わらないんですよね。なんせ、「大馬鹿祭り」ですから。

冒頭。馬渕さんと入江さんが追っ手に囲まれてるところに、サダヲさんとじゅんさんが助けに現れる。
サダヲさん、その髪型素敵(^^ゞおもいっきり七三だし、どんな風にもびくともしない。
サダヲさんに遅れて登場したじゅんさんは、実はそこにある狛犬に「ばけて」登場を待っていた。(のに出遅れた。)
「3日前から狛犬にばけてキャンプをはっていたのよ〜。」新感線お馴染みの台詞。
※いつもなぜか、3日前から何かにばけてキャンプをはっている人がいたりするのだ。
そして、追っ手達と戦うシーンと共に音楽&オープニング映像(出演者をアニメで紹介)が。
サダヲさんの歌(「血風ロック」)にのって流れる映像がすごく凝っていて感動。
ちょっと懐かしいヒーローもののアニメを見てる感じ。しかも歌詞の字幕つき。その文字(フォント)も懐かしい感じで。
(あとでパンフを確認したら、関わっていたのは「竜の子プロダクション」だった。納得。)

まず、サダヲさんとじゅんさんのテンポのよさと、オバカすぎるキャラに前半は笑いまくってました。
じゅんさんのキャラは思いっきり「轟天」なんですが・・・^_^;
鋼鉄の体、女にはめっきり弱いエッチなところ、仲間を思いっきり切り捨てておいて後で帳尻合わせようとするお調子者、強いけど、オバカ(笑)
私は個人的にじゅんさんのこのキャラ大好きです。愛すべきキャラだっ。アクションシーンも素敵でした!
インディさんはちょっと影のうすーいからくり作り名人。(※この方は実際、小道具担当の人です。)
何度も飽きる位「死んで」(死んだふり)いて、「もう、人間の限界超えてますわ〜」を連呼。(この叫びはあまりにも現実味をおびていて思わず笑ってしまう。)
そして、高田さん演じる「おやや」が出てきたとき、私は思わず大爆笑してしまった。正確にいうと、おややが持ってるマングースの万太郎に釘付け。
愛くるしい顔なんだけど、その動き(高田さんが生き物のように動かしてます。)があまりにも可笑しくて。
粟根さんと高田さんが会話してる時もその高田さんの手にある万太郎の動きに見入ってしまった。
そして、万太郎が「話す」時は高田さんがちょっと声色を変えて関西弁まるだしで本音をべらべら捲くし立てる。
愛らしい顔で、関西弁で毒吐きまくりのマングース(笑)
そして、あやしい(というかうさんくさい)裏切り者を演じたら天下一品の(?)なるしーさん。
その姿に既に爆笑してしまいました。ビジュアル系だ・・・。(↑の「ココ」参照。その写真より更に色白く、まさしくビジュアル系バンドの人のようだ。)
なぜか回転する赤い「×」を背負って、あみあみの衣装で、ハードロック(?)「紅の×」を熱唱(笑)
MYスピーカー持参で(よくバンドのボーカルがスピーカーに片足のっけて熱唱してるでしょ?あのスピーカー。)
サビでは「×(バツ)!」と手でバツを作って飛んで、またスピーカー持って上手下手と移動して熱唱!これって、明らかに○ジャパンでは・・・^_^;
そしてお決まりのように「安心しな、俺はそう怪しいもんじゃねえ」と言って速攻周りに「怪しいんだよ!メチャクチャ怪しいんだよ!」と突っ込まれるなるしーさん。
今日も気持ちいい位に裏切りまくってました。誰が見てもうさんくさい。それがなるしーさん(?)
そしてそして、古田さん。おもいっきり悪役です。しかも、股間にマムシつけてます^^;
(高田さん同様、マムシが話す時は古田さんが生きてるように動かしながら声色を変えてしゃべってます。)
低音で迫力ある声ながら、あちこちに突っ込みをいれてます。
笑ったのは、不動魔愚南無<ふどうまぐなむ>のタイソンさんが敵に対して何か言おうとすると「弱い!・・・台詞が弱い。」
またタイソンさんが言い直そうとすると言うか言わない内に「弱い!台詞が弱いっていうか、人間力が弱い!
・・・人間力って・・・。(※古田さんが金曜担当のバツラジで出てたキーワードらしい。1/17分参照。)
しかも、「で?」と仲間のタイソンさんを無視して敵に話をふってるし。
1幕は、中盤ちょっと集中力切れちゃったけど(苦笑)古田さんの登場に復活^^;

2幕。(1幕最後は、じゅんさんは捕らわれるし、サダヲさんは谷底に落とされて命危うし、だし。あげくに飛だから、
(なぜか丁度よくあった)臼もめがけて落としてしまえ、と投げられる。そして、古田&高田さんの「はっはっはっ!」という不気味な笑みで幕でした。)

そして。なぜか「ミュージカル・サルカニ合戦」で幕が開きました(笑)思いっきり○イケルジャクソンやんか・・・。
サダヲさんがお猿さんになって(皮のジャケットを着て)歌い踊ってるし、入江さんはカニになってるし、古田さんは後ろの方で何気に臼やってるし。
サダヲさんの「痛ぇ!」がその曲のサビのフレーズとぴったりで思わず大笑い。(すごく有名な曲なんですが、曲名知らないんですよ。。。Beat It!かなあ?自信ないです。)
で、それが終わるとそこにはうなされている猿飛サダの姿が。「不思議な夢をみた。」そういうオチかい(爆)

そうそう、高田さんはまたもや体をはってました。後半変身(?)してマングースの被り物にヘソだしルックで、両端にでっかいマングースを引き連れて歌い踊るんですが。
「マングースめっちゃ変化」って・・・おややという名前はそこから来てましたか・・・。確かに前半、「めっちゃホリディ!」とポーズつきで言っていたけど^^;
その直後、万太郎が風谷のウマシカちゃんに虐待(?)されるんですが、万太郎と一身同体のおややは、万太郎が
おなかを刺されるとおなかを押さえ(っていうか、おなかをパチンパチン叩き。)万太郎が逆さにされると、自分も逆さ(肩で支えて足を広げて上げてる格好)になってるし。
万太郎のされることをそのまま自分でされてるんですが・・・。そこまでしますか・・・。お恥ずかしい格好ですよ・・・(笑)
サダヲさんが(ウマシカちゃんに向かって)一言。「もういいんじゃないかな。」
(すぐに止めない高田さんに)ちょっと笑いかけながら再度「もう、いいんじゃないかな。」

このウマシカちゃんがまた結構面白かった。ウマシカちゃんには動物を惹きつける力があるらしく、凶暴な万太郎もマムシもウマシカちゃんの目を見ると助けたくなるらしい。
しかも、その時必ずBGMが「らんーらんらららんらんらん♪」という「風谷の○ウシカ」でお馴染みの曲で^^;
でも、なぜか凶暴な一面もある不思議少女?

私はそんなに分からないけど、新感線お馴染みのネタがあちらこちらに散りばめられていて、ネタの総集編ですか?って感じでした。
「古田新太之丞」と「轟天2(三宅さんが出てた)」を彷彿させるネタとBGMとキャラクター。
なるしーさんの役なんてモロ轟天2のSt死神だし。(裏切って裏切って、「お前だけは許さねえ!」と言われ、最後には爆発の中に取り残されて、すんごい頭になっちゃうし。)
何かが飛ぶシーンになると、(今回でいうとなるしーさん)その対象物がちっちゃい人形(?)となって紐みたいのにつるされて上手下手へと通過していったり。
(あまりに精巧でないので^^;それが逆におかしい。)
粟根さんは相変わらず「殺し屋の目だ」と言われてるし。
その他にもいろいろ(「恐怖のズンドコ」とか)と、あのシーンを思い出す!とかリンクさせる場面がありました。

あと、前田さんかな?アクションクラブの方なんですが、いろんなポーズなどを見せてくれるんですが、
(逆立ちでスキップするように進むとか、いろいろ。)その度に周りが「燃焼系〜燃焼系〜」って手拍子で歌ってたり。
それとサダヲさんが敵と戦うシーンで急にスローモーションになって黒子さん達がサダヲさんを持ち上げ、すごいアクション(?)を度々見せたり。
特に面白かったのはサダヲさんと敵が向かい合って宙を浮いてるアクションで。そのままの姿勢でアングルが変わったりして。
まるで、マトリックスとかそういう類のアクションシーンを黒子さん大活躍で手作業(?)でちゃんと魅せてて。
すごいなーと感心。
度々出てくるスローモーションは結構ツボにはまった。敵は気付かない内に武器を取られ、代わりにおでんを持たせられてたり。

私は個人的に古田さんの長台詞(っていうか1人コント?)が気に入ってて。
特に、おややの裏切りを知って嘆きながら静姫を連れ去る粟根さんにおややをフォローするようにない事ない事(?)を時折キザに語る古田さんが可笑しかった。
(※古田さんと高田さんは兄妹でした。2人とも傍らにある動物が自分の妖力でもあったりする。)
あまりにも長いので、静姫はスタスタと自力で逃げ出してしまうし、古田さんは1人暴走してるし、挙句になぜか
「おや?そこにいるね?握手をしよう」と誰もいない方向に向かって手を差し出してるし。一部のファン(?)大うけ。天閉じやんか・・・^^;
股間のマムシと喧嘩して顎かまれたりしてるし。(っていうか自分でやってるんだけど。)
戦うためにそのマムシを大きくするんですがその呪文が「エロイムエッサッサ、エロイムホイサッサ!」だったような・・・。
(結局、マムシと喧嘩(?)して殴って殺しちゃって、妖力なくしちゃって自滅しちゃったんですが。)
そうそう、なるしーさんなどにきれーな蹴りを入れてました。
でも、後半の殺陣のシーンには息を飲みました。相変わらず立ち回りが素敵で、かっこいいです。

ただ・・・個人的な趣味としてなんですが、「七芒星」でも古田さんは悪役で、今回と同じようなキャラだったような気がします。
なんていうんでしょう・・・同じ悪役なら、「轟天2」の「ジョニーレッド魔夢死郎」のように色っぽい悪役が観たかったなあ。もっと立ち回りも観たかったし。
それか、古田新太之丞のように、ノー天気でオバカ満載とか。
もっと、色っぽくて美しくて、オバカ満載な古田さんが観たいよう。
古田さんファンとしては、ちょっと不満かな。

そして最後にサダヲさん。面白い!動きもいい!歌も上手い!なんだかキュート!ホント、魅力的な役者さんです。
じゅんさんに殴られた時のすっとび方がまたきれーで滞空力(?)あってアニメみたい。
じゅんさんにも「よく飛んだな。」とか言われてるし。
男性にキュートなんて言ったら怒られるかもしれませんが、彼にピッタリの言葉のような気がします。

カーテンコールが3回かな、あって。1回目、古田さんはお馴染みの「口から水ぶはあー」(と水を噴出す)で登場。
はける時は、これまたお馴染みの投げキッス3連発だったり。
次のカーテンコールでは両手でキッスをしてそのままそのキッスを両手で抱えてふわっと客席に渡すような仕草だったり。
はける寸前、体は袖に向いてるのにそのままの姿勢で顔だけ客席を向いて軽くお辞儀したり。
最後までサービス満載の古田さんでした。

18列目とはいえ、サンシャイン劇場は比較的狭いので、結構肉眼でも表情とか観えました。
舞台も普段より小さい感じで(私は大きめの舞台でしか新感線を観た事がないので)声もマイク音ではなく、どっちかというと地の声に近い響きだったし。
本当は今後もこういう規模で新感線を観たいなあ。