「PRESENT2005」

製作総指揮・作・演出・振付 郡司 行雄
音楽 玉麻 尚一
あらすじ

砂漠の町ピンクシティ。昔は豊かで美しかったこの街も、今では戦争により破壊され、瓦礫の山となった。
親を亡くした子供達はマンホールに息をひそめ暮らしていた。そんな子供達にボウ爺さんは命の大切さを教える。
「一握りの人間が愚かな争いを起こした結果、こんな世の中になってしまった。」
平穏な日々が過ぎていたある日、戦火を逃れこの町に難民(ドルガ)が辿り着いた。天国となるはずのこの街にも餓えと寒波が押し寄せていた。
「生きるためには、子供達が住んでいるマンホールが必要だ。」ドルガのリーダー、バトラーは、昔顔馴染みだった占い師サディアを仲間に入れようとする。
一方、水汲み場で出会ったラガーとドルガの娘ミーナはお互いに惹かれ合う。
「明日の晩、街の広場でカーニバルがある。良かったら来ないか?」純粋な恋心も残酷な悲劇が二人を襲う事になる。
「人は争いを繰り返すしかないのか!」物語はボウ爺さんの願いに反し争いになっていく。
「PRESENT」・・・それは、地球が私達に与えてくれたかけがえのない宝物。

☆キャスト等は、「郡司企画」HPにて。

2005.2.20(日)東京芸術劇場にて観劇。 座席1階C列16番

病み上がり観劇^^;

沢山の子供が出てるだけに、客席も沢山の子供づれでした。
私の席は3列目のほぼ真ん中。距離感としてはパルコ劇場並み。ちかっ。
正直、私の目的はただひとつ。「饗庭さんを観に行く」。それだけです(笑)

内容としては、ミュージカルというよりダンス満載の音楽劇、といった感じ。100名位の役者さんが出ているので、皆さんで踊るシーンなんかは饗庭さんを探すのが少々大変。
(結構、後ろにいることも多いし。)
でも、彼の役はマンホールで暮らしている子供たちのリーダー「ラガー」、お兄ちゃん的な存在の役。
なので、とにかく出番が多いのです。

歌とダンスで幕が開き、その後客席から走ってくる数人の足音が。
それは赤系のトレーナーに、太い茶系のバンダナを頭に巻いたラガーとその「弟」レオ、サムたち。(血のつながりがない子達ばっかりだから)
おおっ、饗庭さんがストレートプレイをしている。しかも、近い、とすでにしょっぱなからドキドキしていた私でした。
なんか、妙に新鮮でした。

饗庭ラガーは、本当に「おにいちゃん」って感じで、小さい子達が慕ってるのが分かるし、逆にラガーからも優しさやその子達を大切に思ってる気持ちがにじみ出てたと思います。
注※ラガーは10代の設定です。
ちっちゃい女の子の手をとって踊ったり、肩車したりする姿は微笑ましく、饗庭さん自身も子供が好きなのかな?と思わせる自然な仕草、表情が印象的でした。

そして1幕後半。
敵方(になってしまう)バトラーの娘「ミーナ」と出逢った時のラガーの表情!
もう、その視線にその仕草に「一目ぼれ」具合がありありと見えてて、失礼ですが(笑)可愛かったです。
「明日の晩、街の広場でカーニバルがある。良かったら来ないか?」
そして、その後に「ミーナ・・・♪(*^。^*)」とうっとりほんわかな笑顔。私は思わず吹き出しそうに・・・。
(饗庭さん、すみません!!)
誤解のないように言いますと、決しておかしかったのではなく、饗庭ラガーの表情があまりに幸せそうで、しかも「少年の恋」って感じで、すごくくすぐったい感じがしたのです。
一人動きが妙だったり(?)弟たちが「ミーナは・・・」と言うと「ミーナじゃないだろ、ミーナさん、だろ!」と言うあたりは面白かったですが(笑)
(しかも、自分は「ミーナちゃん」だもんなあ。)
個人的に心の中でツッコミ、その1。(謎)

芝居だけでなく、ソロで歌うシーンもあり、ああ、饗庭さんってこういう声で歌うんだーとしみじみ聞いてました。
なかなかによい声です。
1幕最後、「カーニバル」の始まりのシーンでは、ラガーとミーナが一歩前に(上手、下手にそれぞれ)立って、その後ろで沢山の人が歌うというシーンがありました。
「君に逢いたい〜♪」と饗庭さんは歌っているようでしたが、後ろの人達は違う歌詞を同じフレーズで歌う、というもので、そのアンサンブルはなかなか迫力がありました。
が、バトラーの企みで、そのドサクサに大事な「弟妹」をさらわれてしまいます。
おいおい、逢いたい!と歌っている場合ではないぞ、ラガー。その後ろで大事な弟妹が連れてかれてるぞ!と思わず心の中でツッコミその2。(謎)
そのまま、幕(笑)

2幕は、そのカーニバルのシーンから。
ちょっとおめかしをした(?)みんなが楽しげに踊っています。
ラガー&ミーナもさあーっと前に出てきて踊ってました。ミーナを抱きかかえたままくるくる回ったり、ミーナの膝を抱えてリフトしたり、さすがのスマートな動きでした。
(思わず、「ミス・サイゴン」を思い出してしまった・・・。)
そして、手をつないでさあーとはけていきました。カーニバルは続いてますが、2人は出てきません。
・・・2人でどっかに消えましたな。
そんな中、ジュリアとサムが連れ去られたことに気づくみんな。慌ててラガーを探しに走る。
木の陰からひょっこり恋する2人が現れます。もう2人だけの世界。そこへラガーを探しにきた仲間たち。
慌てて隠れる2人。そこで、今おこっている事件を知ります。
仲間たちが去った後、出てきた2人の表情はさっきまでとは全く違う表情。
思わずミーナを責めてしまいます。知ってたのか、と。一生懸命否定するミーナ。
ラガーはすごく険しく苦しそうな表情で「(こんなことが起きなかったら)君を抱きしめたかった!」と自分の胸をぎゅっと掴みます。
そのシーンはちょっと私のツボに入りそうに・・・(>_<)
ミーナを一方的に責めてしまったことを謝り、冷静を保とうとしてるかのようなラガー。でも、もはやラガーの頭の中にはさらわれた2人を救い出すことしかなく、走り出す。

そして、仲間たち(子供たち)と共に勝ち目のないと思われる戦いに挑む。
ボウ爺さんは必死に「話し合いで解決させるんだ」と諭しますが、あまりに酷いバトラーたちの仕打ちに、もう怒りが頂点に。
1幕とはあまりに違う激しい、怒りの感情のラガーにちょっと驚きました。観たこともなかったし。
しかも、敵に「サムは舌を噛んで死んだ」と言われ、怒りと悲しみが爆発したように「サムー!!」と叫びます。
・・・怖い。饗庭さんにイメージしてなかった感情だけに、妙に印象に残りました。

戦うシーンは、殺陣というより、そこにダンス的な要素も入っていたように思いました。
いろんな人が入れ替わり立ち替わりなので、目で追うのが結構大変^^
とにかく、動きが激しい!
しかも、ダンスのシーンも沢山ある作品なので、相当動けないと大変かも。

結局、戦いには敗れてしまい、唯一の住処マンホールを奪われてしまった。でも、ジュリアはミーナに助けられ無事戻ってくる。
そして、死んだと思われたサムも実は生きていた。
がしっと抱き合うラガーとサム。「もう、俺の傍を離れるなよ!!」
そして、ミーナも無事で、ラガーの元に戻ってくる。抱き合う2人。
相変わらず察しの悪いレオと、察しがよすぎるサム(笑)
「お前は邪魔なの!」この台詞を何度言われたことか、レオ・・・(笑)
どんな痛い目にあっても口を割らず、察しがよすぎて口も達者な(?)サムはいい味出てましたなあ。ラガーには忠実だし。
そんなサムが可愛くてしょうがないって感じ。そしてレオたちのことも心から大切に思っている。そんなラガーは人間として素敵な「少年」でした。

そんな中、天災によってマンホール内も大量の水が。「ざまあみろ」ってな感じではあったけど、結局敵たちを助けに向かうラガーたち。
そんな姿にボウ爺さんは嬉しさを感じる。

しかし、更に地震等で岩は崩れ、人々は倒れていく・・・。暗転。
そんな中ジュリアが一人立ちあがってあちこちに散乱している花を拾いながら歌い始める。そして、ラガーなど一人、また一人と立ち上がって歌い始める。

・・・とこんな感じだったと思います。自信のないところ多々あり(笑)

全体としては、正直、私の感覚では訴えるものがちょっと弱いかなあ。
子供が多いからしょうがない、のかなあ。うーん・・・。
モーツァルト!とかエリザベートとかミス・サイゴンの子役たちは本当にすごいなあ、と改めて思ってしまいました。

あと、あえて書きませんが所々「それはどうなの?」と思うことも・・・。


でも、カーテンコールも含め、とにかくダンス満載で、見ごたえありました。(っていうか、饗庭さんばっか観てたという話もありますが・・・^^;)
たまーに「あらっ?」というシーン(謎)もありましたが(笑)それはご愛嬌ということで。

饗庭さんの芝居も歌(ソロ)も初めてですごく新鮮でした。そして踊っている時の饗庭さんは更に素敵でした。
今まで、正直ダンスにあまり興味がなかったのですが、饗庭さんのダンスを観てからすごく興味が沸いてます。
ただかっこいい、とかすごい、とかいう思い以上に、なんていうんだろ、すごくワクワクしたり、じんわりしたり。
ミス・サイゴンの時もそうでしたが、感情が動かされるんですよ。不思議。
うまく伝えられなくてもどかしいんですが^^;

ということで、饗庭さんレポでした(違)