『座右の銘Y』

                                管理人 東道武志  




 

その24
『成長の壁』

プロ営業には、カラクリというシナリオがある。
客にそのシナリオを読まれては、営業の成功率が下がるということを知らねばならない。
プロは客にシナリオを読まれないように舞台を進行させ、術中にはめてゆく。
シナリオを客に読まれるのは、アマチュア。
シナリオをバラしてしまうのは、論外。
まして、現場はシナリオ通りには運ばない。
千変万化するパターンに鋭く反応出来るのがプロ(経験豊富な者)である。
プロには、一連のシナリオがあるようで、実は幾つものパターンが存在する。
「機を見て敏」とは、経験豊富なプロの称号でもある。

また、優秀な人間は、何でもかんでも話さない。
出来ない奴ほど、よく喋る。
「語るに落ちる」とは、喋りすぎて失敗することをいう。
「雄弁は能弁にあらず」
この失敗経験は、誰にでも成長過程で起こりうることで、いわば反抗期のようなもの。
しかし、いつまでも反抗期を続けていれば、そこからの成長はない。
その過程を脱してきた本物の言葉を聞き入れられないのは、「今までこうやってきた」という自尊心が邪魔しているのに過ぎない。
一度全てを捨てることが出来なければ、成長過程の壁も破れず、本物にはなれない。
全てを知って原点に戻るのが、プロ。
全てを知っているように思い上がり、「不知の知」を知らず、原点に戻れないものが、素人。

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その1 『守・破・離』
その2 『利・恐・愛』
その3 『ニーズからウオンツへ』
その4 『0.1%の危険性』
その5 『コップに半分の水』
その6 『負けを恐れない者が勝者となり、負けを恐れた者が敗者となる』
その7 『黙して語らず』
その8 『本物は虚飾を嫌う』
その9 『いぶし銀』
その10『八風』の戒め
その11『信賞必罰』
その12『貪,瞋、痴』
その13『釣りとトローリング』
その14『隙を作る』
その15『間合い』
その16『決断』
その17『君子豹変』
その18『破れない壁はない』
その19『厳父慈母』
その20『調子の良さと誠実さとは、全く反比例することが多い』
その21『洞察力』
その22『逆洞察』
その23『訓戒』
その24『成長の壁』
その25『売れない営業マン』
その26『天に唾吐く者の運命(借財償還)』