本書『二億の訴状』に登場する人物名・及び病院名は全て仮名を使用しております。巻末の著者紹介欄においてもメールアドレス以外一切の詳細を明かしていないのは、ノンフィクションによる周りへの影響を配慮してのものです。

団体や組織相手でなく相手個人である以上、その者の後の人生にマイナス影響を与えるのを意図したものではありません。卑劣な保険会社や弁護士のありかたなど、あくまで社会への警鐘を意図として出版されたものであるからです。

もちろん登場する裁判官ほか関係者への影響も踏まえて本書では裁判資料など一切の公表をしておりませんので、ご不満の事とは存じますが当HP上で公開するよう検討したいと思います。何卒ご了承頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

尚、本書の前半は、誰にでも入っていきやすいような文体を使用しておりますが、後半以降に於いては、難解な専門用語が頻繁に出てきます。注釈が足りなかった部分が多々ありますでしょうがご容赦下さい。
また、『二億の訴状』は自費出版ではなく、東京図書出版の協力無しには出版出来なかったものです。

掲示板に関しましては、インターネット上での不特定多数の方々が訪問される以上プラス面もあればマイナス面もございます。そういった理由で掲示板を割愛させて頂きましたことをお許しください。

当ホームページ上では、裁判の参考となるものは初歩的なものですが今後充実させていく予定です。

また、本書の帯に
「私が裁判に勝てたのは弁護士を雇わなかったからだ」
ありますが、本書を読まれておられない方々に誤解なきよう補足しておきます。当初、私も弁護士を使っておりました。しかし、あまりの頼りなさに解任し、二人目の弁護士を扶助協会からお願い致しました。
しかしその弁護士にも不審な点が多く、弁護士の裏の世界を見てしまった私は、その弁護士も降ろしました。その決断が無ければ出来レースを遠くで見ていただけだったことでしょう。

本人訴訟は、決して容易な道ではありません。
ですから当HPは本人訴訟を煽るものでもありません。
原告の方々の中には、経済的理由或いは弁護士不審といった状況から裁判断念に陥る事もあります。
そんな時、泣き寝入りする前に本人訴訟を決断する事を伝えたかったのです。

本来は、あくまで順当なやり方で!
その道が途絶えた時、選択肢は二つ。
諦めるか、戦うか!


     
 2002.9.16  
東道武志