2003.11.23(日)マチネ2回目の観劇です!

座席はAブロック45番。前回のほぼ向側で、しかも1番後ろ。(と言っても近いけど。)
でも、いろんな観方&おいしいことがあるんです。この席は(^^ゞ

まず。初日観劇で触れました、舞台説明を思い出して(または読み直して)ください。
そう、今回の席、私の後ろを何度も何度も古田さんなどが通って行くのです。
肝心の舞台は、近くながらも前の人の頭が邪魔で(笑)中央に置いてあるテーブルと椅子の部分が観づらかったです。
そこでのシーンは当然ながら多く、これはちょっと辛かった。
また、「ステラ〜!!」と飛び出して行ったステラを何度も呼ぶ古田スタンリーのシーンも後姿だけだし、別のシーンで、
ブランチの前で(わざと?)ステラとスタンリーが抱き合って、そのままスタンリーが勝ち誇った様な笑みをブランチに向けるのですが、それも後姿です(>_<)
・・・と、辛い部分は沢山あったものの、前回めっちゃいい席で観られたので、今回は違う観方に徹しました(笑)

まず。前回聞き取れなかった、外の世界から帰ってくる途中(客席通路)でぼそぼそとスタンリーと友人が話してるシーン。(最初の)
ハム持って登場するんですが、スティーブに「ハム半分持ってくか?」とかなんとか言った後、「ハムステーキにでもどうだ?
あ、そうだ、パセリはどうだ?この間裏庭にパセリ捨てたら大量発生しちゃってさあ」(爆笑しちゃいました。)
スティーブの石橋さんはうまくそのアドリブに付いていってました。が、古田さんは同じネタをそのまま他の友人にもふっていて
(再度「パセリはどうだ?この間裏庭にパセリ捨てたら大量発生しちゃってさあ」とミッチなどにちょっと笑いながら話して)
ミッチの田中さんは少々うろたえた感じでした(笑)「パ、パセリだけもらっても・・・」と。
すると、石橋さんが、「いやいや、ジャガイモと炒めるとかさあ」とか話盛り上げてて更におかしかったです。
私は後ろを振り返りながら、すぐ傍で楽しげに会話をする古田さん達を堪能したのでした。
その口調はスタンリーではなく、おもしろ話で共演者いじりをして楽しんでる古田さんって感じ(笑)

あと。スティーブと喧嘩したユーニスが怒って家を飛び出して、帰ってきたスタンリーがばったり会うシーン。
(※初日は「五十歩百歩って、どっちが得?」と・・・^^;)
ス:「・・・食った?(既にその一言でお客さんは爆笑。)・・パセリ。」
ユ:「食ったわよ。まずかったわよ!」(そのまま退場。)
ス:「(ユーニスが放り投げたものを拾いながら)なんだよ。パセリはお肌にいいんだぞ。ビタミンとか・・・」

更に。皮肉たっぷりに、ブランチの声真似をしながら(仕草つきで)ステラに言うシーン。
「私、神経を休めるのに熱いお湯に浸かるのが一番ですの。ブクブク.。o○」今回も全開でした^^;
しかも、台詞に続きがあって、「(ブクブクブク・・・の後)ザッパーン!(潜ってる)うおら、栓ぬいたったあ!!」と(笑)

あと。前回観たときは無かったのですが、スタンリーが酔っ払って暴れてステラは殴る、物はひっくり返すで、友人達に押さえられ、バスルームに連れていかれるシーンで。
スティーブは「こいつ重いからなあ」とか言ってるし、スタンリーは「持てるもんなら持ってみろー!」みたいな事
言って叫んでるし、笑いの中(?)スタンリーが連れて行かれる羽目に・・・。
いち早く出てきた山崎さんが「つばきが・・・」とそこにあるクッションで手を拭いていました。

そうそう。出て行ったステラが戻ってきたシーン。なんとも言えない表情でステラが椅子に座ります。髪とかびしょぬれのスタンリーがご機嫌を伺います。
そーっとステラの脇をちょんと触ったり。それは前回もそうだったけど。なんだかパワーアップ(?)してて。
更に反対側の脇にちょんと突っ込み。
それで飽き足らず、両手を祈るように重ねてそのままステラの頭をマッサージ(??)するようにパコパコ叩き始めた(笑)
(※美容師さんがよく頭とか肩をマッサージしますよね。)
その後、何かをステラに耳打ちして、ステラもすっかり笑顔で、そのまま2人は抱き合ってキスをして、出掛けて・・・。そんな感じでした。
でも、後にも先にもステラのご機嫌を伺うのも無邪気な笑顔を見せるのもこのシーンだけでしたけど。

・・・と笑い満載(違う違う・・・)でしたが、その笑いを引きずる事無く、すぐ引き締まった空気に持っていけるそのさじ加減っていうのかな、それが心地よくて素敵でした。

よく私の真後ろで古田さんが暫く立ってるシーンがあって。(帰ってきて、ブランチとステラの会話をちょっと立ち聞きするようなシーン。)私は、なぜだか妙に緊張しました(笑)
たまーに振り返ってその古田さんの表情を観たりするのですが、そういう緊迫したシーンではそう何度も振り返るのを躊躇ってしまい、妙に固まってしまうという・・・。
なんでだろ?それは古田さんの持つ空気?気のせい?

・・・と、古田さんレポ(?)はこの辺にしておいて。全体の感想を。
今回の「欲望〜」、私にとって今までの「欲望〜」の中で一番感動しました。
篠井ブランチ、素敵で、繊細で、そして切ないです。
初日観た時は、ユーモアたっぷりの可愛らしいブランチが少しだけ影を潜めたような印象でしたが、今回は少し復活した感がありました。
そして、それ以上に壊れていく様子が、更に切なくて。表情、仕草、虚ろな視線・・・。
スタンリーに対しても、ミッチに対しても「そこまでしなくてもいいのに・・・どうして・・・もうやめてよ・・・」と本当に感じて、苦しくて。
ミッチが徹底的にブランチを責めるシーンでは、自然にポロッと涙が出てきてしまい、その直後、(ステラを病院に連れて行った)
スタンリーが帰ってくるのですが、私は涙目で振り返って古田スタンリーを見つめました。
気持ちとしても、私は古田スタンリーを責めていたかもしれません^^;怒りというより、切なさで。
それ位気持ちが持ってかれて、ブランチと一緒に自分も壊れていきそうな感覚におそわれました。
ブランチが決定打を受ける瞬間、巨大なガラスのような板が上から青く光って降りてきてかすかに揺れるのですが、その圧迫感、ブランチの心が反映されてるようでした。

古田スタンリーはひどいし、同情の余地なしだけど、やっぱり今までのスタンリーの中で1番好き。
ブランチが去るまで怒鳴ってたりするけど、ブランチが去って、ステラが耐えられずその場から去っていくと、
また椅子に座って何も言わず、ただ呆然としたような表情で。。。それが胸にぐっときました。
そうそう、前回2001年の欲望〜では、ブランチが去った後その辛い空気を変えるかのように、スティーヴが
カードゲームを始め、その後、飲み物を取りに行ってふと振り返り、スタンリーを見つめて。その目が潤んでいて
悲しげに微笑んでいた表情に胸が締め付けられたのですが。
今回2003年ver.は、スタンリーは一言も話さず、ただ動きもせず。スティーブも動き回ったりせず、スタンリーに声をかけることもせず。そのまま暗転でした。
もしかして、最後になってやっと、スタンリーは自分のしてきた事の大きさに気付いたのかなあ、なんて。
初めて少し不安な感情におそわれたんじゃないかって、勝手に思いました。違うかな・・・。
どっちの演出も好きだけど、「古田スタンリー」としては今回の演出が合ってる気がしました。私は好きです。

このラストシーン。原作を読み返したんですが、原作のままではどうしても好きになれません。

もう1回観たいなあ・・・無理だけど。

そうそう。カーテンコールも盛り上がりました。明るくなって館内放送が流れたのに拍手が鳴り止まず、再び、で。
古田さんの様子もすっかり慣れた感じでした。初日は表情も固かったし篠井さんに促されてたのが、若い俳優さんをいじる(?)余裕もあって。
篠井さんは何度かあったカーテンコールで、ずっと後ろにいて他の役者さんに拍手をされていて、最後の最後は
鈴木さんと(ラストシーンのように)腕を組んで退場され、一礼を。
その立ち振る舞い、仕草がすごく美しくて、素敵でした。