ナイロン100℃ 24th SESSION

東京のSF

作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演

大倉孝二、犬山犬子、峯村リエ 、 みのすけ、三宅弘城、松永玲子、 長田奈麻、安澤千草、新谷真弓、
廣川三憲、村岡希美、藤田秀世 、 大山鎬則、喜安浩平、吉増裕士、杉山薫
植木夏十、眼 鏡太郎、佐藤竜之慎、中西天外、皆戸麻衣、廻 飛雄、柚木幹斗

清水宏、中村まこと(猫のホテル) / 渡辺えり子

STORY(公式HPより)

自分の書く小説がすべて現実化してしまうことに気付いた純文学作家(大倉)。彼は思いもよらぬ事件に巻き込ま
れ、SF小説を書かされてしまう…。ナイロン100℃の新作は、少なくともここ20年近くは観られなかったタイプの
SFコメディー。大仕掛けそれなりに満載、上演時間は例によって約3時間。ケラリーノ・サンドロヴィッチが
今更ながらフィリップ・K・ディック(と80年代小劇場演劇)に捧げる久々の騒乱劇。


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2002.12.12(木)新宿シアターアプルにて観劇 座席15列37番

感想。

ナイロンの本公演は「ノーアート・ノーライフ」「フローズンビーチ」に続く3作品目。
ビデオの中でしか知らなかった「大勢出てきて面白可笑しいことが沢山のコメディ」(?)を初めて経験するって
感じかな。
なんだかナイロンの舞台を初めて観るっていう感覚。新鮮でした。

いやあ、笑わしてもらいました。
ナンセンスコメディ、ケラさん。単純に楽しいですわ。
下ネタ、下品ネタ(?)の台詞もあったりかなりハチャメチャな感じもあったけど単純に笑ってました。

三宅さんが突然とち狂って裸(お相撲のまわし姿^^;)になったり、とび蹴したり(?)いろんな役をやってたなあ。
チョビヒゲでハゲの(?)訳の分からん作家とか。
三宅さんっていつ観ても爽やかで楽しいなあ。
でもたまには違うキャラも観てみたいけど。

作家(大倉)の奥さん役の安澤さんは体当たりでした。大倉さんに叩かれるは水かけられるは、で。
で、泣いてリビングに降りてくると、そこに子供の新谷さんとその友達みのすけさんがいるってシーンがあって、
みのすけさんは子供なはずなのに、「奥さん、どうしたの?旦那さんの浮気?あーそれはねえ・・・」というような
感じで、肩を抱いて低音で話し始めたので爆笑。
怒った奥さんは、そんな嫌な子供・みのすけさんに襲い掛かり(?)ズボンを脱がしてしまったのでした。
おいおい・・・(-_-;)笑いつつもなんだかこのシーンは恥ずかしかったです(汗)
しかしながら、この、みのすけさんの「にっこり笑って毒もるタイプ」(?)って感じの妙に大人で嘘つきな子供は
結構気に入りました。
相変わらずよく通る聴きやすい声だし。

あちこちでドタバタとコメディが繰り広げられているので、説明しきれませんが、印象に残った事を少し。

まず、渡辺えり子さんの存在感。出てきただけで笑いそうになった。まあ、ハイウエストの可愛いスカートを
はいて、縦ロールのヘアで「子供」の1人として出てきたからなんだけど^_^;
こういう子供いるよなあ。ちょっと意地悪な感じの(笑)そこに立ってるだけで笑えてしょうがないんですが。
つい目が追ってしまう。すごいなあ。すごく面白かった。

そして、清水宏さん。パワー全開。明智先生、かなりはまってました。
にんまり笑顔全開の裏にある「悪っぽい」ものが結構好き。爽やかでいて爽やかでない不思議な笑顔が(?)

大倉孝二さんは本当に成長したなあって思う。相変わらずのくねっとした不思議な動きも健在だったし、かと
思うと凶暴的だったり、さめていたり、突然突拍子もない事を子供に教え出したり。
いろんな大倉さんが観られた気がしました。
でも個人的には、ノーアート・・・とかカラフルメリイ・・・でみせた様な馬鹿笑いしちゃうキャラでの舞台もまた
観てみたいなあ。

犬山犬子さん・・・・キャラ的に反則です(爆)
得体の知れない(?)ものになってました・・・しかも声はポケモンのニャースなどでお馴染みの、たのしー声。
犬山さんが演じるちょっと足りないお間抜けなキャラってどれを観ても好きです。
なんだかほっとするっていうか、絵本の世界のような感じがするから。
勿論、この舞台では別役で真反対の「冷静で意地悪なキャラ」(?)も演じてました。
この姿と声のギャップ・・・地声はどっち?(笑)

でもなー全体的に、ちょっと物足りない感じもしたかなあ。
正直、「ノーアート・・・」の時のような満足感がちょっと足りなかったのは事実。
全体的に何度か噛んでたのが気にもなったし。
何かが消化不良、なのだ。それが何かは分からないけど。
まあ、好みとかもあるんでそのせいかも知れない。
私、あんまりシモネタって好きじゃないから(笑)