「天使は瞳を閉じて」

作・演出・作詞:鴻上尚史
音楽プロデューサー・作詞:森雪之丞
音楽ディレクター:西平彰

《出演者》
佐藤アツヒロ(ユタカ)
天野ひろゆき(天使1)
純名りさ(天使2/テンコ)
辺見えみり(マリ)
風花舞(ケイ)
生方和代(チハル)
根田淳弘(アキラ)
橋本さとし(電通太郎)
京晋佑(トシオ)
大高洋夫(マスター)
饗庭大輔/赤座浩彦/蝦名孝一/福永敬洋/
飯野愛/鈴木利香/長尾純子/林希

詳しくはホリプロ公式HP(天使は瞳を閉じてHP)などで!
タイトルをクリックすると「登場人物相関図」などが観られますので、是非どうぞ。

ミュージカルナンバー(「天使は瞳を閉じて・ミュージックファイル」 )

「悲しみの連鎖」*(作曲 Ray Cameron)2'04"
「誰もいなくなってしまった」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 木根尚登 )2'54"
「天使は瞳を閉じて」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 ANRI )3'37"
「世界で一番倖せな歌」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 木根尚登 )2'58"
「二階を原っぱに」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 デーモン小暮閣下)0'57"
「ベールを脱いだ花嫁人形」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 デーモン小暮閣下)0'55"
「俺達、天才 !」 (作詞・作曲 GAKU-MC)2'49"
「安らぎ腹筋君」 (作詞・作曲 Close to Heaven)0'59"
「見たくないものが見えて、見たいものが見えない。」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 高橋幸宏)2'25"
「私が捨てたもの」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 岸谷香)4'01"

「運命のない人」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 中西圭三)1'20"
「壁を壊そう(稽古場LIVE)」 (作詞 鴻上尚史 / 作曲 森雪之丞 )2'29"
「天使の報告」* (作曲 ANRI )2'01"
「痛みの予感」* (作曲 Ray Cameron)0'48"
「三日月の吐息」* (作曲 Ray Cameron)1'21"
「天使の涙」* (作曲 高橋幸宏)2'20"
「SHOWTIME B」* (作曲 Ray Cameron)1'25"
「壁の彼方へ」 (作詞 鴻上尚史 / 作曲 山本恭司 )2'29"
「なんでもしてあげる」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 TAKUYA)2'42"
「SHOWTIME C」* (作曲 Ray Cameron)1'25"
「HISTORY」 (作詞 森雪之丞 / 作曲 木根尚登 )3'34"
*instrumental
STORY

いろんなことがあって、もうほとんど人間が残っていない地球に二天使。
天使たちは各自受け持ち区域を見守っているが、二天使の受け持ち区域には1人の人間も生き残ってなくて、タヌキや亀を見守るしかなくてなんかもどかしい。
そんなある日、天使2が「人間を見つけた」と天使1に報告する。
人間たちが奇跡的に生き残っているというのだ。持ち場を捨てて、一緒にその街に行こうと言う天使2。
天使の規則を守り、とどまるべきだと主張する天使1。

その不思議な街は、透明な壁に囲まれていた。
それの壁が放射能や宇宙線から街の人々を守っているのにも係らず、街の人々はそんなことも知らず勝手に暮らしながら、街の外へ飛び出そうとしている。

天使達が街を訪ねると、人間の街では、ユタカとマリの結婚式が行われていた。
祝福するマスター、トシオ、ケイ、チハル、アキラら友人たち。幸せに満ち溢れている。
人々のあまりの幸せそうな顔に感動して天使2が「人間になる!」と宣言する。
その瞬間、天使2は人間の姿をした「テンコ」となり、みんなの前に現れる。
パーティは、宴たけなわになり、それぞれの夢が語られる。
ユタカは歌手にならず、家業の大工を継ぎ、マリを幸せにすること。マリはユタカと幸せになること…。

それぞれを見つめる天使1が神様に報告書を書く。
「この街の不思議さ。人口の割に、メディアが異様に発達していること。
ドーム状の透明な壁に覆われて、紫外線や宇宙線から守られていること。
街は幸福だ。僕はもうすぐ受け持ち区域に戻ろう。
僕は書くべきことがなくて困っている。」

やがて、テンコはマスターの店で働き始めたのだが…。

2回目観劇レポUPしました!ココからどうぞ!

2003.11.15(土)ルテアトル銀座にて観劇。座席1階21列23番

目の形を思わせる三重のパネルが舞台上に。その「目の玉」に当たる部分が、地球のようにも月のようにも見えました。
そして静かで悲しみを秘めた音楽と共に、宇宙の彼方から地球へそして、荒れ果てた街へ・・・と映像が映し出されます。
幕があがり、どこまでも続きそうなはしごに天野天使が座っていて話し始めます。そこへ、天使らしからぬ格好の天使2がフライングで登場。
二天使は、軽やかに飛びながら歌を歌い始めます。
「誰もいなくなってしまった」も「天使は瞳を閉じて」もすうっと耳に入ってくるナンバーで結構好きです。
特に「天使〜」は思わず空を見つめてうなずいてしまう静かで優しいナンバーで大好きです。

結婚式の最中、やっと現れた電通太郎!空飛ぶ悪趣味な(?)鯨のゴンドラに乗って登場でした^^;
さらさら長髪をおろして、まるで武田鉄矢のように髪をかき上げて「くじらくじらくじらー♪くじらーをたべーるとー・・・アメリカ人が怒る」とか歌ってるし(爆)
(しかもその後、喫茶店でのシーンで携帯電話が鳴るんですが、最初の着信音は「おさかな天国」でした^^;)
最初の衣装は赤い貴族のような衣装。思わずぴーちゃんが出てきたのかと思った(笑)
とにかく、彼はかなり着替えてます。特に1幕は。
基本は仕事着であるスーツ(ノータイ)でびしっとしてるんですが、「企画もの」と称して、度々京さんと突然喫茶店に飛び込んできます。
黄色の鮮やかな「ガンマン」の格好で現れたり。
TVのシーンはすべて「実写」(?)なのですが、ケイさんが作ったと言う「ビデオ」の中のシーンでは短めのヘアスタイル(久々に観た)に
ネクタイを頭に巻いたサラリーマンで、「もうだめだ!」を連発。そしてまたクレイバーな「太郎」に戻る・・・。
クレイバーなんだけど、ちょこちょこと笑いを取っている・・・(笑)
特に、京さんとのコンビで変なポーズをしたり、まるで漫才コンビのような所があって面白かった。
でも、その分2幕に入ってからの「亀裂」が哀しくて、寂しかったなあ。
そうそう。背中に羽が生える病気にかかったシーンで、テンコが「見てあげましょうか?」って言うと、太郎が「おやすまないねえ」って言うんですが、
その仕草、言い方がよろよろした老人のようで^^;そのまま椅子を掴みながらテンコの頭を撫でて「可愛い子じゃ」とか言ってたような・・・。
クレイバーな太郎さんはどこに・・・(笑)うずうずしてたの?さとしさん?(爆)
その直後のマスター「羽だ!」太郎「成田」の繰り返しも笑っちゃいました。
ソロナンバーはトシオとのラップだったので、ちょっと残念。かっこよかったんだけど、ロックな歌声を聞きたかった(^^ゞ

さて、さとしさんチェックばかりじゃいけませんね^^;全体的な流れ、感想を少し。
 ちょっと不思議な雰囲気のマスター、実は元○○。だんだん天使1が見えなくなって人間になってくテンコ。
結婚式の新郎ユタカは歌手を諦めて大工の仕事を始めるけど、夢を捨てきれず・・・。
その妻マリはユタカの歌を売り込みたくて、気の進まない女優の仕事を始めるけど、どんどんユタカと溝が出来ていく・・・。
メディア界を動かすカルマグループの幹部として働く電通太郎とトシオ。
トシオは自分の意思と関係無いところで出世し、どんどん変わっていく・・・。挙句にマリを譲って欲しいなどと言い出す。条件をつけながら。
太郎は、冷酷にビジネスを進めてる。人間をましてや天使なんて信じていないっていうか・・・。
でも、真っ先に「病気」にかかるなんて。心の奥底にある太郎さんの「真実」って・・・?
ユタカにそっと思いを寄せるチハル。自分が何をしたいのか、自分の役目、存在を模索してるようなような感じ。
もともと歌手として、アーティストとして太郎に自分を売り込みむけどその度に「ヘビーだ」「真実は売れない」と拒否され、それでも笑って前向きに生きていこうとするケイ。
そして、番組の一つとして「壁を壊そう」と毎日チャレンジを続けるアキラ。
この喫茶店で楽しく過ごしていたはずなんだけど、一生懸命なんだけど、少しずつ何かが変わっていて、気付かぬ内に誰かを傷つけてる。そして、きっと自分も。
それは「人間の欲」なのかなんなのか・・・。
マスターやテンコはせっかく生き残ったこの街の人達が破滅に向かっていくのを止めたいんだけど、止められず。
トシオが銃を持って飛び込んでくるある凍りつくようなシーンで大量の羽が舞い降りてきて、天野天使が「みるな!みるな!!」って叫ぶんですが。
すごく切なくなりました。あれだけ「天使の役目は見つめるだけ」と規則を守っていた天野天使がほんの少し手を
差し伸べてしまった、それだけでも切ないのに。
あまりの状況に、きっとなんとかしたい、こんな酷い状況は見ちゃいけない、見るな、という必至な想いがなんだか伝わってきました。
マスターは体を張って、自分の命をかけて・・・。テンコは破滅の瞬間まで見届けなくてはいけなくて・・・。

マスターが持っていた不思議な薬「コーマエンジェル」の正体は。そして、これはどんなもので何をもたらしたのか。
これについては、観た方々がそれぞれ感じてくれればいいのかなと特に思いました。

「天使〜」の歌詞に「人は愚かでわがままで罰として一瞬に消えたけど 愛を学べばもう一度・・・」っていうのがあって。
改めて観終わった後にこの曲を聞くと更に胸にぐっときました。

あと、個人的に気になった役者さんですが。
ケイさん(風花さん)。「オーケー、オーケー。ノープロブレム」と明るく振舞っているけど、誰よりも傷つき、辛さや苦しみを心にしまい込んで。すごく切なくなりました。
1幕最後に天野天使と歌う「私が捨てたもの」。私は少し泣きました。歌詞も曲も切ない。
(さすが、岸谷香さん。プリプリ好きで、よく歌ってました^^;)
「ねえねえ誰か教えて 人はいつか生きるために嘘をつく・・・」このフレーズ、曲がリフレインしてます。
岸谷さんワールドって感じの曲です。
そんなケイさんに「自分の弱さをもう責めないで・・・」と歌う天野天使にも涙、です。
このナンバーは、私の中で一番です。
そして、そんな人間達を見守る天野天使。私はかなり好きです。
歌もすごいうまいし、甘く艶のある歌声でした。
TVでよく尾崎豊さんや藤井フミヤさんの歌を歌っているのは聞いた事がありましたが、それよりも低音中心のナンバーの中でホントにうっとりしました。
気持ちよさそーに歌ってました。フライングもなかなかでした。ラストなんて、客席の上まで飛んできました。
そして、思わず手を差し伸べてしまうシーンでは少し切なくて。周りに見えない「天使」だけど、無意識に彼を観ていました。
なんていうんだろ、「天使」にぴったりだったというか・・・。こんな天使が傍にいてくれたらいいなあ、って空を見上げた位で。

皆さんそれぞれ個性があって、なかなかよかったと思うけど、正直、すごく心に残ったのはこの二人かな。
これ以上個々について感想を書こうとすると毒を吐きそうなので(笑)これにて失礼(爆)


 途中の休憩時間に、ヴォーダフォンのTシャツを着た(協賛ですね)アキラが突然現れました。
私はすっかり忘れていたのですが、たまたま席についていてラッキーでした(^^ゞ
「今回劇中ではソロがないのでここで歌います」
下手からは携帯で呼び出された大高さん(しかも長髪にラッパズボン?昔なつかし格好にギターを持って)登場、上手からは天野天使。
大高さんがギターを弾きます。すると、根田さん「あ!戦メリ!(戦場のメリークリスマス)」確かに。
すると大高さん「違うよ!」根田さん「え、だってどう聞いても・・・」すると大高さんもう一度ひきながらこう歌いました。
「母上様〜♪」(一休さん。)
知らなかった・・・確かに似てる・・・(笑)
それはさておき、アキラのソロに天野天使はパフォーマンスやウエーブを促したりして手拍子の盛り上がりをみせました。

 カーテンコールも盛り上がりました。何度かな・・・3度か4度。客席が明るくなって「もうないだろ」と思いつつ、やまない拍手。
「History」をみなさんが繰り返し歌います。「君に君に逢えてよかった・・・」
下手よりのさとしさんの位置が、下がると丁度カウンターの段差の所の為、何度もこけそうになってました(笑)
慎重に下がろうとするけど、やっぱり不安定で、その度に隣にいるえみりさん達に心配されてました。
幕が下りる寸前は必ず天野天使の「後ろ向きで腰(っていうか羽?)フリフリ」で締め、と^^;

いろんなアーティストの方々から生まれたナンバーの中でびっくりしたのは。
一番かわいらしくて、ミュージカルっぽい(?)ナンバーだったのが閣下の曲だったってこと(笑)
あと、スタッフのお名前を見ていて、すごいメンバーが揃ったもんだ、とびっくり。
例えば、美術は松井るみさん。「ファンタスティックス」や「太平洋序曲」の人です。
衣装は原まさみさん。「ブルールーム」「欲望という名の電車」(アトリエ・ダンカン←篠井ブランチ)など。
歌唱指導の山口正義さんは「モーツアルト!」「シンデレラストーリー」などなど。
他の方々も代表作を見ると「おおっー」と思いました。